その11
俺たちは町を出て林の中に入っていく
焼き肉屋は副店長が店長に昇格して運営していくそうだ
店長である天神は俺の配下だから。
「天神。もう焼き肉屋に未練はないのか?」
「未練も何も佐藤さんが突然現れて私を支配したんでしょう。佐藤さんがいなければ今でも焼き肉屋の店長をしていたはずです。」
「なんだ、まるで俺が悪いみたいじゃないか」
天神は黙った
「まあたしかに突然の出来事ではあるな。だが落ち込むな。俺はお前を1番の舎弟にしてやる。この先も神を支配していくが、その中でも天神を1番上に立ててやる」
「直彦。焼き肉の弁当くれよ。」
「焼き肉弁当ってまだ町を出て時間があまり経ってないじゃないか。」
「でも俺は腹が減ってんだよ。いいから貸せよ」
「んだと、ナルカミ!」
俺たちは茂みの先の湖で喧嘩する事になった。
「言っておくけどな、ナルカミ。俺とお前の関係は上下関係にあることを分かってるのか?」
「上下関係だと?直彦と精霊である俺は分身の関係なんだから上下関係なんてないだろ?」
「あるよ。今までそんな話をしてこなかったのが不思議なくらいだ。じゃあ聞くが地下ダンジョンを含めた戦闘で何か役に立ったのか?」
「戦闘は直彦がバトル狂だから勝手に戦闘してたんだろうが!」
そんな罵り合いをしていると湖の中から声がした
「誰だ、俺の湖で騒がしい真似をしている奴らは?」
その時、湖が激しく振動したかと思うと
湖から頭が9個の金龍が現れた。
「なんだ?湖から金龍が現れたぞ!」
「お前ら!勝手に俺の領地に入って来て平穏を乱しやがって!覚悟は出来ているんだろうな?」
「佐藤さん、ここは私が対応しましょうか?」
「いや、待て天神。俺の魔力霊力探知によるとこの金龍は神の可能性が高い。魔力値がかなり高いからな。おい、金龍!俺と勝負しろ!」
「俺との勝負だと?気は確かか。俺は神だ。人間相手に闘えとでと言うつもりなのか?」
「当たり前だ。この最強の佐藤直彦様が闘ってやると言ってるんだ。戦闘の準備をしろ!」
「生意気な人間め。」
金龍は湖の水を使って槍のように俺に飛ばしてくる
俺は全てを絶妙に避ける
「水の槍か?」
「人間のくせにそれなりにはやるようだな。」
金龍は詠唱を始めた
水魔術の詠唱なのか?だが待つ必要性はない
黒魔術 龍潭黒
湖の水が真っ黒に変色したかと思うと暗黒の水が金龍を襲う
あまりの強烈な攻撃に金龍は降参した
勝者 佐藤直彦
「金龍、お前の名前を言え」
「名前?俺を支配するつもりだったのか?」
「そう言う事だ。言いたくないなら別に構わない。だが湖の水は俺の黒魔術でコントロールされている。名前を言わなければ死が待っているぞ」
「くっ……九頭龍大神」
その時神の腕輪が光り九頭龍大神が収納された
「よし、九頭龍。召喚されろ」
九頭龍が召喚された
「九頭龍。これからは俺がお前の主だからな。」
「はい。分かっています。佐藤さんは神を何人従えているんですか?」
「九頭龍で2人目だ。」
「神を支配する旅なんですか?」
「まあそんな所だ。湖の林を抜けて行くぞ」
俺たちは九頭龍のいた湖のある林を抜けていく




