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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
42/55

その42

俺達は街灯揺らめく夜の街にたどり着いた

草木も眠る丑三つ時ではないが

夜の時間に到着するほど

道なき道を進んでいた

「佐藤さん。酒屋でも行きますか?」

「あの店か?混んでないか?」

「混んでますね。それが逆にまた店の評判を表しているかもしれませんよ」

「九頭龍。適当な事言ってんじゃねぇぞ!」

「ナルカミさんはご立腹ですか。何ででしょうね」

「ナルカミは酒が飲めないからだろ。放っておけ。あんなやつは」

俺達は酒屋に入った。ナルカミを除いて

街灯の下でナルカミは1人佇んでいる

元来おしゃべりであるから飲み屋は好きそうであるが

酒が飲めないということで皆の和から外れた

「ほんとナルカミって馬鹿だよな!!」

飲み屋から佐藤直彦の馬鹿デカイ声が聞こえる

ナルカミは天神のキャッシュカードを持ってないため

金銭とは無縁の無一文である

ナルカミは焼き鳥屋へと出向く

「親父!焼き鳥よこせ!」

「はい!いらっしゃい!どれにしますか?」

「どれも何も俺は腹が減ってるんだ。焼いてる焼き鳥全部よこせよ」

「お客さん。気前が良いね。好きだよ、そういう人は!」

ナルカミは大量の焼き鳥を巨大な袋に入れてもらった

「全部で3万ゼニだよ!」

「俺は金を持ってないんだ」

「お客さん。また冗談を!じらすのがうまいね」

「じゃあそういう事だ。俺は帰るぞ」

「ちょっとお客さん!あんたマジかい?」

「俺は嘘をつかねぇ。そんな肝っ玉の小さい奴じゃあないからな。良かったな、親父」

「良かっただと?ふざけるなてめぇ!焼き鳥ごっそり持っていって金を払わねぇ奴がどこにいる?金が払えねぇなら腕を1本置いてけ!」

焼き鳥屋は壮絶な揉め合いになった

一方で佐藤直彦一行の飲み屋集団である天神と九頭龍は

話が盛り上がっていた

特に九頭龍と天神はナルカミに頭が上がらない為

ここぞとばかり好き放題言っていた

その時飲み屋のガラスに誰かが吹き飛んできて

飲み屋が大騒ぎになった

「何だ何だ?何が起こった?」

「どうやら誰が吹き飛んできたようですね」

「ここは飲み屋だぞ。何で人が吹き飛んで来る?」

佐藤直彦一行は窓際の席ではない為に詳細を知るのが遅れた

急いで駆けつけると散乱した焼き鳥の上にナルカミが倒れてた

「どうしたんだ、ナルカミ?」

「どうもこうもねぇよ!店の親父に吹き飛ばされたんだよ」

「俺が言ってるのは吹き飛んで来た事じゃねえ。なんで焼き鳥を持ってるんだって事だよ!」

「買ってきたんだよ」

「金が無いのにどうやって?」

ナルカミはまさかの黙秘権を使った

その時親父が怒りのオーラを漲らせてやって来た

右手には剣を持っている

「おい、盗人!約束通り腕を1本もらってくぜ」

「腕を1本もらっていくだと?ナルカミが馬鹿な事をしたのは分かるがそれは頂けないね。神界のルールは分かっているのか?」

「神界のルールだと?何を言ってるお前?」

「佐藤直彦のご機嫌がルールなんだよ!」

俺と親父の空間が分厚い霊力で歪む

「なるほど。お前が神界の指名手配佐藤直彦か。そこのこそ泥といい、ろくな集団じゃないなお前ら」

親父が瞬速で間合いを詰めて剣を振り下ろす

俺の天叢雲剣が見事に受け止める

「ん?やるな。俺の剣撃を受け止めるとはな。だがその程度か」

「いや違うぜ」

俺は右手で剣を持ちつつ左手で黒魔術をぶっ放した

親父が吹き飛ぶ

「くっ、なんだお前。剣士じゃないのか?」

「俺は万能なんだよ。お前が神なのは霊力で分かってる。名前を言わないと死ぬぜ」

「焼き鳥盗んだアイツといい、救いの無い集団だな。……ハピ」

俺の神の腕輪が光りハピは収納された。

「佐藤さん。相変わらず飲み屋で暴れ周りましたね。」

「ここの飲み屋には居づらくなったな。場所を変えるか」

夜風が吹く中、木っ端微塵の店を出た

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