交通費
翌日、投稿を終えた三人はリラックスした様子で食事を取っています。
銀城ルナ
「元の世界のこと、少しずつ思い出してきた?たとえば、「セガワくん」のこととか。」
ユック
「そのことなんだけど…」
ユックは2009年のセガワくんと、現在のセガワくんの外見や性格の類似について話します。
五百雀こころ
「え?!そうなの?じゃあ彼もタイムリープしてここに来たのかな!?」
ユック
「でも、私のことを見ても知らないみたいだったし、人違いなのかも…」
銀城ルナ
「興味深いね。彼に記憶がないだけかもしれないし。」
ユック
「そうなのかなあ…」
五百雀こころ
「もともとは、仲が良かったの?」
ユックは記憶の断片を思い出しながら答えます。
ユック
「…実はそうでもなかったような…あ、一回帰りに定期をなくしたことがあって…電車の…」
五百雀こころ
「…うん。」
ユック
「その時、代わりにチケットを買ってくれたことがあった気がする…」
ユックは思い出に浸りながら、自分の行動を説明します。
ユック
「その後、買ってくれた電車代を返そうと思って…」
彼女は制服のポケットを探り、ゆっくりと手を取り出します。その手には、小銭が握られていました。
五百雀こころ
「それは…まさか…」
ユック
「そのときの…」
銀城ルナが、穏やかだが確信を持って提案します。
銀城ルナ
「どうしてセガワくんがこの時代にいるのかわからないけど、そのこと、話してみたら。何かわかるかもしれない。」
ユックはその提案について考えます。
ユック
「できるかな…」