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AStLoTaLE  作者: るー
1/3

物語の開幕

 ここがエスパシオの(まち)かー



 彼女(かのじょ)名前(なまえ)はステラ。


 ステラは今日(きょう)無限(むげん)(ひろ)がっている宇宙(うちゅう)(たび)していて、今回(こんかい)(はじ)めて太陽系(たいようけい)(ちか)くにあるエスパシオの(まち)()ていた。



 ステラの(かみ)は、(こし)ぐらい()びてる(くろ)(かみ)(あお)いインナーカラーをしていて、(ひとみ)(くろ)く、高校生(こうこうせい)制服せいふくをして()ていて、(うご)きやすいようになのかショートパンツを穿()いている。




 彼女(かのじょ)(なん)メートルも(つづ)(おお)きな建物(たてもの)(なが)めると、都会(とかい)雰囲気(ふんいき)(かん)じたのかワクワクした気持(きも)ちが(あふ)れてきた。



 まっすぐ(ある)いていると、(ひと)がたくさん(あつ)まってる場所(ばしょ)()くわしたけど、ステラは空中浮遊(くうちゅうふゆう)楽々(らくらく)とその群衆(ぐんしゅう)()()えることに成功(せいこう)した。




 ん、(とお)くに文字(もじ)()いてある……エスパシオ(えき)




 (えき)ってなんだろ……惑星(わくせい)建物(たてもの)参考(さんこう)にしてるのかな?





 視線(しせん)()げると、()(まえ)には(おお)きな噴水(ふんすい)(あそ)()(ひろ)がっていた。ブランコ、ジャングルジム、(すべ)(だい)、アスレチックもあり、子供(こども)から大人(おとな)まで(おお)くの人達(ひとたち)(たの)しんでいた。



 (たの)しそうだけど……今日(きょう)我慢(がまん)!!今日(きょう)は、冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドに()くんだから!!



 (あそ)()から(みぎ)視線(しせん)(うつ)すと、(おお)きなエレベーターがあった。

 エレベーターの(まわ)りには(まる)(かこ)っているガラスがあり、()れている。




 ん?なんでエレベーターがあるんだろ??しかも(こわ)れて使(つか)えなくなってるのかな?



 それより、冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドってどこにあるんだろ?(ちか)くの(ひと)()いてみようかな




 ステラは(ちか)くにいるお(ねえ)さんの(そで)()()ってみると、お(ねえ)さんはステラを()てしゃがみ()み、こう()った。




「こんにちは、どうしたのかな?」




 ステラは(かみ)とペンを魔法(まほう)()()し、文字(もじ)をお(ねえ)さんに()せた。



冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドって何処(どこ)にあります?』



 お姉さんは文字(もじ)()一度(いちど)(うなず)き、()()がった。



一緒(いっしょ)()こうか」



 お(ねえ)さんはボクの()(にぎ)り、一緒(いっしょ)冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドへ()かうことになった。




 しばらく()いて冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドに到着(とうちゃく)すると、お(ねえ)さんは()(はな)し「バイバイ」と()()って(ある)(はじ)めたので、ステラも()()(かえ)しお(ねえ)さんとお(わか)れをした。




 (とびら)()して(はい)ると、(ちい)さな(すず)がチリンチリンと()った。



 ギルドに(はい)ると、清潔(せいけつ)(しろ)内装(ないそう)(ひろ)がっていた。所々(ところどころ)植物(しょくぶつ)配置(はいち)されているが、宇宙(うちゅう)には植物(しょくぶつ)がないため、それらはおそらく人工植物(じんこうしょくぶつ)だろう。




 左側(ひだりがわ)(ひろ)空間(くうかん)には(つくえ)椅子(いす)配置(はいち)されており、何人(なんにん)かの(ひと)(すわ)って物珍(ものめずら)しそうにボクを()つめていた。




 とりあえず視線(しせん)()にせず、さっきからしつこく視界(しかい)(はい)ってくる(おお)きな看板(かんばん)()てみた。……この看板(かんばん)()いている!!


 看板(かんばん)には、こう()かれていた。



 冒険者ギルドへようこそ



 1(かい) 冒険者(ぼうけんしゃ)手続(てつづ)

 2階 武器(ぶき)()(あつか)いコーナー

 3階 トレーニングルーム

 4階 ぬこカフェ

 その() 冒険(ぼうけん)ランク突破(とっぱ)施設(しせつ)、イベント





 なるほど冒険者(ぼうけんしゃ)ギルドにはカフェがあるのかぁ、しかも、ぬことは……ぬこアレルギーの人はキツそうだ。




 受付(うけつけ)カウンターの(ほう)()ると、(とお)くからでもわかる高身長(こうしんちょう)でガタイのいい(からだ)に、ぴちぴちタンクトップを()ているマッチョの姿(すがた)をした人物(じんぶつ)(うで)()んで笑顔(えがお)(うか)かべている。



 ステラは受付カウンターに(あゆ)()り、(かみ)文字(もじ)()いて巨大(きょだい)マッチョおじに()せた。



『冒険者になりたい』



「ほっほっほ、冒険者になりたいか?よいぞ歓迎(かんげい)するのじゃ」



 あっさりokされちゃったステラは内心(ないしん)(よろこ)びを(かん)じた。



「それじゃ、この同意書(どういしょ)に名前を書くのじゃ」



 巨大(きょだい)マッチョおじさんに同意書の(かみ)(わた)され、名前(なまえ)()こうとしたその瞬間(しゅんかん)突然(とつぜん)、バンッ!!と(おお)きな(おと)(ひび)(わた)り、怒鳴(どなり)(こえ)(ひび)いた。



