学園RiER 文化祭、そのⅠ
今回の設定
リエルメンバーがクラスメイトになりました。その他大勢も。
文化祭の前段階です。
今回出るキャラ
sakune Ri-yann 歌月
ギルド内の会話等で出た案とか、内々しかわからないギャグとかもあるので悪しからず。
「はいじゃぁ、この時間は文化祭の出し物きめるから、意見のあるやつはどんどん出していってね~」
壇上には、二十代前半と思われる女性が一人立っていた。すらっと伸びた足に、良い意味で凹凸のある体系。概ね普通の格好であるならば男子生徒をイチコロにしてしまいそうな色気を放ってはいるものの、恰好が恰好だけにそうなる人間は、ここオルクス高校高等部二年R組にはいないようだった。
その教師の格好と言うのは、全身頭の先からつま先まで覆う金色のタイツの事で、それ故ある一方の生徒からは〚変態〛という偏見を持たれている。が、他一方からは〚金タイツ先生〛の名で深い人望も得ている。
「せんせー、何でいつも金タイツなんですかー?」
「誰が金タイツがだめだって決めつけたんですかー?」
そんな奴がいたらうちに言いにこい、叩きのめしてやる、と壇上で教師Ri-yannは高らかに笑い声をあげた。
「せんせー、せんせーはいつ結婚するんですかー?」
教室で何故か水着の少女が地雷を踏む。明らかに教室に静寂がはびこって、それを破る様に発せられた金タイツ先生の言葉は。
「カヅキさん、大人にも色々あるのよ……」
と明らかに言葉の裏に疲れの見えるものだったので、誰も言及しようとするものは現れなった。
「せんせー、せんせーは」とまた新しい人物が声を上げた時「あーもう文化祭についての話し合いをして!」と一喝され、「次、関係ない事喋った人には鼻水掛ける!」と脅し、それ以降話はようやく本筋へと戻っていった。
一つ一つ、黒板に白いラインで候補が浮き上がっては消え、最終候補の三つまで絞られた。
黒板には
・お化け屋敷
・メイド喫茶
・金タイツの展示
「んー、決まらないようなら、代表にそれぞれいいとこを話してもらって多数決とったほうが早いかなーー、ウチ的には三番が熱いと思うなー」とさり気に教師はアピールしつつ、お化け屋敷から順に各代表が壇上へと立つことになった。
初めにお化け屋敷を提案した、sakuneという男子生徒が壇上へと上がった。軍服を着た若白髪で、この男を一言でいうのなら「変態」として通っている思春期男子だ。
「猫耳ツンデレ戦隊さくねんジャー」
「変な名前で呼ばないでください、先生」
不満を漏らす生徒に対しても呵々とカラッと乾いたように笑う、
そして彼は口を開いた。
「男ども! 学際に来た女子に触りたくはないか!」
教団を叩き、大きく張り上げ、彼なりの論述の成功法に従って最適解を紡ぎだす。雑な言葉で、それでいて自分に正直な言葉を、素直にぶつける。そして共感してもらう。
「俺は、触りたい‼ でもそれは犯罪になってしまう! だからこういったイベントごとがあるんだ! 学際を単なるリア充の祭典にしていいと思ってるのか!? 違うだろー!この禿―!」
息を荒げて一呼吸で言い終わった後、彼は「共感できる同士は俺に清き一票をください」そう言い残し、壇上を去っていった。
男には、確かに男性票を勝ち取った自信があった。だから笑顔で戻った席で女性陣から白い目を向けられてもあまり気には留めなかった。
「アウトだろ」
「ありジャン!」
「犯罪」
とか、あちらこちらから意見がざわつき、ほどなくして消えたあたりで二番手のメイド喫茶を推す代表者の歌月が壇上へと上がった。
コホンと、咳を一つ零す。
「いや、お化け屋敷犯罪じゃん!」
クラスの女子の声を代弁し、得票数を伸ばす。これだけなら、先ほどの主張と変わり映えしない、其処を彼女は解っていたのだろう、実に単純で、かつ効果的なスピーチを展開させた。
「メイド喫茶と並行して、来客の方々へ衣装を貸して写真を自由に撮れるようなコーナーも設置したいと考えています。男子これがどういうことかわかるよね?」
にやりと、まさに策士顔で彼女が言い放った一言で勝敗は投票を待たずに決まってしまった。
「意中の女子のメイド姿、来店していただいたお客様のメイド写真、それが合法的に入手可能ってこと」
あからさまにはしないまでも、クラスの男子のハートをつかむのがどちらのプランなのかは、もう言わずともだった。
結果、お化け屋敷4票、メイド喫茶32票、金タイツの展示1票で二年R組の出し物は「メイド喫茶、兼撮影所」に確定した。
次回のメインキャラ
ジンさん、歌月、Ri-yann,特産物
のつもりですがどこまで叶えれるかは、自分でも疑問である……