表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わをん  作者: 夢無
1/5

修行の始まり

好評でしたら掲載を続ける予定です。

自分の見立てではかなりの長編にできる内容だと思っています。フォローやいいね、コメントなんかをいただけると僕のモチベーションアップに繋がります!!どこか改善点などがある場合は教えていただけると嬉しいです!

Twitterもやってるので気軽に絡んで下さい。

神様は平等?そんな訳はない。


「天は人の上に人を造らず」


よく言ったものである。どこかの誰かさんは言った。


「平等は言葉として存在するだけだ」


平等ならば俺はこんな不幸に合ってはならないのだ。

これは最高の冒険者を夢見る俺の物語だ。


俺はフィト=カミケル。フィト村に住んでる者だ。

村の名前から分かるようにフィト家つまり俺は村の統治者の息子という立場だ。自分で言うのも癪だがThe普通

の男だ。強いて言うなら武術、剣術、魔術、勉強が並よりできる程度だった。


「カミケル起きたか?」


ドアをノックしながら俺の兄クロムが起こしに来た。

「うるさいなぁ…わかってるてぇ…」


眠い目をこじ開けながら返答する。

「最近は厄災が続けて発生してる。自分の身は自分で守るんだそのための稽古だぞ?わかってるのか?」

始まったよ兄のミニ説教。


「おっけ、おっけ、いくから」


適当に流すと兄は「ったく…」と言いながら外へ行った。

クロム。容姿端麗、才色兼備、一級冒険者、俺にないものを全て持ってる。おかしい。平等じゃないね。


(きっと母さんのお腹の中で俺の才能と顔面偏差値を吸い取ったんだ。そうに違いない。実質俺の物だな)


そんなよくわからない論理を提唱しつつ着替えた。

飯を食べ、洗面所へ向かう俺のルーティンだ。

あっそうそうこの世界には君たちと違って不思議な物が

色々あるんだ。例えばこれ


「鏡よ鏡この村一番かっこいいのは?」


そういうと鏡から兄の顔が映し出される。空気の読めない鏡めお世辞の一つぐらいつけよ。

この鏡は一級品占いの鏡だ。レア度は以下の通りで

三級→二級→一級→特級→伝説級(レジェンズ)

他に例外として階級不明のアイテムを不明品(ミステリー)という。

ちなみに一級品はかなりレアで家宝と言っても良い。

こんなのが一級品なんて笑っちまうよな。目を瞑りバシャバシャと水をかけ目を覚ます。


「あー!スッキリした!」


自分の顔を見ようと鏡を見ると一瞬赤くなった気がした

目を擦りもう一度見るとなんともない。


「何だ今の?気のせいか?」


まあ気にすることでもないだろう。

言ってなかったが今日は俺が初めて町外れの道場に行く日だ。なんでもかつての特級冒険者チームの方が指導してくれるらしい。楽しみだ。

陽気な足取りで俺は家を出て森奥の道場に向かった。


道場に着くと父と兄そしてヨボヨボなお爺さんがいた。


「カミケルこっちに来なさい」


俺の父テリスが俺を呼ぶ。


「この方が今日からお前の師匠となるケンさんだ」


腰が曲がって背が低く頭には毛がない。毛根も守れないやつに市民を守る冒険者が務まるのか?


「え?はあ?この爺さんが?」


バシッ!兄が俺の頭を勢いよく叩く。


「僕の弟が失礼なこと言ってすいません…」


「フォッフォ、いいんじゃよ生意気なガキは好きじゃ」


「ケンさん、息子を1年間よろしくお願いします」


ちょっと待てよ、ハゲでいかにも弱そうな爺さんと1年間暮らせってか?無理な話だろ。


「元特級冒険者と聞いたんですが本当ですか?あまり強そうには見えないんですが」


バシッ!2発はかなり痛いのが飛んできた。


「フォッフォ、面白いガキじゃ。一戦してみるか?」


「まじで!いいんですか?爺さんには危ないですよ?」


兄は諦めたのか3発目は飛んでこなかった。


「そんなケンさんがそこまでしなくても…」


呆れているのか弟を恥ずかしく思っているのか控えめだ


「いいんじゃよ。久しぶりに若いのとやりたいしのう」


「何度も無礼すみません…カミケルもしお前が負けたら素直にケンさんの元で修行するんだ。いいな?」


「ほーい」


どうせ負けないからと適当な返事をする。


「よし、ガキンチョかかって来な。ワシは素手で戦うからお主は得意な戦闘スタイルでかかって来るんじゃ」


舐め過ぎじゃないか?俺の戦闘スタイルは魔法で相手を動かし、剣で仕留めるというものだ。明らかに爺さんには分が悪い相手と言える。


「爺さん、怪我しても知らないよ?」


そう言い俺は三級品斬鉄剣を抜き魔法を唱えた。


速度減少(スローダウン)


「ほお、魔法も使える剣士かの?」


これで爺さんの動きを鈍らせた。そしてここからさらに仕留めにかかる。


炎の壁(フレイムウォール)


動きが遅い爺さんを炎の壁で囲い段々と狭めていく。

容赦ない?せこい?知らないね俺は痛いのは嫌だし、 俺は負けたくもないんだ。


「降参します?」


そう問いかけると後ろから声がした。

後ろをすぐさま向くも反応できない。


「フォッフォ、詰めがあまいのう。心風牙突拳!」


ドン!今まで感じたことのない鋭い衝撃が胸を穿く。

思わず膝を付きダウンしてしまう。


「そこまで。ケンさんの勝利です」


「フォッフォ、良い発想じゃがまだまだじゃのう」


こんな爺さんに負けるなんて…思えば俺は一級フラグ建築士かとも思えるほどの負けフラグを建てていた。

こうしてケンさんの元で1年間の修行が決定した。


とりあえずの初投稿終わり!

多くの人に見てもらえるといいな!!

作品の題名の意味については追々わかっていくので楽しみに待ってて下さい!!

話しは変わりますが僕のペンネーム 木枯零の由来についてですが、掲載を始めたのが丁度木枯らしの

季節だったというのと、売り場から作品が零になる(なくなる)(在庫が枯れる)ほど多くの人に読んで欲しいという願いを込めこの名前にしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブックマーク、★をくださると嬉しいです! ★がたくさん貰えれば僕のモチベアップに! 評価が高ければ投稿頻度上げようと思います。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