PKプレーヤー
俊はどうしても、自分が男だと打ち上げられないまま、イベント当日になってしまった。
沙耶 「今回仕事終わった後、ログインするけど俊はどうするの?5時からイベント
始まるから先に入っとく?それとも一緒にいく?」
俊 「いや…いいや。学校から帰ったら一緒にいくって約束したし…」
沙耶 「へ。この前のレージくん?いいんじゃない?少しは他人と会話するのもいい
もんよ。困った事があったら言いなさい。駆けつけてあげるわ。」
俊 「うん…でも、今回は自分達の力でやってみるよ」
沙耶 「分かった。でも、今回のイベントPKありだから気をつけないさいね」
俊 「うん。じゃー。行ってきまーす」
イベントの前に学校へと向かう。
(今日はさっさと帰ってご飯作ってログインしないとなっ!今日の晩飯何にしようっ!)
学校では誰と話すでもなく俊は授業以外は屋上で過ごしていた。
その頃クラスでは。
西村 「礼司〜。昨日は悪かったな!」
池田 「カオルお前な〜、絡みすぎ!ってか、めっちゃアバター作ったんだな?」
西村 「おぉ、すげー胸だったろ?エルフ最高だぜ!アレに釣られてくる男どもはいい
カモなんだぜ!マジでちょろいぜ!」
池田 「それ、大丈夫なのか?」
西村 「気づけない方がわりぃ〜んだよ。ってかさ。ミキちゃんだってわかんねーぞ?」
池田 「ミキちゃんはそんな子じゃねーよ。お前と一緒にすんなって。」
西村 「案外男な気がするけどな〜、しかも童貞君と見たね!」
河合 「なーにが、童貞だって?」
さっきまでいなかった河合が後ろから抱きつくように飛びかかってきた。
西村 「わっ!ゲームだよ。ゲームの話!」
河合 「なーんだ。お前らいつのまにか童貞卒業すんなよ!俺寂しいだろ?」
池田 「そんな出会いねーよ!」
西村 「お!そろそろチャイムなるぞ!」
河合 「おっと、もうそんな時間か〜休み時間短けーよな」
そんな愚痴をこぼしながら席に着くと午後の授業が始まった。
午後の授業が終わると、西村と池田はしめし合わせたように急いで学校を後にした。
俊も慌てて学校を出ると近くのスーパーに寄り家へと帰った。
まだ姉も帰ってきていないので今のうちにご飯を作るとメモをおくとシャワーを
浴びてゲームを立ち上げた。
今日は8時間のイベントで、中での時間は丸1日に設定されていた。
ログインすると、すぐにイベントに参加かが聞かれ、YESを選択した。
一緒に行動するメンバーがいれば次の画面にアバター名とコードを入れると出る。
レージを指名し、相手のログインを待つ。
すると、相手がログインすると、一緒に同じ場所へと転送されイベント開始時に
離れ離れにならずに済むのだ。
もちろん今回は個人イベントだが、1回死亡するとイベント参加権がなくなるので
できれば一人では居たくなかった。
すると、ログインしてから数分後にメッセージと共にレージのアバターがログイン
したらしく画面が森のエリアになった。
レージ 「おまたせ…。待たせちゃったかな?」
ミキ 「うんん、そんな事ない。今入ったとこ」
レージ 「よかった〜、今日はよろしく」
ミキ 「こちらこそ…一緒にって誘ってくれてありがとう」
二人は今回の花摘みイベントへと赴いた。
花というのだから、花を探せばいいのかと思っていたが、そうではないらしい。
時間になって現れたのは、大きな触覚を剥き出しにした人食い植物だった。
レージ 「これ…って、花だよな?」
ミキ 「花…ですね、確かに。大きいけど…」
レージ 「倒すとしますか?」
ミキ 「うん。突き抜けし風の刃ーウインド•スライサー」
先手をつ打ち、ミキがこっちに向かって来ていた触手を風の刃で切り落とす。
ダメージが入ってるうちに回り込んでいたレージが後ろから斬りかかる。
レージ 「うぉーーーりゃぁー!」
数回斬りつけるとHPゲージが一気に減って金色のメダルがドロップした。
レージ 「よし!倒せるぞ!」
ミキ 「うん。私達でも戦えるっ」
レージ 「どんどん行こうぜ」
ミキ 「うん。ちょっと待って!近くに誰かいるみたい」
そういうと、レージとミキは隠れながら周りを警戒した。
すると、ガサゴソと音がして3人の男達がこちらに向かって来ていた。
モブ1 「こっちに花の気配がしたんだけどな〜、マップの点も消えてやがる」
モブ2 「誰かが倒したんだろ?さっさとメダル持ってるやつ見つけようぜ!」
モブ1 「そうだな。俺らもまだ一枚しかねーしな」
話声が遠ざかり、会話的にそのままいたらPK対象になっていた事がわかった。
レージ 「隠れて正解だったな。サンキュー。」
ミキ 「これってチャンスじゃないですか?あいつらの後をつけて、奪っちゃえ
ばいいんですよね?PKありなんだし」
レージ 「危なくない?相手は3人だし。」
ミキ 「大丈夫ですよ。その為にレベルあげたんだもん。それに、あーゆー人って
残っててもらうと迷惑ですよね?」
レージ 「確かにな!おっけ、後をつけよう!」
ミキ 「では私達の音を消しますね」
その後、静かに後をつけるとこにした。
彼らは別のターゲットを見つけたらしく、警戒しながら近づいている最中だった。