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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
54/55

その54

変化の激しい気候の中を

俺達はただ歩いている

変わり映えのない風景にダンジョンが見えてきた

レンガで作りなされているダンジョンだ。

かなり巨大なものとみえる

迷わず俺達はダンジョンに入っていく。

俺達のパーティー目的は神狩りの為

少しでも気になる所は敢えて行くことにしている

目的場所がある訳ではなく

あくまで神と接するのが目的。

ダンジョンの奥に入るにつれて

どこが入り口だったかも分からなくなる。

ちなみに出口も分からない

「参ったな。これって道に迷ったんじゃねぇか。」

「どこからどうみても迷っていると思いますよ。天下の佐藤さんでも道に迷うなんて事があるんですね。」

「それって俺を褒めてるのか。けなしているのか。」

レンガは比較的に古い造形物のようで

かなりの昔に作られた事が感じられる

「なんかさっきから同じ風景ばかりだよな。俺、具合が悪くなってきた。」

「ナルカミ。生憎だが病人を看護する余裕はねぇ。休むんなら置いていくぞ。」

「思いやりの欠片もない奴だな。」

「でも確かにさっきから似たような景色ばかりですね。ナルカミさんの気持ちも分からないでもないです。私達はもしかしたら出口に出られない可能性もありますよ。」

「あれこれ言うな。とりあえず1時間待て。そのくらい時間があればこんなダンジョン程度出られる。」

メンバーはかなりのフラストレーションがたまってるが

それが増大すべく時間も経っていく

1時間が過ぎた

「佐藤さん。すでに1時間が経って……」

「分かってるって!こうすりゃあいいんだろう!」

俺は両手に黒魔術を高めていく

あまりの圧力で地面が激しく振動する

「佐藤さん!こんな至近距離でまさか!」

極点まで高められた黒魔術が一気に放たれ

眼前の風景が一気に吹き飛んだ

爆音で耳鳴りがした後に静けさが舞い降りる

あまりの行動に天神は言葉が出ない

前面は完全にスッキリしており外の風景が見える

すると外の風景に巨人のようなのが見えるかと思うと

高速で俺達の前に現れた

「お前!神聖なるダンジョンを見事に破壊しやがったな!」

何やら怒っている

「破壊して何が悪い?」

「このダンジョンは神界の指定記念物に登録されている代物だぞ。俺が管理を任されてるんだ。1万年前からの歴史ある建造物をお前が破壊したんだ。責任者の俺はどうなるか分かってるのか?」

「そんなの知らねえよ。守れなかったお前が悪いんだろうが」

巨人は怒りに震えた。

巨魁な大剣を取り出した。

「たかだか人間の輩に神である俺がここまでコケにされるとはな。神界旅行に来てるのか知らないがここで終わりだ、お前達!」

「おっ、やるってのかい」

ナルカミが不意にクシャミした瞬間に

2人の剣が激突した。

激しい剣の乱撃劇は

神界での強者がぶつかり合うのを象徴している

神の大剣が鈍く緑色に光っている

魔法剣

剣術に魔力を注ぎだした代物

あまりの激闘に風景が乱れる

とても数分前までダンジョンであった光景は微塵も見られない

その中で佐藤の斬撃の一撃一撃は威力があり過ぎる

勝敗は決した

勝者 佐藤直彦

佐藤は神、ムトを吸収した。

「巨人相手に見事でしたね、佐藤さん。筋力も異常ですよ。」

「学生時代の筋トレが役に立ってるのかね。」

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