その46
外気は比較的寒いのに
俺たちは上半分がなくなったバスに乗っている
オープンカーではあるまいし
嫌な寒さと風が纏わりついてくる
「寒みぃ!直彦責任取れよ」
「そうだそうだ!あんたがバスを真っ二つにしたんだろが」
ナルカミ以外の乗客も皆不満そうだ
その一方で九頭龍と天神は眠ったままだ
他の乗客も天神達みたいに寝てたらどうだ
「あんた魔術が使えるんだろ。魔術でバスを元に戻せ!」
「勝手な事言うな!俺の黒魔術はそんな修復なんか出来ねぇ」
「じゃあどうするんだ。こんな寒いバスなんかに乗ってられないぞ!」
「不満がある奴は今から降りろ!」
「不満がある奴って皆が不満に決まってるだろうが!」
「少なくとも俺は不満じゃねぇ。むしろ涼しいくらいだ。」
俺は分かりやすい嘘をついた。
「全く直彦の馬鹿はどうしようもないな。」
その時、パトカーが現れた
「そこのバス止まりなさい!バスが大きく破損している。他の車に迷惑をかける事になる。止まるんだ!」
バスの運転手が止まろうとする
「おい、運転手。絶対に止まるな。止まったらお前タダじゃおかねぇぞ。」
「でも警察が止まれと言ってるですよ。このまま走ると交通違反になります。」
「警察は関係ねぇ。俺は先に行きたいから止まるな」
「そこのバスすみやかに止まりなさい。さもないと強行手段をとりますよ!」
「うるせぇ、警察!俺たちは先に進むんだ!」
そのうちパトカーに乗る警官2人の内1人がバスに横付け
バスに乗り込んできた
警官2人とも乗り込んできたら厄介だ
俺はパトカーを黒魔術をかけオシャカにした。
「警官に手を出したな!重罪だぞ!」
「そんなの関係あるかよ。警官に自由があるように俺にも自由があるんだ!」
「警察の公務を妨害するのに自由なんかある訳ない。人間の身分で神の私に対抗するんだな。」
「なるほど。警官の神って訳かい」
警察が銃を放つ
俺はかわす
ん?銃弾じゃなくレーザーか!
「神界の銃はレーザーなのか?」
「死にゆくお前にそんな質問には答えない」
「あ そう。」
俺は天叢雲剣を引っ張りだす。
警官がまたもやレーザーを放つが
俺は剣で受け止める
「その剣。練磨されているな。かなりの霊力が込められている。ん?何処に行った?」俺は警察の裏にまわり
大外刈りを決める。
首元には天叢雲剣をつきつける
「言っておくがな。俺は神には容赦しないんだ。このまま死んでいくか?」
「本気で神の私を殺すつもりか」
「名前を教えれば殺しはしない。」
「疫病神だな。お前。……ホルス」
神の腕輪が光りホルスは収納される
さて、もうパトカーも追ってはこれまい。




