その4
階層を次々に降りていく
ただ降りていくならばこれ程楽な事はないけど
各階層には魔物が待ち受けている
これをいちいち倒すのがなんとも億劫
別に倒せるからいいんだけど、いずれ行き詰まる可能性もある
200階層に来てやっと100階層以来の宝箱を見つけた
もっと頻繁に宝箱と遭遇できると鷹を踏んでいたが
それほど甘い世界でもないようだ。
「ナルカミ、宝箱を開けてみろ」
ナルカミは年季の入った宝箱を開ける
「直彦。腕輪と石板が入ってるぞ!」
「石板以外に腕輪も入ってるのか?てっきり宝箱の中は全て石板だと思ってたんだがな。石板には何て書いてある?」
「神の腕輪。支配した神を収納及び召喚と書いてあるぞ」
「情報としては100階層の石板の続きのような内容だな。神の腕輪と石板も回収しておこう。」
「直彦、まだ下に行くのか。一応階段は続いているが……」
「当然に行くだろ。なんだ、嫌なのか?」
「地下ダンジョンに入って丸々1日が経ってないか?」
「たったの1日で稼げる高額なバイトと考えたら儲け物だろう?普通の日雇いバイトはな、せいぜい8000円程度なんだぞ。」
「分かった。戦闘は全て直彦がやれよ。」
「まるで少しでも戦闘したかのような言い方はするな。ナルカミは一度も闘ってないだろうが」
俺たちは更なる下の階層へと歩を進めていく。
宝箱を求める欲望に限りはない




