人類の文化について
この作品はあくまで私個人の考え方です。
この作品を批判・訂正してくださってかまいません。
まだ十七歳の青二才の考え方です。
しかし、この作品は多くの人に見ていただきたい。
どうか最後までよろしくお願いします。
<まえがき>
なぜホモ・サピエンス、すなわち今の人類は音楽・芸術・文字などといった「文化」を作り出したのか?
それは、人間の知能が上がったからである。と、云ってしまうのはあまりにも容易である。
では、どのような考え・発想で文字・言葉・高度なもので神や宗教などが生まれたのか?
私はそれに関してこう考える。
<文化の誕生に関する考察>
今から何千年も前のことだ、我々の先祖の人類は当時、マンモスなどの大型の生き物を狩っていた。
発達した指や脳で道具を作り、それを駆使して大型の生き物を捕らえていた。
今から見ても、自分達よりも巨大な生物と対峙するのは非常に勇気ある行動だ。
しかも、当時は対象ライフルなどという画期的な武器はない。
打製石器や木の枝などでマンモスを狩っていたのだ。
地上には、もはや人類に敵はいなかった。
しかし、そんな人類にもたったひとつ、絶対に抗えない敵が存在した。
それは「恐怖」そのものである。
その原点は恐らく「死」そのもであると私は考える。
人類は脳が発達し、知能が上がるにつれ「死」と云うものを知ったのだ。
当然、「死」は万物が生まれながらにして知っているモノのひとつだ。
「死」とは、命を失うことである。
すなわち、誰も死んだ後のことはわからない。
「わからない」ことが恐怖なのだと人類は察したのだろうと思う。
ならばどうするか?
わからないことは知ればいいのだ。
そこで人類はまず、自分達の行動を絵にした。
それが人類最初の「芸術」だ。
人類は様々な行いを絵にした。
しかし、当然ながら「恐怖」は改善されなかった。
そこで人類は文字を生み出し物語を作り始めた。
これが、宗教の始まりだ。
文字を得た人類は「市」を想像した。
その終着点は「天国」と「地獄」である。
万人が認めるとうり、天国も地獄も仮想の世界だ。
しかし、その仮想の世界が新たな人類の発展を見出した。
作り上げられる「死」の世界、それはやがて「神話」になった。
エジプト神話のラー神は太陽の神だ。
ラーは朝に誕生し、夜に死を迎える。
その無限のサイクルが太陽だと、昔のエジプト人は考えた。
これは当時地球は丸いと考えられていない時代に「東から昇り西に落ちてはまた東から登る太陽」の疑問を想像で解決させた例である。
このように「神話」を覗くだけで当時の人類の「恐怖」がいかなものだったかがわかる。
他に例を上げるなら「幽霊」や「モンスター」「神」「魔法」など、ファンタジーの世界に登場する数多の仮想の産物はすべて「人類の恐怖の根源」なのだ。
文字や絵にすることで人類は瞼の裏に万物を想像することで恐怖を和らげたのだ。
<人類の文化による人類発展に関する考察>
錬金術、多くの人が勘違いをしているが、錬金術は本当にあった技術だ。
これは今の人類の発展の源だった。
意味不明の物質が別の物質に変化する、これが最初の錬金術の疑問だ。
当時の錬金術ではアルコールなどを作っていた。
それが発展して今の科学となったのだ。
人類は疑問という恐怖を発展へと変貌させた一番大きな例である。
身近な例を上げるならば、聖武天皇だ。
彼は飢饉などの農民の恐怖を和らげるために「奈良の大仏」を作った。
小学生が習う歴史にも、文化による人類の発展が見られる。
この大仏は千年と数百年の時を経て、奈良の経済発展に影響している。
さらに解かりやすく云うなら、大昔に作られた「神話」などに描かれた「神」「紋章」「世界観」などは漫画・ゲーム業界に大きく貢献している。
<人類の文化の原点に関する解釈>
私は「死」についてこう考える。
「死」とはすなわち「無になる」ことだ。
「無」とは漆黒でもなく純白でもない、ましてや灰色でもない「無」なのだ。
感じることもなく、考えることもなく、見えるものがあるわけでもなく・・・・
ただ「無」になること、それが死である。
「無」を馬鹿正直に考え、それがいつかは必ず訪れる、その時、今ある生活が思い出される。
それが「走馬灯」なのかもしれない。
「死」を怖がることは恥ではない。
今ある人生を悔いなく生きることこそが、人類の、
否、生物の最初にして最大の文化なのだ。
Mr.J
いかがだったでしょうか?
これを見て気分を害された方もいるかもしれません。
しかし、私があえてこの作品を投稿したのは、今の人類が文化から離れていっている気がするからです。
なので、私は今の人々に文化について考える場を与えたかったのです。
この作品は私個人の考え方です。
同意くださった方もいるかもしれません。
みなさんもこの作品を通じて文化について考えてみてください。
人類が何千年も前から作り出してきた文化こそが、人の生き様なのです。