その8
俺たちはさっきの人が教えてくれた焼肉屋に入る
店内は客で賑わっていた
「いらっしゃいませ。お客様は2名ですか?」
「あー俺たちは客じゃないんです。この店でバイトしたくて」
「あ、バイト希望ですね。では副店長を呼びますので少々お待ちください。」
俺とナルカミは待った。待ったがなかなか来ない
約15分くらいして人が来た
「君達がバイト希望なのかね?」
「正確には俺1人です。ナルカミは関係ないので」
「私はこの店の副店長だ。さっそくだが奥の部屋で面接をしようか」
「お願いします!」
俺たちは店内の奥の部屋に案内された
「で、バイト希望か。接客業の経験はある?」
「いえ、ないです。」
「じゃあ調理の経験は?」
「ないです。」
「なんだ完全に未経験か。この店で働きたい理由は?」
「俺はこの世界の通貨を全く持ってないので兎に角、金が必要なんです。」
「この世界の通貨を持ってない?そういえば君の頭の上に光輪が無いね。現世の人間か?」
「そうです。さっきこの世界に来たばかりなので」
「なるほどね。状況は少し飲み込めた。で、週に何日働く希望?」
「毎日です。住み込みで」
「住み込みのバイト希望者か。それは助かる。OKだ。ガッツリ働く人を求めてたからね。君を採用しよう。名前は何という?」
「佐藤直彦です。」
「俺はナルカミだ」
「君には聞いてないよ。じゃあ早速3階に案内しようか。そこが君の部屋になる。」
俺たちは焼肉屋の3階に案内された。
前回住んでいた人が掃除してなかったのか
えらく汚れた部屋でもある
「ちょっと汚れているが君達で掃除して住んでくれ。さっそくだが今から働いてもらうよ。なにせ君は毎日働く希望だからね。ハハハ」
俺は早速働く事になった。
この店は繁盛しているだけあってかなり忙しい
まずはホールからやらされた
客の注文を取りキッチンに伝票を送る
身を粉にして働いた気分だ
仕事が終わるとぐったりして風呂にも入らずに
部屋で爆睡してしまった。




