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悲嘆の追憶  作者: 捺魅
6/13

席替え




「せんせーい! そろそろ席替えしたいです!」

「あー! わたしもー!」


朝のホームルームで飛び交う生徒たちの声。


「よし、じゃああみだくじ作ってくるから、席替えは今日の五限目のLHRでなっ」





   ◆




「はい、じゃあ、順番の名前書いていってくれ」


そういえば、二学期に入ってから席替えしてなかったなぁ・・・

みんな仲がいいもんだから、このままでもいいような気もするけど。


「あれ・・・? 先生、」

「どうした?」

「一つ多いですよ?」

「え・・・?」


そんなはずは・・・

ちゃんと数だって確かめたのに・・・


「どれどれ・・・いち、に、さん・・・・・、ちゃんと四十人いるぞ?」


・・・・・・


急に訪れる沈黙。

皆の顔は唖然としていた。


「先生、うちのクラスは三十九人ですよ?」


え・・・!?

三十九人・・・!?

たしかに四十人だってような記憶が・・・・・


「あ、もしかして先生、自分の分までいれちゃったんじゃないですかぁ?」

「・・・え?・・・」

「先生、おっちょこちょいですねぇ。新婚さんだからなんじゃないのぉ?」

「・・・ははは、ちょっともう一回作り直してくるわっ」


違う!

そうじゃない!

席替えで自分の数まで入れる馬鹿な教師がどこにいるというのだ・・・

俺は本気で、四十人だとばかり思っていた。









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