ウーバー死体ーツ
会話オンリー。マジで文章力がない…。
人体がぱーんと破裂し、ほとんど原形を留めていない場合、治療し、一般社会に復帰させることは可能だろうか? 答えは表の技術では不可能。裏の技術……世間一般には絶対に知られてはいけない人体実験によって完成した超再生機械である。
脳が30%以上残っていれば、多少の記憶の欠損・人格の変容があれど、少し見た程度ではわからないほどに再生させることができるのだ。
現在、この技術は世界の超TOP層……日本の皇族とアメリカ・ロシア・中国・インドの支配者にしか伝えられていない秘匿中の秘匿である。
強欲な上層部の者たちは、この人類の医療技術の最高到達点とも言っていい装置が出来上がり、事故や暗殺にあってもほとんど死ぬことがないとわかると、次は超人的な力を求めだした。人間の限界を超えた腕力・超人的な五感・毒を浄化する胃・銃弾に耐えうる皮膚……やつらはなにを目指しているのだろうか。
「……現在の実験体の数ざっと1,000人」
「そうか。次を探してこい」
目の前で偉そうに命令するのは……いや、万が一心を読まれたら首が飛ぶ。とにかく、このマッドなサイエンティストは上層部に要望に次々と答える天才だ。そのせいでどんどん予算と人員が送られてきて私の忙しさはどんどん増すばかりだ。
「……お言葉ですが、もうそろそろ民間人から攫うのは難しくなっていますよ」
「そうか、それなら瀕死のやつを再生ポッドにぶち込んで連れてこい。なるべく足が付かなさそうな奴を選べ」
……すでに限界だって言ってんだよ。クローン技術あるんだから本来なら実験体の数は100人程度で済むはずなのに、どんどん誘拐して増やしやがってこのマッド。
「不服か?」
「いえ、なにも」
「そうか。2時間で連れて来いよ」
無茶言うな!
「……で、現在に至るわけだ」
山に新鮮な死体でもないかなーと彷徨っていたら、岩と岩の隙間にべっちゃり張り付いてる死体……いや、下半身が弾け飛んで液体と化して、ほとんど上だけ……しかも左肩から下がないし、たぶん骨も内臓もボロボロだろう。頭もなんか削れているし。
「流石にここまで損傷が激しいのは使えないな。……まあ、物は試しだ。とりあえず入れておこう」
頭を掴んでポッドにぶち込み、ボタンを押す。それだけで、機械が自動で状況を判断して再生してくれる。便利だ。
「まあ、これで無理なら諦めてもらおう」
ちょうど、実験体の確保も難しくなってきてたんだ。ちょうどいい機会だろう。
「さて、帰りますか」
山道、現代の技術を300年は先を行った最新の車は、ボタンを押すだけで目的地に行ってくれるのだ。便利である。
「…月が綺麗だな」
やっとTSの部分に触れることができた…。