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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
52/55

その52

幾千の夜が明けて一体いくつの太陽が昇るのか

時の移り変わりはただ早く

身の回りは目まぐるしく変わりゆく

そんな中で変わらないものがあり

是非変えたいと思うものもある

現在のリーダー制だ。

現時点ではナルカミがリーダーという事になっているが

どうもそれだと納得出来ない。

俺がリーダーになるべきなんだ。

「という事でリーダーを新しく決めないか?」

「どうしたんですか佐藤さん。前置きもなく突然に」

「前置きならあったぞ」

「いえいえ。ずっと無言かと思いきや突然しゃべったじゃないですか。」

「まあいいや。リーダー決めるぞ!」

「リーダーは俺だろうが!」

「ナルカミは任期満了なんだよ。国会議員でも任期があるだろ。」

「ここは国会じゃねぇ!」

「平等の思想を盛り込みたいからルールを決める。無記名投票で自分以外の奴の名前を書け。分かったな。あくまでも他人を推薦しろ。」

俺の強引な行動でリーダーを改めて決める段取りをした。

皆に白紙とペンを渡し書いてもらった紙を箱に入れた。

「じゃあ開封するぞ。佐藤直彦1票 ナルカミ1票 天神1票 九頭龍1票」

「なんかバラけましたね。敢えて言わせて頂きますと俺は佐藤さんに投票しましたけどね。」

俺に投票しただと?

俺は自分の名前を書いたんだ。

それで1票しか入ってないという事は

俺の1票は俺が自分で書いたもの。

九頭龍は間違えなく俺に投票していない。

この期に及んで白々しい嘘つきやがる。

「九頭龍。本当に俺に投票したのか?」

「当然でしょう。佐藤さん抜きでこのパーティーは考えられませんよ。」

「………」

すると何者かが突然現れた。

「どうやら佐藤直彦のパーティーも半壊だな。」

「誰だお前?」

「俺は指名手配の佐藤直彦を狩りにきた者だ。懸賞首だろうが。」

「俺は今気分穏やかじゃねぇんだ。舐めたこと言ってるとただでは済ませないからな。」

「望むところだ。じゃあ戦闘だな。」

鳴物入りで参入してきた神との一戦

俺の気性が荒れていることもあり

かなり激しい闘いとなった。

天叢雲剣による俺の一方的な叩きのめし

神であるメンヒトを呆気なく吸収した。

「じゃあこの神は吸収したから今から俺がリーダーという事でいいな?」

投票は全く関係なくなり強引に俺がリーダーという事になる

ナルカミは納得いかないようだが

任期満了ということで。

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