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お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor
3章

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これでやーっと雇えるんですけど

 午後は案の定熱出して寝た。ヤカはオロオロしていた。


{頭を冷やすか? 氷は厨房にあるし、私自身で吸熱することもできる}

「寝れば大丈夫……でも氷水飲みたいな、作ってきてくれたら嬉しい」

{すぐ作ってくる}


 ヤカは神速で厨房から氷水を持ってきてくれ、私はお礼を言って受け取り、氷水を煽ってから眠った。寝たのはちょっとだけのつもりだったのに、起きたら夕飯が用意されててびっくりしたよね。


「え!? もう夕飯の時間!?」

{よく寝ていた。熱があるなら冷たいものの方がいいかと思って、冷たい料理をそろえた}

「マージか……ありがとうご飯いつも……」


 並んでいるのは、ヴィシソワーズと冷製トマトパスタとローストビーフサラダ。ありがたすぎる……。

 最近食事量が増えて、胃がきついかと思ったけど意外とそんなでもない。ヤカの料理の腕もあると思うけど、おいしく食べれるし、尾籠な話だけど気持ちよく出る。霊薬の効果かな? でもそれだったら1日18時間フルで動けてあとの3時間は余暇に当てて最後に3時間睡眠だけですむ体にしてくれないかな? 流石に無理か……。

 さっとシャワー浴びて、適当に髪を乾かして寝て、翌日。矢車ちゃんと薄荷ちゃんのお給料の手取りがちゃんと60万になってるか、社労士さんにオンライン相談したら、面倒な計算はお金払えば全部やってくれるって。電子申請も全部やってくれるって、やったね。

 雇用契約書もちゃんと書き直して、ヤカにも確認してもらって、掛川さんの書斎のプリンタで印刷して、これでよし!

 昨日、西館の勝手口を九さんちへの道に繋げといてもらったし、矢車ちゃんと薄荷ちゃんの連絡先ももらってるので、2人に連絡する。


「雇用契約書できたから、改めて読んでほしくて。で、同意してもらえるなら、サインか印鑑ほしいんだけど。急がないけど」

「午後行きます」

「2人で行きます」


 そういう訳で午後、2人は館に来てくれた。九さんも来た。


「契約書が本決まりならのう、妾も目を通しておきたくての」

「どうぞどうぞ。変なところがあったら直しますんで」


 九さん、保護者としての振る舞いだな。

 3人とも、契約書にじっくり目を通している。間違ったところあったかな、大丈夫だとは思うんだけど。

 三人は顔を上げ、矢車ちゃんが九さんに「大丈夫だと思うんですけど」と聞いた。


「妾もこれでよいと思う。薄荷は、特に何かあるか?」

「ありません」

「なら、よいじゃろう。2人とも、印鑑は持ってきたな?」

「「はい!」」



 2人とも契約書に印鑑を押し、私も自分の印鑑を押し、それを2枚作ってお互い1枚ずつ保管。よし! これで雇えた! 人雇うのがこんなに大変だとは思わなかった!

 矢車ちゃんが聞いてきた。


「今日からお仕事しますか?」

「んー、今月から雇用ということでお給料は払うけど、実際来てもらうのは明日からで大丈夫。明日も、一度館の中を全部見てもらって、やってもらうこととか細かく説明するから、そんなに慌てなくて大丈夫。でもメモは用意してきてね」


 仕事内容はちゃんと書いて覚えてほしいし。

 矢車ちゃんも薄荷ちゃんも「メモちゃんと用意します!」と頼もしく言ってくれたので、私はホッとした。とにかくこれで館にいる人は増えた、ヤカも嬉しいかな。

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