その21
日が暮れて次第に夜に変わっていく
町があるのなら是非泊まりたいものだが
今俺たちが歩いているのは町とはかけ離れた墓場の世界
「薄気味悪い所だな。」
「直彦がこの道がいいと言ったんじゃないか。」
「俺だって墓場に通じる道とは思わなかったんだよ。」
「責任取れ。宿屋で熟睡するどころかこんな悍ましい場所を歩かせやがって。」
「ナルカミさん。佐藤さんは何か考えがあってこの道を歩いているのかもしれませんよ。」
「そんな訳ないだろ。直彦がそこまで機転のきく奴じゃないんだ。」
「好き勝手言ってやがる。俺だって好んで墓場を歩いている訳じゃあないんだ。」
「じゃあ違う道を行こうぜ」
「違う町って言ったって俺たちは巨大な墓場のど真ん中にいるんだぞ」
「佐藤さん。ものすごい霊力を感じますよ」
「ものすごい霊力って俺の事か?」
「そんな訳ないでしょう。よく感知してみて下さいよ。」
「……たしかに。神がいるな。奥の巨大な墓場からだ。」
巨大な霊力の元に向かっていく
すると巨大な石碑の後ろに神がいた
「お前、こんな所で何してる?」
「それは俺のセリフだ。こんな墓場で何佇んでいるんだ?」
「俺の行動にケチをつけるな。この墓場が俺の居場所なんだ。」
「墓場が居場所だと?そんな奴聞いたこともない。」
「それよりお前の霊力は強いな。現世の人間だろ。何故神界にいる?」
「俺が神界に居てはマズイのか?」
「神界は現世の人間がいるような場所じゃないんだよ。」
「じゃあどうする?俺を現世に追い返すのか?」
「そうしよう。」
神が剣を抜いた
「俺の奈紗又江蘭丸は一級品だ。そこらの奴らが持っている剣とは違うぜ」
奈紗又江蘭丸 沙汰の太刀
暴風巻き起こる太刀が空間を裂いて襲い掛かる
天叢雲剣で防ぐが完璧には受け切れない
俺は斬られるが何とか足は地に着いている
衝撃波で九頭龍が吹っ飛ばされる
「あの龍は吹っ飛んだな。次はお前だ、現世の人間」
その時巨大な雷が神に落雷する
神は俺に焦点を合わせていただけあって
死角があった。
天神が裏から雷魔術を落としたんだ
勝者 天満大自在天神
「お前ら連携攻撃なんて卑怯だぞ……」
「いつ一対一の試合をすると言った。天神の機転で救われたぜ。神、名前を教えろ」
「……オシリス」
神の腕輪が光りオシリスが収納される
「今回は天神の手助けがなければ危なかったかもな。すごい太刀を振るう奴だった」
「そうですね。九頭龍は無事ですかね?」
俺たちは九頭龍の下に歩み寄る




