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恋模様五重奏  作者: セユ
1/3

序章~プロローグ~

この物語は、私が夢でみたものを小説にしたものです。

過度な期待は、しないで下さい。なお、この物語は、フィクションであり、個人名、団体名など全て自分で考えた、創作小説です。

僕は、萩原 鏡。高校二年生だ。部活は、帰宅部で、授業が終了したら、すぐに帰るが家に着くのは、いつも6時を過ぎる、その理由はこれだ。

「お~い、ビーナ~。どこだ~、飯持って来たよ~。」

「ニャ~」

神社の近くに、捨てられていた、黒猫を見つけ、それからずっと世話している。

ちなみに、ビーナという名前は、金星のVenusをかけている。なぜなら、額の近くに白い点が付いているためである。

夜空に浮かぶ、一つの星。

だから、ビーナである。

もちろん、メスですよ、これがオスだったら可哀相すぎるだろ。

ご飯をあげて、遊んであげて、僕が休憩を取るために座ると、ビーナはその膝の上に丸くなって眠ってしまうのです。

そうして、起きるまで、ずっと撫でているため、別れるのは、5時半くらいで、その後に近くのスーパーで、料理の材料を買って帰ります。

僕は、一人暮らしですが、「しっかりとバランスのいい食事をとりなさいよ。」と一人暮らしする前に母さんに言われているので、しっかりと食べています。

それに、俺の家の隣に住んでいる、同じく一人暮らししている幼なじみの女の子が、料理が出来ないからなのか、毎日のように、ご飯を食べに来るんですよ。

まぁ、平日の昼は、僕は弁当ですが、その娘は、さすがに学食で、昼食を済ませていますけどね。

その娘は、部活をやっているため、この家に来るのは、6時半くらいなので、このような日課になってしまっています。

その娘は、部活が終わったら、真っ直ぐに自分の家じゃなく、僕の家に「たっだいま~♪」と、帰ってくるのです。

しかも食事だけでなく、お風呂も、テレビなども、入ったり、見たりしています。

そのため、お風呂から上がったときの、バスタオルやフェイスタオル、替えの下着、着替えが風呂場にあるんですよ。

しかも、洗濯は自分でやらず、全て僕に任せるという、恥ずかしく無いのかね。

理由を聞いてみたところ、「別に鏡だったら何もしないでしょ。」とか、「私には、お風呂場の勝手とか知らないし。」とからしい、確かに一理あるかもしれないが、僕は、男なんですよ、もうちょっと恥じらいというものを

とか考えていたら、家に着きました。

まずは、着替えを手早く済ませ、風呂桶に水を貯めて、温め始め、ご飯は、炊き上がりを18時に設定しているので、炊き上がっているでしょう。

今日は、和風のご飯にして見ましょう。

レシピは、味噌汁、焼き魚、ほうれん草の胡麻和えを作ります。

味噌汁は、豆腐、ワカメ、長ネギ、味噌は赤味噌で、出汁は昆布です。

焼き魚は、魚は新鮮な鰆。

ほうれん草の胡麻和えは、新鮮なものを使いました。

僕は、料理に慣れているので、これら全て同時進行でやっています。

料理を作っていると玄関から「たっだいま~」と、聞こえたので、出迎えます。

「お帰り、ご飯にする?お風呂にする?どっちにする?」

「う~ん、じゃあ鏡!」

「いやいや、そんな選択肢ないから!!っていうか、僕を選んでどうする。」

「ええ~と、マッサージしてもらったり、話し相手になってもらったり。」

「今は、マッサージする余裕もないし、話し相手ならいつもしているだろう。」

「ふふっ、そうだね、鏡、今日もナイスツッコミだね。」

「そりゃ、どうも。で、どっちにする?まだ、ご飯は出来てないけど。」

「う~ん、やっぱりご飯かな、お腹減ったし。」

「そうか、ならもう少し待っててくれ、もうすぐ出来るから。」「うんっ!!!」

これが、幼なじみの長谷川 奈留、髪は、藍色で、ショートヘヤーで、元気ハツラツで、好きなことがスポーツ、好きなものがゲーム、苦手な教科が数学、得意な教科が、保健体育である、数学以外の教科は、上の下で見た目はかなり可愛いく、男子女子とも、モテモテらしいが、誰とも付き合ったことが無いらしい。

