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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
17/55

その17

俺たちはかなり歩いた後、次の町に来た

桜吹雪が舞い踊る

景観の美しいというのが第一印象

町はかなり賑わっている

川の水が澄み渡っていて魚が泳いでいるのが見える

川にかかる橋を渡ろうとすると

注意書きの看板が見える

「直彦見てみろ。この五条の橋は注意があるらしいぞ」

「注意って何が?」

「自分で見てみろよ。文字ぐらい読めるだろ」

「ちょっと九頭龍読んでみろ」

【夜中の通行注意 辻斬り現る】

「なんか物騒な事が書いてありますよ」

「辻斬り?夜中に刀を持って彷徨いている奴でもいるのか?」

「分かりませんが気になりますね」

「そいつ強いのかな?」

「辻斬りが弱いとは考えにくいですね。」

「よし決めた!俺たちは宿屋に行って夜中にここに舞い戻るぞ」

「辻斬りを待つんですか?」

「そうだ。面白そうだろう。」

「佐藤さんの趣味にも呆れましたね。」

俺たちは宿屋に行って夕飯をたらふく食べた。

あまりにも食い過ぎて夜中に五条の橋に行くのが面倒

だが一度決めた事。行くしかないな。

夜中になるとナルカミと天神は熟睡している為に

俺と九頭龍で五条の橋に向かう

そこは綺麗な満月の夜でもあった。

五条の橋で待つ事20分

「佐藤さん。今日は現れないんじゃないですかね?」

「辻斬りお休みの日なのかな」

「辻斬りがまるで仕事のような言い方ですね。」

「全く現れそうもない。折角だから橋の向こうの桜を写真に撮って宿屋に帰るか」

俺と九頭龍は五条の橋を渡る

その時カランカランと音がする

「何の音だ?」

前から何者かが現れる

「九頭龍。かなりの霊力を持った奴だぞ。辻斬りって神なのかもしれないな」

五条の橋の真ん中で俺と辻斬りが向き合う事になる。

「今晩の獲物はなかなか手応えがありそうだ。見たところ人間のようだがな。」

「お前が辻斬りなのか?」

「見れば分かるだろう。強い相手を一刀両断するのを趣味にしている」

「自慢出来る趣味とはいえないな。」

「俺の月光夜の剣は満月の日に真価を発揮する。ワクワクするな。」

「そんなに斬り合いが好きなら付き合ってやる。勿論、神なんだろ?」

「当たり前だ。神であるが故、強さを果でしなく求める。」

「ならこっちにも都合が良い」

俺は背中から天叢雲剣を取り出す。

俺と辻斬りの神が向き合う

辻斬りの神がすぐに切り掛かってくると思いきや

剣を鞘に収める

何を企んでいる?

俺は一気に間合いを詰めた

その時電光石火の抜刀術を放たれ俺は斬られる

左肩に深くはないが切傷が刻まれた

なるほど抜刀術を得意とするのか

なら近づくのはやめよう

俺は天叢雲剣に強力な霊力を纏わせる

とてつもない霊力で剣が大幅に強化される

俺は辻斬りの神の間合いの外から大きく大気を切り裂いた

天を揺るがす程の斬撃が辻斬りの神を襲う

月光夜の剣は俺の斬撃に耐えきれず両断された

「まさか、俺の月光夜の剣が……」

「勝負あったな。俺の方が強いという事だ」

「俺を斬るのか?」

「場合によってはな。名前を言えば斬らないでやる」

「……アメン」

俺の神の腕輪が光りアメンは収納された。

試合が終わった後に天神とナルカミが駆けつけた

「問題の辻斬りは現れましたか?」

「もう試合は終わったんだ。宿屋に帰って寝るぞ」

俺たちは宿屋に戻っていく

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