その52
幾千の夜が明けて一体いくつの太陽が昇るのか
時の移り変わりはただ早く
身の回りは目まぐるしく変わりゆく
そんな中で変わらないものがあり
是非変えたいと思うものもある
現在のリーダー制だ。
現時点ではナルカミがリーダーという事になっているが
どうもそれだと納得出来ない。
俺がリーダーになるべきなんだ。
「という事でリーダーを新しく決めないか?」
「どうしたんですか佐藤さん。前置きもなく突然に」
「前置きならあったぞ」
「いえいえ。ずっと無言かと思いきや突然しゃべったじゃないですか。」
「まあいいや。リーダー決めるぞ!」
「リーダーは俺だろうが!」
「ナルカミは任期満了なんだよ。国会議員でも任期があるだろ。」
「ここは国会じゃねぇ!」
「平等の思想を盛り込みたいからルールを決める。無記名投票で自分以外の奴の名前を書け。分かったな。あくまでも他人を推薦しろ。」
俺の強引な行動でリーダーを改めて決める段取りをした。
皆に白紙とペンを渡し書いてもらった紙を箱に入れた。
「じゃあ開封するぞ。佐藤直彦1票 ナルカミ1票 天神1票 九頭龍1票」
「なんかバラけましたね。敢えて言わせて頂きますと俺は佐藤さんに投票しましたけどね。」
俺に投票しただと?
俺は自分の名前を書いたんだ。
それで1票しか入ってないという事は
俺の1票は俺が自分で書いたもの。
九頭龍は間違えなく俺に投票していない。
この期に及んで白々しい嘘つきやがる。
「九頭龍。本当に俺に投票したのか?」
「当然でしょう。佐藤さん抜きでこのパーティーは考えられませんよ。」
「………」
すると何者かが突然現れた。
「どうやら佐藤直彦のパーティーも半壊だな。」
「誰だお前?」
「俺は指名手配の佐藤直彦を狩りにきた者だ。懸賞首だろうが。」
「俺は今気分穏やかじゃねぇんだ。舐めたこと言ってるとただでは済ませないからな。」
「望むところだ。じゃあ戦闘だな。」
鳴物入りで参入してきた神との一戦
俺の気性が荒れていることもあり
かなり激しい闘いとなった。
天叢雲剣による俺の一方的な叩きのめし
神であるメンヒトを呆気なく吸収した。
「じゃあこの神は吸収したから今から俺がリーダーという事でいいな?」
投票は全く関係なくなり強引に俺がリーダーという事になる
ナルカミは納得いかないようだが
任期満了ということで。




