小バエの舞った日
蓋を開けると、そこからふぁさぁぁあとそれらは羽ばたいた。
まるで、桜吹雪か、雪舞う冬のよう。
寒い。
背筋が。
オラ、アミーゴ!
三屋城です☆
エッセイではお久しぶりです、お元気ですか?
連休ですね。
皆さんはどこか行かれたでしょうか。
私は連続紫外線を浴びて頭痛からの睡眠を貪り、ちょー元気です!!
冒頭、なんのことかわかりませんよね。
ちょっと詩的に表現したくて書きました。
美しさでもって緩和しないと、ちょっとアレでそれな感じかなと思いましたので。
まぁ、タイトルで台無しなんですけど。
端的に言って仕舞えば、小バエがね、四十五リットルのリサイクルプラ用ゴミ箱を開けたらばファッサァァと飛び出たんですよ。
数にして二、三十はいたんじゃないでしょうか。
そりゃもうびっくりなんてもんじゃなくて。
心当たりもありませんでしたし。
私あばばばばとなりまして、ひとまず蓋閉めてでもそれじゃダメだってなって、もう一度蓋開けて。
ファッサァァァぎゃああああとなりながら、とりあえず袋を閉めました。
結局一匹ほど逃げ遅れたの以外、全部外へ出た……。
外という名の中の部屋ですけれど。(錯乱)
どこから来たんだ……。
あらゆる可能性を考えて、でも当てはまらなくて。
けどね、思い出したんです。
キッチンの隅で、三度ほど収穫した……そう、あれ。
豆苗。
とっくに乾燥して根がお皿にこびりついていたんですけど。
その隙間隙間に、いる。
そこにゆうるりちょんちょんと、合間合間をあるきまわって、そうして数匹どころかたくさん産声を上げてゐる。
ぎゃああああああああ!!!!
慌てて外へお皿ごと持っていって、軽く揺すって羽ばたかせて。
持ち戻って、さっさとゴミ箱へその豆苗の成れの果てを捨てようとするのですが、カッチカチで。
それはもうカッチカチで、取れない。
っていうか、まだ隙間にいるじゃん!! うわあああああ!!
取ろうとして、取れなくて、隙間にはハロー☆と小バエが顔を覗かせる。
そも小バエ込みで燃えるゴミ箱へ捨てたらまたファッサァァァですよ。
今度は、きっと、尋常じゃない。
もう訳がわからなくて、とにかく捨てたいので水で流してふやかして、はげるようになったら剥がしてゴミ入れにした牛乳の空きパックに詰めて蓋をしました。
よし!(良くない)
何かを忘れています。
そうです、奴らです。
見ると、なぜか冷蔵庫のドアにわりとびちっと十匹くらい止まっている。
なんなのそこお前らの家なんか??
最初は一匹も仕留められません。
けれど、だんだんと上手くなっていき。
放置していたから丸々と太っていたのも相まって、どんどん、仕留め率が上がりました。
気分はスナイパー。
なぜか我が家の茶色い冷蔵庫ドアがお気に入りらしく、ちょっと離れてほっといたら、小バエホイホイ系のとんがった置き型より良く集まってくる。
お陰様で見つける手間は省けました。
結局、二十数匹はこの世とおさらばしてもらい。
まだぽつりぽつりと、残党狩りをする日々です……。
皆様、刈り取り終わりの豆苗処理、お忘れなきよう。
そうお知らせして、このエッセイ締めさせていただこうと思います。