「お(まえ)みたいな小娘(こむすめ)が冒険者になったって、足手(あしで)まといになるだけだ!!」



 こういうのは、感情(かんじょう)(まか)せちゃダメなんだよ。

 それに巨大マッチョおじが対処(たいしょ)してくれるし




 巨大マッチョおじを見上(みあ)げると、(すで)にそこには()なかった。()(かえ)ると、文句(もんく)を言ってただろう(おとこ)らしき人物(じんぶつ)()きずっていた。



 男はボクを(にら)みつけながら、ゆっくりとカウンターの(おく)()えていった。




 すると1分ほど()った()何事(なにごと)もなかったかのように巨大マッチョおじがニコニコと()みを(うか)かべて()てきた。



 stella と名前(なまえ)()いた(かみ)を、巨大マッチョおじさんに(わた)そうとしたその(とき)(すず)(おと)()った。



 おっ(だれ)()




 足音(あしおと)がコツコツと(ひび)くと同時(どうじ)に、ザワつきが()こえてきた。


 ボクは同意書(どういしょ)巨大(きょだい)マッチョおじに(わた)して、また(うし)ろを()()くと、(とびら)(まえ)には高身長(こうしんちょう)男性(だんせい)()っていた。



 (かみ)(くろ)く、毛先(けさき)(あか)()まっており、(なが)くて黒いマントを()にまとっている。



 男性1が(ひく)(こえ)()う。


「おいおい、あれってアレクじゃないか?」


 男性2が(おどろ)いた様子(ようす)で言う。


「ア、アレクって(たし)か、宇宙(うちゅう)数人(すうにん)しかいないとされるSランクの冒険者じゃないか!?」



 黒い男と目が()った瞬間(しゅんかん)(かれ)は目を見開(みひら)き、口元(くちもと)(すこ)(ゆる)んでボクの(ほう)(ちか)づいてきた。



 ボク目当(めあ)て?いや、カウンターか。



 ステラはカウンターの(はじ)の方にテクテクと(ある)いて()った。






 この(まえ)依頼(いらい)報酬(ほうしゅう)()()りにギルドに()たものの、まさか彼女(かのじょ)がいるとは(おも)わなかった。



 ステラがカウンターの(はじ)へとテクテクと(ある)いていくのを目で()う。彼女(かのじょ)姿(すがた)視界(しかい)に入ると、(おれ)無意識(むいしき)に目を(ほそ)めた。



 ステラは(うら)組織(そしき)のヴァンデラー所属(しょぞく)。俺も裏の組織に入っているものの、こうして出会(であ)ったのは(はじ)めてだな。



 一応(いちおう)、初対面(しょたいめん)だし、おっちゃんにステラのことを()いて、少し話してみるか。




「おっちゃん、そこに居る子は?」



 巨大マッチョおじは、ニコニコしながら言った。



「今日から冒険者になった新人(しんじん)ほやほやの子じゃよ」



「あ、そうじゃ。お前さんいつも1人だろう、この子の面倒(めんどう)を見るのはどうじゃ?」



「……え?」



「お前さんは(つよ)いからのう、このまだまだ(わか)いお(じょう)ちゃんの面倒でも見たれ。お(ぬし)なら、ちゃんと(まも)れるはずじゃ」



 ステラは多分(たぶん)、俺より(つよ)いと(おも)うけど……まぁ、おっちゃんから見ても初対面(しょたいめん)だしなぁ




「お(じょう)ちゃん、(はじ)めてだし緊張(きんちょう)するじゃろ。こやつは一応(まぼろし)と言ってもならんSランクなんじゃ」


「ん?」


「それにのう、(だれ)かとパーティーを(くめ)めない臆病者(おくびょうもの)なのさ」


「ん??」




 Sランクの人はだんだん笑顔(えがお)()かべているが、彼の(まわ)りには黒いモヤモヤとしたオーラが(あふ)()ている。




「お嬢ちゃん、(だれ)かと冒険する(たの)しさをコヤツに(おし)()んで()しいのじゃ」




 勝手(かって)に話が(すす)んでいくけど、冒険者になったからには仲間(なかま)(つく)りたいよね



 ボクは巨大マッチョおじの言葉(ことば)(うなず)いた。



「……(きみ)賛成(さんせい)なんだね」



 アレクは目を見開いて(しばら)困惑(こんわく)して言った。



「そっか……よろしくな、俺はアレク」



 ステラは紙に文字を書いて見せる。



『ステラ』



 アレクはステラの名前を見て微笑(ほほえ)み、巨大マッチョおじを見る。



「そうだった、おっちゃん。この前の依頼(いらい)報酬(ほうしゅう)()()りに来たんだ」


「ほっほっほっ。そうか、そうか」




 巨大マッチョおじはカウンターの奥のに入り、手から少しはみ出ている(ふくろ)()って来てアレクに(わた)した。


 アレクは報酬を受け取ってステラを見る。



「よし、ここにいても仕方ないし、外に出て話そうぜ」



 (とびら)を引くと、小さな(すず)の音が鳴った。外に出て入口(いりぐち)邪魔(じゃま)にならない場所(ばしょ)に来るとアレクは足を止めてステラに話しかける。



「ステラ、(きみ)って裏の組織に入ってるだろ?実は俺もなんだ。」



 (しず)かで新鮮(しんせん)空気(くうき)(はだ)(かん)じる。



「裏の組織では敵同士だが、俺たちは仲間だ。組織で困ったことがあれば、遠慮なく俺に相談していいからな」



ステラは頷いて、暫くアレクの話を聞きながら、彼と一緒にエスパシオの街を探索したのだった。

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