その10
「そうだ。戦闘は避けられないぜ」
その時、神が瞬速で魔力の圧を俺にぶっ放して来た。
俺が店の外に吹っ飛ばされる
「なるほど。容赦ないわけだな」
「あくまで私の店を守る為だ。店内で雷魔術を使えば店が吹き飛んでしまうからな。」
「雷魔術使いか……」
「言っておくが私の雷魔術は洗練されている。どこの馬の骨かも分からぬ人間に負ける肌、落ちぶれてないぞ」
雷魔術 天地雷鋒
瞬きも出来ぬ肌の速さで巨大な雷が俺に落雷した
あまりの威力で町の景観が変わる
「勝負あったな。人間相手にここまでするつもりもなかったんだが」
落雷による煙が晴れてくると俺が平然と立っている事に神は驚く
「なめるなよ。俺は宇宙でただ1人の黒魔術使いだ。黒魔術の魔術防壁でダメージは軽減されている」
「黒魔術だと?そんな魔術は太古に滅びて消えているはずだ」
「俺の持つ紅魔の杖の潜在スキルなんだよ。侮ったな!」
黒魔術 黒霹靂
圧倒的な魔術による激震の攻め
神が俺の黒魔術に直撃し沈む
勝者 佐藤直彦
「くそぉ。太古の魔術なんかを持っていやがって……」
「お前は負けたんだ、名前を言え」
「天満大自在天神」
その時、神の腕輪が光り始め天神が腕輪の中に収納された
「直彦。やったな!神の名前を知ると本当に支配できるんだな」
「そのようだ。試しに召喚してみよう」
「天神出てこい!」
神の腕輪が光り天満大自在天神が召喚された
「分かってると思うがこれからはこの佐藤直彦がお前の主だぞ」
「はい。分かってます。名前を教える時点で覚悟は出来てます」
「よし、じゃあ出発するぞ」
「出発ってどこへ?」
「神を支配しに行く旅だよ。10人位支配すれば神の腕輪も高く売れるだろ。そうだ、忘れてた。おい、副店長!俺が2ヶ月働いたバイト代よこせ!」
「え、あ、はい。25万ゼニです。」
「ゼニと言われてもいまいち価値が分からないな。日本円で言うといくらなんだ?」
「25万円ほどかと……」
「なんだ、通貨価値は変わらないな。それにしても2ヶ月働いて25万ゼニかよ。おい、天神!いくら持ってる?」
「私は1億ゼニほど持っていますが」
「い、1億ゼニ?そんな大金を持ってるのか?」
「ええ、焼き肉の店長を2000年位やってますので」
「ならもう金の心配はいらないじゃないか。よし、天神。お前のキャッシュカードを俺によこせ」
天神は俺にキャッシュカードを渡した。
「これさえあれば神界旅行の金銭を心配する必要性はないな。へへへ。なあ、ナルカミ?」
「そうだな。それに支配する神も10人程度なんだろ?」
「ああ、そうだ。ちなみに天神……神界に神は何人位いるんだ?」
「1400人程はいると思いますが」
「そんなにいるのか?」
「ええ、でも神界に住んでいる人間に比べたら微々たるもんですよ。」
「あー比較すればね。とりあえず、この町を出るか」
俺たちは急ぐ旅でもないのでゆっくりと歩きながら町を出て行った。




