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endless battle  作者:
17/69

第17話 『憧れの修学旅行!−ファングもついてくぞ−』7

 ハッとしてすぐに走り出し、バスのある車道へ出た。丁度楓も今着いたようだ。あちらも結構傷を負っている。

「楓!・・・大丈夫か!?」

「うん・・・っていうか・・・タク自分の心配しなよ」

 楓は血の出る腕をおさえながら、いつもの呆れた顔で笑う。

「こんなん大丈夫だ!・・・やっと終わったなっ!」

「・・・・・・・・・ん・・・?待って・・・なんか忘れてない・・・?」

「え?」

「あのね・・・えーーーっと・・・なんだっけ・・・・・・・・・あっ!」

「・・・あぁっ!」

 二人は顔を見合わせ、同時に言った。

「セルヴォッ!」

 その名前を口にした瞬間、声がした。あの笑い声だ。

「あはははははははははははははッッ」

 楓と拓羅は声の方を振り返る。建物の影にセルヴォは居た。

「よく出来ました!あの蜘蛛を倒すとは中々の腕前じゃあないですかっ!いいですねぇ!あなた方、最高ですよ!!」

 そう言って影から姿を現したセルヴォの腕の中には、二人の友人が人質として囚われていた。

「・・・!汚ねェぞテメェッ!」

「大切な大切なお友達を連れたままの私を殺す事ができますか?・・・あははははははッ」

「楓ッ!拓羅くん・・・!助けてよォッ」

 セルヴォの腕の中で、友人が叫んでいる。しかしこの状況では助けようがない。だが助けないと、友人らがどうなるかわからない。

 そんな中、楓が口を開いた。

「アンタの望みはあたしら殺す事でしょッ?」

「そうですよ」

「だったら友達なんて関係無いじゃん!放してよ」

「いや、最初はそうだったんですけどね?さっきラング様から電話がありまして。あなた方を連れて来い、との事でした。」

 突然の変更に、楓も拓羅も瞬きを繰り返した。

「え・・・ちょっ・・・え?・・・えっと・・・じゃああたしらを連れてければいい・・・わけ?」

「そういう事ですね」

「じゃあ・・・あたしらがついて行けば放してくれる、の・・・?」

「はい」

 セルヴォは笑顔で頷いた。しかし真正面の楓の表情は真逆だった。

「・・・・・・・・・めっちゃ簡単じゃんかっ!先にゆえや!そーゆー事は!」

「あ、それはスミマセン。・・・それじゃあお友達放しますからこちらに来てください」

 二人とも、セルヴォの方へゆっくり歩いていく。しかしどちらもハイハイとついてく気なんて全く無い。拓羅が呟くように言った。

「楓、マジでついてくわけじゃねェだろ?」

「当たり前でしょ」

 そしてセルヴォの前に来た。

「さ、あなた方の友人です」

 ドンと背中を押され、囚われていた友人は二人に返された。

 これでセルヴォを倒せば終わり――――――だが、ここで二人の計算は狂った。


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