張り切る。(後半)
『テンちゃん、ボクにも勝てないでしょ!
兄ちゃんに勝つなんて無理だよ!』
大きさだけで判断するのは如何なものか。
瑞宮に怒られ、天祥は耳をぴたりと頭にくっつけ、みゃあと情けない声で鳴いた。
『じゃあ、あのわんこの兄ちゃん達は、そんなに凄いっていうの?』
「そうだよ! ボク等は凄いよ!」
漸く驚愕の視線を向けられて、ルーが尻尾を振り回して応じる。
「金色の撃墜王も裸足で逃げるよ!」
「こら、閣下を勝手に引き合いに出さない。俺が怒られる。」
ティーも偉そうに吠え、加賀見が真顔で注意した。
後で聞いたところ、金色の撃墜王とは街を幾つも滅ぼした、西洋で最も名高い竜王らしい。
一介の神社の手に終える話ではないと思う。
口を開け、座り込んだままの天祥を陸奥が鼻でつついた。
『嘘だと思うなら、天祥、遊んでもらいな。
そうすれば分かるよ。』
『えっ!』
当たり前のように言う兄獅子に、天祥は疎か、瑞宮たちもギャウと悲鳴を上げたが、二前が大きく頷く。
『そうだね。他の子も遊んで貰うといい。
加賀見さん、時間は大丈夫ですか?』
「いいよー そのつもりで連れてきたし。」
仕事に支障はないかを確認され、郵便屋は当然のように了承する。
『あんな強くて偉そうなのに、遊んでくれるの!?』
『ボク、いいよ……』
それこそ納得行かないと瑞宮が大きな声で鳴き、逸信は小さな声で拒否する。
陸晶も泣きそうな顔でこちらを見てきたので、頷いてやる。
「大丈夫だ、陸晶。他の兄ちゃんたちも皆、遊んでもらってきた。
逸信も行っておいで。怖くないから。」
『ボク、別に、怖いんじゃないよ……そういう気分じゃないだけだよ……』
もじもじしながら不服を唱える逸信を、陸晶が鼻で突付いて慰める。
『逸信、皆で行こう。
じいちゃんと兄ちゃんが大丈夫って言うなら、きっと大丈夫だよ。』
『うん……』
どうにも気乗りしなさそうな二匹を他所に、二前が大きな声で吠えた。
『ほら、そうと決まったら下の広場に行くよ!
巳壱や燦馳たちもおいで!
一緒には遊べなくても見てるだけでいい経験になるはずだよ!』
『むいも、いかなきゃ、だめ?』
『勿論、無比刀もだよ。』
マイペースな蒼い子獅子が首を傾げ、即座に参加を言いつけられる。
「皆で遊ぶ! 皆で遊ぶ!」
「何する? 何する? なんでもいいよ!」
ぬいぐるみ達が元気よく跳ね回り、二前に陸奥が言う。
『広場に今、八幡と璃宮もいるから。彼奴らも混ぜてやれ。』
弟獅子達の名を聞いて、二前が大きく首肯く。
『そうか、それは丁度良い。』
皆、おいでと大きな声で吠えて駆け出した兄獅子に、子獅子達は揃ってついていき、彼らを追い抜くようにぬいぐるみたちが駆けていく。
それを加賀見の腕の中できいちゃんが寂しそうに指差した。
「にゃー……」
「そうな、行っちゃったな。
ルーもティーも結局、自己紹介しないままだったし、お前もご挨拶できなかったな。」
娘の手を握り、いい加減な連中だと郵便屋は鼻先で笑った。
「小さいのを触らせて貰おうと思ってたのに、残念だったな。」
どうせ、そんなことだろうと思った。
「うちは動物園じゃないぞ、一応。」
「良いじゃん、別に。」
神社の宮司として形ばかりの不服を申し立てるも、意味がないのは承知済み。
伝達係として彼方此方の神社を周り、霊獣慣れしている加賀見は、何処の神社でも大体こんな感じらしい。
人間の幼児を見たことがなく、慣れていない子獅子たちに勉強させる良い機会でもあり、相互利益に基づいていると言えなくもない。
「まあ、いないもんはしょうがない。また今度にしよう。」
あっさり諦めて、加賀見は何故か残った陸奥の鬣をもしゃもしゃと撫でた。
「それで、陸奥は行かなくてよかったのか?」
『だって、誰かがきいちゃんの相手しないといけないでしょ。』
何を今更と白獅子が溜息をつく。
郵便屋が霊獣に幼児の相手をさせるのは毎度のこと。
元よりそのつもりで残っていたらしい。
「おう。思わぬ心配りがここに。
ここの獅子はサービス精神旺盛でいいな。」
「教育が良いから。後、ここにいてもなんだし、社務所に行こう。」
子守の申し出にこれ幸いと、抱っこ紐から娘を降そうとする加賀見を止め、社務所に向かう。
揃って子獅子が出払ってしまったので、社務所には誰もいなかった。
縁側にひょいと飛び乗ると陸奥はそのまま腹ばいになり、抱っこ紐から降ろされたきいちゃんが、早速おぼつかない足取りで近づいていく。
大体1歳ぐらいの幼児は、獅子の中でも大柄な方の陸奥に全く怯えることなく手を伸ばし、ペタペタ触って抱きついた。
加賀見がポツリと呟く。
「動じないな、相変わらず。」
動じないのは娘か、それとも獅子のほうか。
遠慮なく猛獣の顔やら鬣やら横っ腹やらを、もしゃもしゃ触るきいちゃんにされるがまま、陸奥は大人しく転がって、ゴロゴロ喉を鳴らしている。
