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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
50/55

その50

天神は新たな眼鏡を装備した。

これで書物の文字もよく見えるらしい。

天神の読む書物は現物とデジタルの2種類を併用している

デジタル版だと大量の書物がアプリに収録されるので

大変便利とのこと

俺たちは暴れ回ったので腹が減ってきた。

いや暴れ回ったのは俺だけかもしれないが。

「朝飯食いにいくぞ。」

「もう朝食ですか?」

「何言ってんだよ。もう朝の9時だろうが。」

「佐藤さんは朝飯を食べない主義ですよね?」

「気が変わったんだ。そんなところにこだわらなくていい」

俺たちは団子屋に入る

団子は好物だけど甘い団子は苦手だ。

醤油味のみで攻めていく

ナルカミは団子を10人前注文していた。

普通なら誰かが言葉を挟むところだが

もはやナルカミの行動は黙認されているらしい。

団子を食べ始めて約5分経過

その時、奥で誰かが騒ぎ始めた

「火事だ!火事だぞ!」

ん?なんか騒がしいな

「佐藤さん。なんか火事と騒いでますね。」

「火事だと?どこで火事なんだ?」

すると俺たちのいるところまで瞬く間に炎に襲われる

「急に火が巻き起こったぞ!」

俺たちは光速で団子屋を脱出した。

さっきまでの穏やかな団子屋はあっという間に炎に包まれる

「なんだってんだよ。」

すると

「火事を起こしたのはこいつらだ。俺は見たんだ!こいつらは団子屋にいた!」

人が集まってくる

「こいつらなんだよ!元凶は!」

突然の言いがかりをつけられる

「なんだと?お前!佐藤様が火をつけるわけないだろうが!」

「嘘だ!こいつら眼鏡屋も真っ二つにした。俺は見てたんだ!」

「まあ確かに眼鏡屋は両断したけれどよ。」

雲行きが怪しくなり俺たちは火事の犯人にでっち上げられた

「誰か神はいないのか?こいつらを連行してくれ!」

すると大きな奴が現れた。

「神界でとんでもない事をしているな現世の人間。佐藤直彦はお尋ね者だ。」

「だったら何なんだよ。」

「火事の罪で俺が成敗してやるよ」

「俺はやってねぇ!」

ナルカミは何処かに行ったと思えば

団子屋の火で団子を焼いている

10人前を頼んだだけあって5分では食べ終わらないか。

ナルカミが団子を8人前まで完食したところで

勝負はついた。

佐藤直彦の勝利

神であるマアトは佐藤に吸収された。

気づけばナルカミは10人前の団子を平らげる。


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