その20
雨が上がったところで太陽から日が差してくる
気温も徐々に上がり出し
見栄えの良い天気へと変換しつつある
そんな中で歩いていると
目の前に大きな湖が広がっていた
「この湖が道の行方を阻んでいるな。湖の向こう側に行きたいんだけどな」
「どうします?湖の端から遠回りして向こう側に行きますか?」
「それしかないよな。面倒くさいけどさ。」
俺たちは大きな湖で円を描くように周り始まる
その時、湖の下に巨大な魔力の反応を感知した。
「湖の下におそらく神がいるぞ!」
「本当ですか?私の魔力探知では何も感じませんが。」
「天神が以前言ったように人によって魔力探知の範囲は違うんだろ。俺の方が遠い距離まで感知できる」
「では湖の中に入るんですか?」
「でもなあ。俺は水中では息出来ないし。」
「佐藤さん。水魔術の水中呼吸を使えば30分程度なら誰でも水の中で困りませんよ。」
「そんか魔術があるのか?」
「ええ。神を探す旅なのですから湖の神を無視する事は出来ないでしょう。」
水魔術 水中呼吸
九頭龍の水魔術により俺、ナルカミ、天神は30分間のみ水中で呼吸出来るようになった。
「時間も限られている。行くぞ」
俺たちは水中に入り湖底へと進んで行く
その道中で天神も魔力探知で神を感じる事が出来たようだ。
俺たちは湖底に着き歩いていくと1人の神がいた
「この湖底にいる俺に何か用なのか?」
「まあな。」
「お前は人間だろう。水中では呼吸出来ないであろうに。水魔術を使ったか。そこまでして俺に会いにくるとはな。」
「俺は神のコレクションをしてるんだ。お前もその1人になれ。」
「コレクション?名前を知りたいということか?」
「そういう事。」
「そんな提案には乗れないな。」
神が魔力を練り始める
湖底で水流の渦が巻き起こる
わずか8秒で湖底の水流は激しいものとなり
俺たちは渦に巻き込まれそうになる
「水魔術を使うだけあって地の理があるな。」
「佐藤さん。このままだとジリ貧になりますよ。」
「分かっている」
俺は神に向かって一気に泳ぐ
それは湖底の渦に向かうということでもある
渦に飲まれる寸前で俺は魔力を練った
黒魔術 那波黒刃
俺の魔術が神の生み出す渦ごと吹っ飛ばす
俺の黒魔術を直撃した神は湖底で倒れた
「俺の目的は名前を知る事なんだ。言え」
「……ウアジェト」
神の腕輪が光りウアジェトは収納された。
水の中にいて25分が経つ
ギリギリではあったが俺たちは無事に地上に舞い戻る




