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悲嘆の追憶  作者: 捺魅
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一目惚れ



「ただいま」

「おかえりなさい、和人さん」


俺、佐城和人(さじょうかずと)は昨年結婚した。

相手は同じ高校教師の高野智子(たかのともこ)

加え、一緒の高校だ。

いわゆる、職場結婚というやつだ。


結婚と同時に智子さんは学校をやめ主婦業に専念してくれている。


俺たちの結婚は先生に加え生徒からも祝福してもらえた。

智子さんがやめる時は花束やメッセージの書いた色紙までもらったらしくて、こういうのがあるから先生っていうのは幸せだと言っていた。


それは、同じ教師である俺にも分かる。


一年間お世話になりましたやら、卒業になるとみんなでわーっとなる。

クラスによっては誕生日を覚えていてくれたりして凄く嬉しくなる。


毎年同じ直面に出くわすけど、同じように嬉しくて悲しくて涙が出る。


「もうずぐ文化祭だけど、出し物決まってきたの?」

「ああ、カフェかお化け屋敷になりそうだよ」

「文化祭には私も行くわ。皆に会えるの楽しみ」

「きっと喜ぶよ」


上着を脱ぎ、ソファに力が抜けたように座り込む。


「おつかれさま、お風呂も沸いてるし、夕飯も出来てるから好きなほうからどうぞ」

「ありがとう」


俺が智子さんと出逢ったのは、約四年前。

智子さんが今の高校に転任してきたときだった。

きっとその時にはもう恋に落ちていたのだろう。

いわゆる一目惚れというやつだ。


徐々に親交を深めていって、告白したのが一年半前。

交際期間は約半年。


今のこの生活が幸せだった。






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