その22
俺たちは日が暮れる前に町に着いた
とりあえず食事を取る
食費の心配はいらない
何故なら俺には天神のキャッシュカードがあり
かなりの資産を持っているからだ
とりあえず腹を満たして皆ゆったりしていた
宿屋に泊まる予定だが
食後の運動も兼ねて俺は町を散歩した
ついて来たのはナルカミのみ
「神界といっても現世とあまり変わらない所もあるんだな。」
「たしかに。まあ神界と一口に言っても広いだろうから、俺たちが歩んできた場所だけを見て神界全体を評価する事は出来ないな。」
「俺は現世の食事よりも神界の食事の方が好みだな。」
「ナルカミはグルメだからな。食事に妥協しなさ過ぎるんだよ。」
そんな事を話しているとどこから轟音が聞こえてくる
「ナルカミ聞こえるか?」
「聞こえるって何がだよ?」
「轟音だよ!何か巨大な音が近づいてくるぞ」
「轟音?ん、たしかに聞こえるな」
俺は上空を見上げると飛行機が町に突っ込んで来るのが見えた
「ナルカミ!マズイ。飛行機が落下して来るぞ」
ものすごい勢いで飛行機が町に衝突して町が爆破した
「痛ってぇ!打撲したかもしれない。」
「命があっただけマシだろ。天神と九頭龍は無事なのか?」
何故か飛行機が町に墜落して町は地獄絵図と化す
破壊された飛行機をよく見ると誰かが飛行機の上に立っている
「この破壊された町の風景は素晴らしいな。やっぱり町の景観というものは破壊するにかぎる」
「おい、お前!ひょっとしてお前が飛行機を墜落させたのか?」
「当たり前だろ。俺の趣味は破壊なんだよ。爆発が一瞬の美と化す光景を見るのが楽しみなんだ。この気持ちは分かるか?」
「そんなの分かる訳ないだろ!町を酷い目に合わせてくれたな。」
「なんだ。町の住人なのか?それならまた作り直せばいいじゃないか。俺が破壊してやるから。」
「人格が歪みすぎてる。許せない奴だな。」
俺は魔力霊力探知をすると凄まじい魔力を奴が持っている事に気づき始める。
なるほど神か。
俺は詠唱を唱える
この黒魔術は30秒の詠唱により凄まじい威力を叩き出す
「まだまだこの町は破壊のしがいがあるな。どれ、町に降りてみるか。」
黒魔術 会陰相対凛
爆発的な威力を持つ黒魔術が神に直撃する
神は注意散漫であったが故に見事に沈んだ。
「神、町を破壊するのはこれで最後だ。」
「くっ……いきなり強力な魔術を放ちやがって何者だ……」
「現世の人間だよ。飛行機を墜落させる程の魔力を持っているようだがこの試合は俺の勝ちだな。名前を言え」
「……クヌム」
神の腕輪が光りクヌムは収納された。
俺たちは町の瓦礫の下に天神と九頭龍がいるのを発見した
どうやら無事だったようだ。
町の人には申し訳ないが破壊された物はどうしようもない。
俺たちは町を出て行った。




