その23
俺たちは次の町にたどり着いた
平々凡々のありふれた世界
あまり現代の日本と変わらないな
「直彦。飯にしようぜ!」
「飯って言ったってさっき買い食いしたばかりだろ」
「あれはただの買い食いだろ。席に座って食べてないじゃん」
「飯の定義を席に座るかどうかで定めるなよ。」
「あそこの飯屋に入ろう。俺はもう動けない。」
「なんだよ。体力ない奴だな。俺ら4人組で1番役に立ってないのはナルカミなんだぞ」
「そんな事を口に出して言うんじゃねぇよ。俺には俺の役割があるんだ。」
俺たちはしょうがないので飯屋に入る
たくさんメニューを頼み食べ尽くす
最近思ったんだが、俺ってあまり食事に興味がなくなってきたかも
じゃあ何に興味があるのかと言われれば
やっぱり魔術と剣術だろう
片っ端から神と連戦しているが
闘ってきたのはほぼ俺だ。
そんな闘いを繰り返す中で己の強さというものを感じて来た
だから食事への興味が薄れてきたのかも
食事の後は何気なく美術館に入る
感性を高める事は魔力の底上げに繋がるからだ
俺はいろんな絵を見る中でとある絵に魅入られる
「ちょっとお前ら来てみろ。この絵、不思議な魔力を感じないか?」
「言われてみればそうですね。」
俺たちはこの絵をしばらく見ている内に
不思議な感覚に陥った。前後不覚になったと思う
気づけば不思議な空間にいた
「あれ?この景観ってさっきの絵にそっくりじゃないか?」
「たしかに。」
そうすると巨大な魔力を感じた。
俺はすぐさま、その方向に顔を向けると
そこには1人の神が立っていた
「俺の絵の中にようこそ。ハハハ。お前ら強いな。だからこそお前らの魔力は俺が頂くぜ。」
「魔力を頂くだと?」
「そうだ。俺は自分の絵画の中に吸い込んだ奴らは魔力を吸収出来るんだ。残念だったな。」
「そんなメリットがあるという事は何かの難解な条件を設定しなければ出来ないはず」
「まあな。無条件ではそんなメリットは作れないさ。俺がお前らを倒せばメリットが発動する。」
「なんだ、俺らを倒せないと発動しないのか。じゃあ無理だな。」
俺は背中から瞬速で天叢雲剣を引き抜き
空間の絵画ごと一気に切り裂いた。
天地を揺るがす一撃はたちまち絵画の世界を断絶し
俺たちは元の美術館に戻ると同時に
斬撃をモロに喰らった神は仰向けで倒れていた
「……こんな強い奴だとはな……」
「お前の名前を教えろ。死にたくなければな」
「……ゲブ」
神の腕輪が光りゲブが収納された
それにしても絵画に吸い込むような神がいる事に驚いた
この調子だとどんな能力を持っている神がいるか分からない
俺たちは様々な逆境に出会う可能性がある。
とりあえず俺たちは宿屋に泊まる事にした。




