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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
20/55

その20

雨が上がったところで太陽から日が差してくる

気温も徐々に上がり出し

見栄えの良い天気へと変換しつつある

そんな中で歩いていると

目の前に大きな湖が広がっていた

「この湖が道の行方を阻んでいるな。湖の向こう側に行きたいんだけどな」

「どうします?湖の端から遠回りして向こう側に行きますか?」

「それしかないよな。面倒くさいけどさ。」

俺たちは大きな湖で円を描くように周り始まる

その時、湖の下に巨大な魔力の反応を感知した。

「湖の下におそらく神がいるぞ!」

「本当ですか?私の魔力探知では何も感じませんが。」

「天神が以前言ったように人によって魔力探知の範囲は違うんだろ。俺の方が遠い距離まで感知できる」

「では湖の中に入るんですか?」

「でもなあ。俺は水中では息出来ないし。」

「佐藤さん。水魔術の水中呼吸を使えば30分程度なら誰でも水の中で困りませんよ。」

「そんか魔術があるのか?」

「ええ。神を探す旅なのですから湖の神を無視する事は出来ないでしょう。」

水魔術 水中呼吸

九頭龍の水魔術により俺、ナルカミ、天神は30分間のみ水中で呼吸出来るようになった。

「時間も限られている。行くぞ」

俺たちは水中に入り湖底へと進んで行く

その道中で天神も魔力探知で神を感じる事が出来たようだ。

俺たちは湖底に着き歩いていくと1人の神がいた

「この湖底にいる俺に何か用なのか?」

「まあな。」

「お前は人間だろう。水中では呼吸出来ないであろうに。水魔術を使ったか。そこまでして俺に会いにくるとはな。」

「俺は神のコレクションをしてるんだ。お前もその1人になれ。」

「コレクション?名前を知りたいということか?」

「そういう事。」

「そんな提案には乗れないな。」

神が魔力を練り始める

湖底で水流の渦が巻き起こる

わずか8秒で湖底の水流は激しいものとなり

俺たちは渦に巻き込まれそうになる

「水魔術を使うだけあって地の理があるな。」

「佐藤さん。このままだとジリ貧になりますよ。」

「分かっている」

俺は神に向かって一気に泳ぐ

それは湖底の渦に向かうということでもある

渦に飲まれる寸前で俺は魔力を練った

黒魔術 那波黒刃

俺の魔術が神の生み出す渦ごと吹っ飛ばす

俺の黒魔術を直撃した神は湖底で倒れた

「俺の目的は名前を知る事なんだ。言え」

「……ウアジェト」

神の腕輪が光りウアジェトは収納された。

水の中にいて25分が経つ

ギリギリではあったが俺たちは無事に地上に舞い戻る

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