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悲嘆の追憶  作者: 捺魅
5/13

相談





「ただいま・・・」

「おかえりなさい、どうかしたの?」


思い出せない。

思い出せない自分が怖い。


このことを智子さんに聞くのは最低だろうか・・・

病院いったほうがいいのだろうか。



「いや、なんでもないよ」

「そう・・・」


この時、智子さんが悲しそうな顔をしていることに気が付かなかった。






   ◆




「佐城先生、大丈夫ですか?」

「あ、ああ、桜木先生、大丈夫ですよ」


桜木先生は、保健室の先生だ。


あ、保健室の先生って、こういうこと何か知っているかもしれない。


「あの、桜木先生っ」

「はい、何でしょう?」

「ちょっとお話が・・・」




   ◆



「それは、ちょっと病院とかもっと専門的な人に相談した方がいいんじゃないでしょうか・・・」

「で、ですよね・・・」

「一時的なものでも、少し怖いですよね・・・不安なんじゃないですか?」

「はい、ちょっと・・・」

「役に立たなくてすいません・・・」

「あ、いえ、聞いてもらえただけでもすっきりしました」


本当、いったい俺はどうしたっていうんだろう・・・



自分が得体のしれない何かになったようで、怖い。







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