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狩人と農夫と獲物  作者: あまやま 想
第3章 GWは東京に居残り
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3 GWは東京に居残り①

 四月もあっと言う間に終わりを迎え、ゴールデンウィークに入った。四月は新生活に慣れるために、ほとんどのんびりする時間がなかった。どこのサークルに入ろうかと考えたり、大泉と園村と矢島のバカトリオや飯倉遥との変な付き合いがあったり…と大変だった。


 せっかくだから、思い切って御所浦島へ帰ろうと思ったけど、熊本まで航空代が高くつくし、熊本空港からさらにバスや船を乗り継がなければならないことを考えると、骨折り損のくたびれ儲けになりそうなのでやめる。


 そこで、今回は大学周辺だけでなく、東京も広いので東京下町探検でもしようかと考えている。確か、もうすぐ東京スカイツリーがオープンするって言っていたから、そこへ五月二二日の開園を前に下見をするのも悪くない。ここは足立区綾瀬を地元にしている矢島に相談でもしてみよう。


「それなら、スカイツリーを見た後、三人で秋葉原へも行こうよ」


「えっ? 三人って、あと一人、誰よ?」


「あと一人は園村だよ。あいつも実家が福岡だから、連休は帰らないんだって」


「へえ、そうなんだ。まさか、もともと二人で秋葉原に行く約束をしていた?」


「そうだよ」


 やっと、矢島と普通に話せるようになったと思ったら、いきなり秋葉原へ行くことになってしまった。まあ、暇だし、園村も一緒にいるのであれば、大丈夫だろう。


 それにしても、もともと男同士で行く予定だったのに、私が割り込んでも良かったのだろうか…。三人で電車に揺られながら…ふと考える。


「イズミンは静岡だから、割と気楽に帰れるみたいだよ」


「東雲さん、熱海までなら新幹線で一時間だよ」


「それはいいね。こっちなんて、飛行機を乗り継いでも、最低五〜六時間はかかると言うのに…。本当、

実家へ帰るだけでも一大行事よ。ねえ、園村君!」


「いやいや、さすがに五〜六時間もかからないけど、福岡なら飛行機で二時間、新幹線で五時間ってところかな…」


「本土の人は楽でいいよね…」

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