僕は、奈留をキッチンに招き入れると、僕が、座るつもりの対面の席に、座らせます。

そして、僕は料理を再開させるついでに、冷たいお茶を奈留に渡しました。

「ほら、これ飲んで。疲れているでしょ。」

「お、ありがとう。気が利くねぇ~。ちょうど、喉が渇いてたんだよねぇ~。」「そうか、ならよかった。一応、まだあるけど、出しておくか?」

「いや、いいよ。一杯で、充分♪」

「そうか。よし、じゃあ待っててくれな、もうすぐ出来るから。」

「それ、二回目だよ。」


5分後

「よし、出来たぞ。」

「ホント!じゃあ、食べよ食べよ!」

「分かったから、自分が食べるくらいの量のご飯、分けとけ。」

「はぁ~い。」


「よし、じゃあいただきます。」

「いっただっきま~す。」

「大根おろしは、好きな分、分けて食べていいぞ。」

「うんっ、やっぱり鏡、料理上手だね~、おいしいよ。」

「それは、どうも。そういう、お前は料理上手くなりたいとは思わんのか。」

「確かに、なりたいと思うけど、今は、必要じゃないしね。」

「お前が、風邪引いたときは、僕がおかゆ作ってやれるけど、僕が、風邪引いたらお前、飯喰えなくなるぞ。」

「はっ、そのことを考えたことも無かった、ご飯くらいは、自炊出来るようにしないと。」

「ご飯なんて、炊飯器が炊くだろう。」

「そ、そうなんだけど、私が、炊飯器使うと、ご飯がベチャベチャになったり、カチカチになったり・・しちゃうから。」

「もしかして、機械音痴?」

「うっ、うん・・。」

「まぁ、大丈夫だろう、体調管理も怠ってはいないから。」

「なら、大丈夫かな?」

「大丈夫、大丈夫!さっ、飯喰おう!!」

「そうかな、そうだね!よし、ご飯ご飯!!」

僕達は、部活の話や恋の話や、先生への愚痴、進路の話、将来の話をしながら、ご飯を食べました。


「あぁ~、食べた食べた。」

「お前は、相変わらずよく喰うなぁ~」

「だって、疲れてたし、ご飯がおいしいんだもん!!」

「そうか、食器とか片付けたり、洗ったりするから、先に風呂入るなら、済ませてきて。」

「りょ~かい♪」

奈留は、勝手知ったる家のように、風呂に向かっていきました。

キッチンに取り残されると、かなり寂しい雰囲気になります。それも、そのはずこの家は、僕が引っ越す前に住んでいた家のため、家族5人なんて余裕で過ごせるほど、大きな家で中庭も、キャッチボールも普通に出来るほど、広いのです。昔は、よくここで奈留や妹達と遊んでいました。

僕は、三人兄弟で、一番上が僕、その下が今は中学三年生の妹、さらにその下に中学に入ったばかりの妹が一人います。

そのため、二階には僕の部屋を除き、二つの部屋があります。

一階には、キッチン、風呂場、居間、両親の寝室、トイレがあります。

僕一人で、暮らすには広すぎるのです。

まぁ、慣れましたが、奈留が居なくなってから、少しの間はいっそう、静かに感じてしまうのです。

ペットを飼うことが、出来るのですが、高いですし、かといって、捨て猫を拾っても、飼い主が戻ってきたとき、可哀相だし。

そんなこと、考えながら、片付けを一通り終わらせて、少し間休憩してから、明日の朝ご飯の下ごしらえと弁当の下ごしらえを済ませ、テレビを見て、奈留が上がるのを待ちます。


