漫画
モールのカフェにて、ユック、五百雀こころ、銀城ルナの3人は漫画制作について熱心に話し合っています。ルナはキャラクターの設定画を、五百雀こころはプロットのメモを机に広げています。ユックはそれらを見ながら、自分のアイデアを共有します。
ユック
「この流れなら、1ページ目はこんな感じかな…?」と言いながら、サクサクと紙にコマを割っていきます。「まず、読者が状況をわかりやすくするために、初めのコマには遠景を描いて、その次にキャラクターのパーソナリティがわかるような状況を絵にすると伝わりやすいかも。」
ユックは説明しながら、ラフながらも特徴を的確に捉えた線で進めていきます。彼女の手際の良さと漫画に対する理解が光ります。
みるみるうちにネームは完成し、「こんな感じかな?」と五百雀こころと銀城ルナに渡します。二人はユックの仕上げたネームを見て、驚きと感動を隠せません。
五百雀こころ、銀城ルナ
「す、すごい…!こんなに早く、こんなに素敵に…!」
ユックは自身の過去について語り始めます。
ユック
「昔から漫画を描くのが好きだったこと、さっき思い出したんだ。プロになるつもりはなかったけど…」彼女は小学生の頃から見様見真似で描いていたことを思い出しながら話します。
五百雀こころと銀城ルナはユックの話に耳を傾け、彼女の情熱と才能に感心します。
五百雀こころ
「ユック、私たちと一緒に描かない?」
銀城ルナ
「今度コンテストに応募する漫画を作ってたんです。ユックも一緒にどうですか?」
ユックは五百雀こころと銀城ルナの提案に初めは戸惑いますが、彼女たちの真剣な眼差しと、新しい挑戦への誘いに心を動かされます。
ユック
「本当に私で大丈夫かな…でも、一緒に作るのは楽しそう。やってみようかな!」
ユックがコンテストの日程について尋ねます。
ユック
「コンテストの日程はいつなの?」
五百雀こころはスマートフォンを取り出して確認し、最初は笑顔で答えます。
五百雀こころ
「一ヶ月後くらいかな?」と言いながらネットで入稿の情報をチェックします。しかし、画面を見た彼女の表情が突然、焦りに変わります。
五百雀こころ
「あ、勘違いしてた…」
銀城ルナが心配そうに尋ねます。
銀城ルナ
「え、いつだったの?」
五百雀こころの声は小さく、緊迫したものです。
五百雀こころ
「…明後日」
その言葉に、ユックも銀城ルナも驚き、緊張が走ります。予想外の短い期間に、コンテストの準備を完了させなければならない状況に直面します。
ユック
「明後日!?それじゃ、急がないと…!」