新しい仲間
廃墟になってる街の奥深く、そこにはボロボロになった舞台があり、人が多く集まっていた。
そして、ここに集まってる多くの人達は、俺含め全員同じ目的を持っている。
「皆様、お待たせしました。本日のオークションにご参加いただき、誠にありがとうございます。」
参加者は司会者に拍手を迎える。
「それでは、早速始めていきましょう。」
そういうと、司会者は舞台の裏側に行き、首輪をしていて鎖に繋がれたボロボロの少女を連れてきた。
「こちらの少女は、まだ若いのでスタートの価格は100万からになります。」
(この小説の設定の説明で時間を稼ぐ作戦をするワイです。)
俺がここに来た理由はただ1つ。俺の入ってるユニットメンバーの人数が少ないこと!!
メンバー募集してもよかったのだが、俺らのユニットはもっと複雑で特殊な方法じゃないと入れない。そういう条件で裏の組織に登録されている。
なので、特殊な方法と言えば、今いる闇オークションもその一つだと思い、俺はわざわざ一か月かけてエクリプシアという惑星に来てやったのだ。だから序に旨いもん一緒に食って親しくなってお土産でも買うつもり。
今回買う予定のターゲットは少年。あと、一色の髪の色だな。
この世界は髪の色で強さが決まる。
三段階があって、髪の色が一色なのは低いクラス。
次に黒髪にインナーカラーがあるのは真ん中だ。
最後に白髪。これは最も貴重な存在で8人の大英雄は、全員白髪らしい。
それに白髪は特殊な環境や死ぬほど辛い修行が必要らしい。
なぜ俺が一色の髪の色を選ぶ理由は、弱い+奴隷が俺の中で一番育成しやすく、なんでも言うことを聞くかと思ったから。
俺は何でさっきまで考えてたことを心の中でまとめているのか考えてると、お目当ての見た目は少年で暗い橙色の一色カラーを持っている子が来たようだ。
いざ、勝負だ!!
暫くして、1500万で買い取ることに成功したアスターは、嬉しそうにで少年を見下ろしていた。
少年は体が少し震えて、もう諦めたような目をしていた。
アスター「なぁなぁ、少年。自分の名前知ってたら教えてくれるか?」
少年は肩をビクッと震わせ、しばらく記憶を探って名前を口にした。
ルギ「……ルギ」
アスター「ルギかー、良い名前だな。俺はアスター、これからよろしくな!!」
アスター「そうだ、いいかルギ、これから俺が言うこと絶対に覚えておけよ。」
ルギ「は、はい」
ルギは緊張しながらも、アスターの顔を真剣に見つめた。
アスター「一つ目、これから先は今まで経験してきた出来事は二度と起こらない。」
「二つ目、昔の出来事は全て忘れろ。だが、どうしても忘れたくないことは覚えてもいい」
「三つ目、お前の奴隷生活はここで終了だ。敬語もいらない。だから自分の進みたい道に進めばいい」
「その代わり裏の組織に入ってもらうがな!!」
ルギは予想外の言葉に目を見開き、嬉しそうに「分かった」と言った。
アスター「それじゃ、飯でも食べよーぜ!!好きなだけ食べていいからな!!」
アスターは笑顔で言い、緊張が少しほぐれたのか嬉しそうなルギの顔を見つめた。その時、ルギの髪の見えずらい部分に白い髪を見つけた。
こいつ、もしかしたら俺より強くなったりして……
今日、僕はサングラスをかけたフードを深くかぶってる背の高い男の人に買われた。
その人の名前はアスターというらしい。怖い見た目をしていたけど、高い声をしていて、明るい人っぽかった。
少し歩いて、建物の中に入った。
アスターさんと一緒に久しぶりの、温かいパンに野菜や、他の食べ物を挟んだものをたくさん食べれて美味しかった。
それから、いろんな物を売ってるお店に来てお買い物もした。
体力が無くて疲れた僕に、アスターさんは抱っこもしてくれて、とにかく優しい人だった。
今、アスターさんと僕は大きい物体に乗って、黒くて白い光がある場所を移動している。
どこに行くか分からない。また怖い場所かもしれないし、裏切られるかもしれないけど、僕は今を楽しむことにした。
長い間座って景色を見てたら、僕とアスターさんが乗ってる物体よりも大きい物体に止まった。
アスター「着いたぞルギ、行こう」
アスターさんに付いて行くと、目の前にある白くて大きな壁が左右に自動で開いた。
その先には二人の女の人がいた。
黄色い髪と赤い髪にアスターさんと同じぐらいの身長をした女の人。
瞳は緑色で目つきは釣り目、服装は、青いオーバーロールを着ている。
もう一人は僕と同じぐらいの身長で、黒い髪と赤とピンクが混じった髪色をして、ジト目で瞳は黒色。
黒い分厚いパーカーに少しの紫模様、首元に赤いリボンがあって黒いスカートを履いている。
??「おかえりーその子が今日からウチらの新人か?」
アスター「おう、仲良くしとけよ」
カッコいいお姉さんしゃがんで僕を見つた。優しい声で自己紹介を始めた。
ルティーム「初めまして、私はルティーム。そっちの小さい子はエマだよ。これからよろしくね」
ルギも自己紹介をし始めると、エマは興味なさそうな顔で少年をじっと見つめている。
アスター「あと、もう一人メンバーが居るんだが、ちょっと特殊でな。エマと同じ背をして、髪が長い女の子で名前はステラだ。見かけたら挨拶でもしてくれ。」
ルギ「はい。これからよろしく……おねがいします」
ルティーム「そうだ、ルギは私がこの宇宙ステーションを案内してあげるよー」
ルティームが「こっちだよ」というと、ルギはおどおどしながら、大人しくルティームに付いていった。