「ふぅ~、あったまった、あったまった。」

「おっ、上がったか、奈留。」

「見ての通りだよ。」

「そうだね。風呂上がったからって、すぐ帰るなよ。湯冷めしちゃうかもしれないし。」

「なぁ~に、言ってるかね。帰るのは、いつも通り、10時くらいだよ。」

「まぁ、分かってたけど。冷蔵庫の中に、牛乳があるけど、勝手に飲んでいいよ。でも、僕の分も残しておいてよ。」

「分かってるって。」僕は、二階に着替えとパンツ、比較的薄い布の長袖長ズボン、バスタオルとフェイスタオルを持って、風呂へと向かいました。

湯舟に、入ると体の疲れが抜けていくみたいに気持ちいいです。

そうして、風呂から上がったのは、入ってから30分後くらいでした。


今の時刻は、22時15分。

奈留が、帰ってから10分経ちました。

僕は、まだやることがあります。

牛乳、シャンプー、ボディーソープがなくなりそうなので、買い置きしておこうと思い、コンビニに行こうと家を出たら、隣の家のベランダに出て、夜空を奈留見つめる奈留がいました。

(うわぁ~、かなりいい絵だな。可愛いから様になっているし。)

「あれ?どうしたの?こんなに遅くに家を出るなんて。」

「あぁ~、ちょっと日用品が、無くなりかけてたから。」

「へぇ~、そうなんだ。あっ、そうだ。私もついて行っていい?」

「まぁ~、別にいいけど。」

「ホント!?じゃあ、もう少し待っててね。」

「分かった。」

「お待たせ。」

「早っ!!ついさっき、待っててって言ってなかったっけ?」

「うん、言ったよ。だからすぐきたんだけど?」

「もう少し、かかるかなって思ってたんだけど。」

「だって、鏡が早く来いみたいな顔してたんだもん!」

「そんな顔してたの僕?」「ふふっ、冗談だよ冗談。ただ、いきなりだったから、悪いかなと思っただけだよ。そんなことより早く行こうよ。」

「うん、まぁそうだな。」

僕等二人は、近くのコンビニへ向かいました。


欲しいものを買った僕等は、コンビニを出ました。

「僕は、まだやるから先に帰ってていいよ。」

「やることって何?」

「今から、神社に行くんだよ。」

「な、なんで!!なんで、神社なんか行くのよ。」

「今日、どうしても用事があるんだよ。先帰っててもいいぞ。」

「えっ?」(右、チラッ。左、チラッ。)

「わわわわ、私も行く!!」

「大丈夫か?」

「大丈夫、大丈夫だけど。何かあったら全力で私を守ってよ!!」

「別に、何もないと思うけどね。」


少し歩くと、赤い砦が見えてきました。

「いつもここ通ってるけど昼と夜とでは、雰囲気、全然違うね。」

「確かにね。でも僕は何回も来て慣れているし、だから、違和感とか全然感じ無いんだよね。」

「なんで何回も来たときあるのよ。」

「それは、行ってからのお楽しみ。それと、もし、ここで見た事を誰かにしゃべったら・・・」

「しゃ、しゃべったら?」

「しゃべったら・・・、この世のものとは思えぬ不幸を味わうことになるだろう。分かった?」

「は・・はは・はい。わ、分かりましたでございます。」

「それじゃ、行こうか?僕から、離れないでよ。」

「誰が、離れますか!!絶対、絶ぇ~っ対、離れません!!!」

「言葉が、変わるくらいテンパっているのか?」

「私は、天パじゃありません!!」

「まぁ、僕もそんなこと、ひとこともしゃべってないけどね。」

「さぁ~、早く出て来なさい、退治して差し上げますわ。鏡が。」

「あっ、やっぱり?僕の後ろに、隠れているときから、予想してたけどね。それと、キャラ変わりすぎ。」

「し、仕方ないじゃない!!怖いんだから。」

「怖いからって、ツンデレとお嬢様口調になるって。」

「私は、そういうものなの!!」

(チャンチャンチャンチャン、チャンチャンチャンチャン)

