その29
粉々に破壊された風呂屋を出る。
風呂屋の周りは当然人が集まっていた。
皆、風呂屋で何が起こったのか気になるんだろう。
まさか神との戦闘があったとは思いもしないと思う。
俺たちは雑貨屋で商品を色々見ていた。
なんとなく雑貨を見ていただけなのだが
その中には武器も羅列していた。
武器ねぇ
主に近距離戦の武器が羅列しており
比較的に剣が多いと思う
その中でも強い霊力を感じる剣が並んでいた
「おっさん。この剣は値段が高いのか?」
「その剣は飛び抜けて破格だね。」
「いくらぐらいなんだ?」
「1000万ゼニだよ」
「1000万?そんな高けぇのか?」
「そりゃあそうだよ。その剣はね神界の一流の鍛冶屋が作った一級品だからね。」
「1000万……手持ちの金で買えなくはないが出費がデカすぎるな」
「仮に1000万出してもお客さんは買えないよ」
「買えない?何でだ?」
「既にその商品、天馬の剣は別のお客さんが予約していて今お金を準備しているんだよ。」
「あ、そう。仮に俺が天馬の剣を強奪すると言ったらどう出る?」
「強奪?物騒な事を言うんじゃないよ!」
そうすると横から俺の握っている天馬の剣が奪い取られた
「何、俺の剣に触ってんだ、お前!」
「お前の剣?」
「そうだ。今、俺は剣の金を払いに来たんだ」
「なるほどな。お前の剣を俺によこせよ」
「舐めてんのかお前!」
その時天馬の剣に雷撃が落ちて雷の塊になったかと思うと
俺に振り下ろしてきた
瞬時に俺は天叢雲剣で受け止める
剣撃自体は受け止めたが雷が剣から伝わり
俺は雷の攻撃を受けた。
「マズイ。身体が痺れる……」
「ほう。よく神である俺の攻撃を受け止めたな。」
「まさか、お前、神か……」
「たがニ撃目は受け止められるかな?」
再び天馬の剣に雷が落ちて俺を剣ごとゴリ押しする
しかし俺は頑強に耐えている
「俺のニ撃目を受けてまだ無事だと?」
「俺を舐めるなよ。天馬の剣も性能は良いが俺の天叢雲剣の方が圧倒的に上だ」
天叢雲剣 輪転蒼斬撃
すさまじい剣撃が神を襲い勝敗が決定した
勝者 佐藤直彦
「……天叢雲剣だと?そんな剣は世界で滅びた宝剣のはずだぞ」
「そんな事知るかよ。この剣はすげぇんだ。神、名前を教えろ」
「なるほど。俺を支配する訳ね。……あがいても勝てない。セベク……」
神の腕輪が光りセベクは収納された。
セベクは剣を握りしめていたので剣ごと収納された。
「しまった。収納する前に天馬の剣を奪い取っておけば良かったな」
雑貨屋の主人は戦闘を見ていて唖然としていた
「あんた、その剣は本当に天叢雲剣なのか?」
「ああ、そうだ。」
「もしそれが本当なら値がつかないぞ」
「値がつかない?」
「具体的な金額で言うなら100億ゼニは下らないだろう」
「100億ゼニ?天叢雲剣はそれほどなのか……なんか天馬の剣はどうでもよくなってきた。」
改めて天叢雲剣の価値を再確認した。




