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勇者召喚をした王様の日記  作者: ざだばぱ
1/1

王様の視点です

○月3日

魔族との戦闘が激しくなった

このままでは敗北必須である


○月4日

会議で勇者召喚を行うことが決まった。

成功率は35%と魔道士達は話している。

うまくいってほしいものだ


○月15日

召喚準備が整い、3人の異世界人がきた。

鑑定の結果、体格の良い男性が勇者。

これで人類は救われる!

もう一人は魔法使い。回復もできる。

素晴らしい。

勇者と共に頑張ってもらいたい。

ただ、最後の一人は「調理師」

何だ?なぜ、この職業が召喚された?

本人も運動は苦手だと言っている


○月16日

歓迎会で召喚理由がわかった。

この世界の食べ物は異世界人の口に合わないらしい。

水が納豆(?)の味がすると、嘆いていた。

調理師は水生成、調味料召喚ができるらしい。あと、鑑定能力があるらしい

料理をあっという間に勇者達の口に合う味にした。

我らには少しもの足らない味だが、環境の違いだ。

仕方ない。


○月20日

準備が出来たので勇者一行は旅立つ

勇者より、調理師の安全が勝利の必須項目と言われ、

調理師に護衛を一個師団つけた。

連絡係の魔道士もいるので何かあれば連絡が来るだろう。

だが、あの調理師、走っても歩いてもたいして変わらんぐらい遅いわ、体力ないわ、かなり足を引っ張るぞ。

大丈夫だろうか。



△月3日

連絡が入った

魔族に占拠された村に入ったとたん、大量のアンデッドが勇者一行を襲った

非戦闘員の調理師が驚き、調味料召喚で大量の塩を召喚した。

アンデッドが何故か消滅

魔法使いがボソッと「浄めの塩って本当にあるんだ」と呟いたそうだ。

村は塩の影響で草木の生えない死の村と化した。

何やってくれてるんだ!調理師!


△月4日

大量のアンデッドは魔族の他、村人と魔王軍四幹部デスプリーストと判明。つまり、調理師は幹部を瞬殺したとの事だ。

え?あいつ、強いの?

まぁ、アンデッドにたいしてのみだし、復興を考えると塩召喚は控えてもらいたい。

もうすぐ、四幹部、オークキングの城だ

その後はコカトリス森、四幹部玄武とミノタウルス、そして、魔王の最強ペットのドラゴン戦と続く。

頼むぞ、勇者!


△月13日

連絡が着たのだが…

連絡係の魔道士は真っ青で震えていた。

疲労もすさまじいようだが、オークキングを倒したと報告があった。

激しい戦いだったのだろう。今日は明日以降の戦いに備えて、ゆっくり休むように伝えた。

通信の向こうで勇者の笑い声が聞こえた。

それと魔法使いの不思議な言葉(?)の「トンカツ最高」?

トンカツとはなんだ?カツは勝つか?トンはわからないが最高と言っていた。最高な勝利の意味か?

異世界の勝利を祝う言葉だろうか?