「キャーーーーー!!!!!!!」

「あっ、母親からの着信ありだ。」

「なっ、なななななななんという、着信音にしているのですか、あなたは!!!!!」

電話には、普通に母さんが出て、ちゃんと健康に過ごして、いるか、奈留ちゃんとは仲良くやっているかなどのことを聞かれただけだった。

「それにしたって違う着信音があるでしょう。」

「まぁ、ハエが飛んでる音とか、電車の破壊音とか、電話が来たことを教えてくれる、幽霊みたいな声とか。」

「なぜ、そのような着信音しかない、ケータイをあなた買ったのですか。」

「安かったから。」

「ハァ~、もういいよ。早く行こ。」

「お、元に戻った。」

「もう、いちいち怖がることが、バカらしくなってきたから。」

「着いたぞ。」

あれから、5分もしない内に目的地に着いた。

「ここに、何がいるの?」

「まぁ、見てて。

ビーナ~、ご飯だよ~」

「ビーナ?」

「ミャ~。」

「お、きたきた。よしよしいい子いい子。」

「ミャ~、ゴロゴロ。」

「やっぱり、可愛いなぁ~。奈留もそう思うだろう。」

「か、か、可愛い~~~~。」

「ミャッ!!ミャア~!!!」

「なにこれ、超可愛い~、生後何ヶ月、オス?メス?この際、どっちでもいいや、いやぁ~、かあいいよう~。」

あっ、またキャラ変わった。

面白いな。

でも、早く落ち着かせ無いと。


「シャーーーーー!!!」

「ううっ、嫌われた~。」

遅かったらしい。

「そりゃあ、いきなりあんなことされたら、警戒するだろう。」

「だって、可愛いんだもん!!可愛いのは、罪なんだよ。」

「ほらほら、ビーナおいで~。」

「ミャ~、ゴロゴロ。」

「私だって、ビーナおいで~。」

「シャーーーーー!!!」

「うぅ~、やっぱり嫌われちゃったよ。」

「好かれたい?」

「当たり前だよ!!!」

「そう、なら。」(シュッ)

「ニャ~。」(ポスッ)

「えっ、えっ、なんでどうして?」

「ニャ~、ゴロゴロ♪」

「これは、水にマタタビを混ぜて、奈留に吹き掛けつみた、猫はマタタビが好きだからね。」

「へぇ~、そんなことよく知っているね。」

「テレビで、やっていたのを思い出してね。そして、コンビニで売ってたからね、マタタビ霧吹き。」

「でも、そんなのなんで、今買ったの?」

「さっき、貰ったレシートで、試して見ようかなと思って。」

「じゃあ、なんで私に吹き掛けたの?」

「うっ!だって、泣きそうな顔してたから。奈留は、笑ってるほうが可愛いし。」

「ありがとうね。やっぱり、気が利くじゃない。」

この時、ビーナが悲しそうに僕には、見えた。


「ただいま。」

誰もいない、家に挨拶をして、入りました。

時刻は、既に11時30分、みんな眠りに着きはじめる時間だ、したがって、僕も寝る。学校は、いつも8時半から始まるため、そんなに早起きをしなくてもいい、でも、しっかりと睡眠をとらないと体に悪い。

今日は、僕が通ってる学校の入学式だった。そのため、これから一年間、どんなクラスで、どんなメンバーと過ごすかをまだ知らない。

奈留は、去年は違うクラスだった、今年は、どうなるのだろう。

担任は、どんな先生なんだろう。

クラスの人達は、どんな人達なんだろう。

そんなことを考えながら、眠りに着きます。

(明日・から・・の・・・学校生活・・・・楽しみ・・・だ・・な・)

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