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名前の強奪と支配  作者: 豊田直輝
14/55

その14

俺たちは次の町に着いた

そこでは町の人々が地に倒れている

「なんだ?町の人間が倒れているぞ」

「不吉な町ですね。」

その中でもフラフラになりながら倒れていない人間もいた

俺はその人に聞いてみる

「この町に何かあったのか?」

「何かあったかって?問題ありありだよ。」

「問題ありって何なんだ?」

「1ヶ月前から突如として神が現れたんだ。なんでも疫病を研究している神らしくてね。俺たちのような町の人間が疫病の実験材料にされているんだ。」

「じゃあここで倒れている人達は皆、疫病で倒れているのか?」

「そうだ。俺も長くない。倒れる日々が待っているだろう」

「疫病の特効薬とかはないのか?」

「そんなものあっても関係ない」

「なんでだ?特効薬があれば救われるだろ」

「神はいろんな疫病で俺たちを実感材料にするから仮に1つの特効薬を作った所でまた新しい疫病を生み出すんだからな。」

「佐藤さん。これはそうとう腐った神ですね」

「おっさん。俺たちがその神を退治してやる。」

「退治するって言ったって相手は神だぞ」

「大丈夫だ。神の居場所さえ教えてくれれば退治してやる」

「奥にそびえる塔の天辺に住んでいる」

「なるほどな。行くぞお前ら」

俺たちは塔に到着すると門番が2人いた

「神様の塔に何か用か?」

「何か用かだと?周りを見てみろ。町の人が次々と倒れているじゃないか。これを見て何が用かだと?」

「これは神様の尊い実験なんだ。お前らに神様の深い真意など分かりはしない。」

「道を開けろ」

「何だと?不審な奴ら目。張り倒してやる」

「天神。対応しろ!」

雷魔術 天地雷鋒

巨大な雷が門番2人に叩き落ちる

門番は黒焦げになって地に伏せる

「よし道が空いたな。塔の天辺まで行くぞ」

俺たちは塔の1番上までエレベーターで上がる

そこには1人の神がいた

「何者だ?お前ら」

「お前に名乗るほどの者ではない。」

「神界なのにお前の頭に光輪がないな。現世の人間か……後ろの2人は神のようだな。」

「この2人の神は俺の舎弟だ」

「神のくせに人間に従っているとはな。傑作だ!」

「こいつら俺らを侮辱してますね。」

「まあ待て九頭龍。ここは俺がやる。」

「なんだ、戦闘するつもりなのか?」

「当たり前だろ。その前に町の倒れている人の為の特効薬を準備しろ。」

「何故俺が町の人間を救わねばならない?」

「少なくとも神であるなら人間に迷惑をかけるな」

「甘い事を言ってるんだな。ここは神界だぞ。神界は神のみが住む世界であるべきなんだ。神界に人間がいるだけでうんざりする。」

「なるほど。戦闘は避けられないな。」

神が疫病の薬品を放ってくる

俺は見事に避けたが九頭龍が直撃した

「九頭龍。なにやってる!」

「すいません。佐藤さん。俺は毒に侵されたようです。」

「アホな九頭龍め。」

神が詠唱を始めた。魔術の溜めをしてるのか?

詠唱が終わる前に仕留めてやる

俺は天叢雲剣で空間を薙ぎ払う

空間がたちまちに両断されて衝撃波が神に直撃する

「くっ……あと3秒で詠唱が終わるところを」

天叢雲剣 奈麻乱舞

凄まじい剣技が塔で炸裂する。

塔の至る所が両断される

「それは天叢雲剣……天地を揺るがす剣を何故人間が持ってる……」

「苦労して手に入れたんだよ。殺されたくなかったら特効薬の在り方を教えろ」

「特効薬なら机の上にある緑の薬品だ」

「それともう1つ。お前の名前を教えろ。教えなければここで命を絶つぞ」

「とんだ疫病神だな、いや人間か。アテン」

その時、神の腕輪が光りアテンが収納された。

「直彦。無事に戦闘に勝利したな。」

「ああ、あとは特効薬を町の人に渡すのみだ」

九頭龍が町の人達に特効薬を渡した所、町の人達は蘇り始めた

俺たちは感謝された。

お礼に謝礼金を受け取って欲しいと言われたが

俺たちは既に十分な金を持っているので辞退した。

次の町へと歩を進める

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