流行らさねば


△月20日

コカトリスの森を越えたそうだ

ここまで死者も怪我人もでていないとの事だ。

護衛達の疲労は凄まじそうだか、さすが勇者達だ。

きっと二人で護衛を守りながら幹部やコカトリスを倒したのだろう

通信の向こうで勇者の「カラアゲウメエ」という言葉が聞こえる。こちらにない単語はうまく訳されないようだ。

異世界の単語は難しい。


◎月7日

玄武撃破の連絡がきた。

城はお祭り騒ぎた。

連絡係はあいかわらず青い顔をしている。

護衛達も皆、顔色が悪い。

だが勇者達は元気そうだ。

「ハツ、スッポンナベ~」

という、訳のわからない言葉が聞こえる


◎月19日

四幹部最後の一人、ミノタウルスが倒れた。

さすが勇者だ

何だか通信の向こうもお祭り騒ぎだ。

エーゴキュウステーキとか、聞こえる

不思議な言葉だ


◎月20日

連絡係はかなり疲れておかしくなったようだ。

四幹部、全てたおしたのは調理師だというのだ。

は?何訳のわからんことを言ってるのだ。

あんなどんくさい女に倒せる魔族などおらんだろう。

あれを守りながらの討伐だ。

かなりの激務なのだろう。

顔色も相変わらず悪い

魔王を倒したら褒美と休暇をやろう


◎月30日

魔王のペット、ドラゴンを討伐。

このドラゴンにはどれだけの町が壊滅させられたか…

感慨深いものがある。

どのように倒したのか聞いた。

シオガマと震える声が聞こえた。

ただ、止めは勇者と魔法使いの火炎魔法とのことだ。

さすが異世界の魔法は強力だ。

「ファンタジーショウセツの定番、ドラゴンステーキ」という、魔法使いの嬉しそうな声が聞こえた。


□月3日

魔王討伐の連絡がきた。

疲労の色は相変わらず濃いが、護衛達も嬉しそうだ。

戻り次第、祝勝パレードを行うことを決めた


「皆の者、誰一人、かけることなくよくぞ無事に戻った。明日の祝勝パレードの後はゆっくり休むとよいぞ。酒、褒美の金貨は準備がすんでいる。受けとるとよいぞ。」

護衛達の顔を見て、褒美の金貨を渡す。

「大変だったであろう。あのどんくさい女の面倒を見るのは。しかし、さすが異世界の勇者達だ。そなたらを守りながら幹部や魔王を倒すとは。」

勇者達は旅の疲れを癒すため王都の温泉に行った。明日の祝勝パレードまで自由行動になっている。

?なんか空気がおかしい?

「我が君、お願いがあります」

何だか思いつめている?

「申してみよ」

「褒美はお返しします。ですので、祝勝パレードの後は速やかに勇者一行は元の世界に帰してください。」

?勇者達に泣きつかれたのかな。早く帰りたいと普段から言っていたのやも知れん。

「あんな恐ろしいもの達より魔族の方がましです!」

は?何言ってんの。この世界の英雄に…

「我が君、魔王を倒したのは、確かにとどめをさしたのは勇者です。しかし他は全てあの恐ろしい調理師なんです!」

……あのどんくさい女に幹部が負ける?あり得ないだろう。

「疲れておるのか?そんなあり得ない話をするほど」

わしは護衛達を見回した。全員かお色が悪い。疲労の極みなのだろう。

「あの調理師がオークキングを鑑定し、『あ、絶品ポークて書いてる。』と、いきなり言い、『調理魔法 肉捌き』と言った瞬間、オークキングの 回りに無数の包丁が現れ、あっという間に皮を剥がれ、肉と骨に別れたんです。一瞬のことです。」

え?そんな魔法あるの?さっき、絶品て言った?なんか恐いんですけど…

「そして、『みんなートンカツパーティーしない?』と言い鍋をだし、油を入れ、先ほどの幹部の肉に小麦粉と卵パン粉をまぶして揚げ始めたんです。」

わし、吐きそう…

「勇者も魔法使いも嬉しそうに食べたんです。言葉を喋るものをですよ。あり得ません。食べない我々を不思議そうに見るんです。あんな恐ろしい事は初めてです。」

あ、あ。あのトンカツサイコウは幹部の味が旨かったという、意味か…異世界では我々と違い、魔族達と同じように獣肉も食べるのか…人間はケモノを食べない。ケモノから毛やミルクは分けてもらうが肉は食べない。

「まさかとは思うが、幹部を全員食べたのか?」

「いえ、初めのデスプリースト以外です。ゾンビは腐ってるから食べられないと…」

玄武は甲羅を外され、解体され鍋にされ、コカトリスも粉をつけて揚げ物となり、ミノタウルスも焼かれて食べられたそうだ。幹部達の余りな最後に敵ながら同情してしまう。

「ドラゴンはブレスを吐こうとしたところ、『塩釜』という、呪文と共に塩におおわれ動けなくされ、火炎魔法で生きたまま高温の蒸し焼きにされ、その後、捌かれたべられました。」

不憫な。涙出そう。

「じゃが、魔王は確かに勇者が倒したのじゃろ?まさか、魔王も食べられてしまったのか?」

「いいえ。調理師魔法では食材ではない魔王は倒せないそうです。ただ、調味料召喚は可能だったようです。」

何だか嫌な予感がしてきた。

「勇者と魔法使いが懸命に戦う間、調理師は魔王に塩だの唐辛子だのをぶつけていました。」

塩や唐辛子がぶつかるぐらいなら鬱陶しくても耐えれる範囲では?

「勇者達が着けた傷に塩と粉末唐辛子を当てる。目に練りわさびをぶつける。魔王が何かの呪文を唱えようと口を少しでも開けるとわさびと唐辛子が突っ込まれる。どれも悶絶するぐらい痛かったようです。最後は塩、唐辛子、わさびまみれで苦しんでいるその弱った所を勇者につかれ絶命しました。」

憐れすぎて泣けてきた。

「お願いします!どうか我々の願いを叶えてください。パレードの後、直ぐに帰還させてください」

「お願いします!」

護衛達の懇願。

わしも何か怖くなってきた。魔族に近い食習慣の人間。

「あい、わかった。勇者達はパレードの後、速やかに元の世界に帰っていただく。そなたらも、この話は生涯他言無用である。勇者達は立派に戦い魔王を倒したのだ。よいな。」


こうして、無事、魔王を倒した勇者達はパレードの後、民衆の感謝を受けつつ、惜しまれながら元の世界に帰って行った。




魔王は幹部を倒した調理師を勇者と勘違いしてます。

連絡係の視点でその辺かきたいなと思ってます。

この世界の人類は魚介類は食べます。獣肉のみ食べません。

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