その横で他愛のない世間話をしていたら、結構な時間が過ぎてしまった。
加賀見が驚いたように腰を浮かす。
「もうこんな時間か。御免。つい、長居しちゃった。」
時計を見れば、確かにそろそろパトロールに出た獅子たちも戻ってくる時間だ。
腰を上げた郵便屋は、白獅子の腹に抱きついたまま、寝てしまったきいちゃんを抱き上げ、陸奥の頭を撫でた。
「ありがとな、陸奥。」
『どういたしまして。でも、加賀見さん。』
礼を受け、陸奥は喉をぐるぐる鳴らして応えたが、言い辛らそうに首を傾げた。
『きいちゃん、また小さくなった?』
そう言えば、彼女はこんなに幼かっただろうか。
前はもっとしっかり歩いていたし、言葉も喋っていたような気がする。
「ん、気のせいだろ。」
『きいちゃん、なかなか大きくならないねえ。』
一瞬浮かんだ違和感ごと、蒼い目の郵便屋が思い違いで流してしまい、陸奥は悲しそうに寝ているきいちゃんの頬を舐めた。
「まあ、そのうちな。それより陸奥、耳塞いでろ。
ちょっと煩いぞ。」
『無茶、言わないでよ。』
カラカラと笑って加賀見は胸元から銀色の小さな筒を取り出し、それを目の前で振って見せられた陸奥は嫌そうな顔をして立ち上がった。
『おじいさん、耳、抑えてください。』
「はいはい。」
のそのそ側に寄ってきて、頭を押し付けてきた陸奥の耳を両手で塞いでやる。
獅子の手では頭上の耳をきちんと抑えるのは難しい。
「よし、じゃあ吹くぞー」
準備が済んだと見て、加賀見が銀の筒を吹く。
人には聞こえない音が響いたらしく、陸奥が顔をしかめ、参道の方角からぬいぐるみ達の遠吠えが聞こえた。
遠吠えを聞いた加賀見が肩を落とす。
「あー これは迎えに行かなきゃ駄目か。」
『だらしがないねえ。』
陸奥も呆れ顔でぐるると唸った。
どうやら、子獅子たちが疲れて動けなくなっているらしい。
仕方がないので、揃って迎えに行くことにする。
社務所を後にしようとして、加賀見が「あ、」と呟いた。
「忘れてた。これ、いつものやつ。」
多分使うことになるだろうから。
そう言って5kgほどの袋を渡される。
「あー…… なんか、何時も申し訳ない。」
「いや、子守代だと思えば全然安いし。」
「安くはないだろ、安くは。」
「大丈夫。独自のルートがあるので全然平気なんです、マジで。」
加賀見が何時も用意してくれる中身を思えば、言うほど軽い負担ではないだろう。
悪いとは感じるが、取り敢えず渡された袋を台所にしまう。
参道の階段を降り、門番の仁護と湊に声を掛けて、少し行った先のいつもの広場に向かえば、ルーとティーが早速飛びついてきた。
「沢山遊んでやった!」
「いっぱい遊んでやった!」
「そうすか。じゃあ、帰るよー」
話もそこそこに加賀見はぬいぐるみたちをひっつかみ、乱暴にリュックに詰めた。
リュックがモゴモゴもがいているが、あれはいいのだろうか。
そして、子獅子たちが揃って彼方此方に転がって伸びている。
これも大丈夫なのだろうか。
二前が監督の上でだから、大丈夫だろう。
よろよろと歩き寄ってきた瑞宮が悲しそうに鳴いた。
『じいちゃん、ボク、もう、歩けない……』
そのままへチョリと蹲る。
哀れな有様に加賀見が気まずそうな顔をして、此方を伺う。
「こいつらを本殿まで転送するから、あと頼んでもいい?」
「むしろ、転送してくれるのか。助かる。」
いくら子獅子とは言え、一匹づつ抱えて参道を登るのは大変だ。
提案をありがたく受け取り、二前と陸奥を残して移動魔法で転送して貰う。
別れ際、二前がぐるぐる喉を鳴らしながら加賀見に頭を押し付けた。
『加賀見さん、兄さんたちを連れてきてくれて、ありがとうございます!
今日はいい勉強になりました。あの子達、これで絶対強くなります!』
「まあ、スパルタも程々にね。」
嬉しそうな二前の頭を、加賀見が若干申し訳なさそうに撫でる。
「じゃあ、帰る。」
『是非、兄さんたち共々、また来てください!』
「うん、ありがと。」
温度差の激しい加賀見と二前のやり取りが聞こえているのか、リュックが乱暴に動く。
それを鬱陶しそうにバシッと叩いてから、加賀見は軽く手を振った。
「じゃあ。五十嵐たちにもよろしく。」
そのまま、郵便屋は霞のように消えていった。
「俺らも、帰るか。」
白獅子たちに声を掛ければ、揃ってガァと了承の返事があった。
まずは本殿へ飛ばしてもらった子獅子たちの様子を見よう。
殆どはそのまま寝かせておけばいいだろうが、巳壱や燦馳など幼い子は回収しなければなるまい。
『ところで陸奥、今まで何処に行ってたんだ?』
『社務所できいちゃんの相手。』
『また、自分ばっかり。途中でこっちと代わってくれれば良かったのに。』
『きいちゃん寝ちゃったから仕方ない。動いたら起こしちゃう。』
『それでそのまま、ぬくぬくしてたのか? いいなあ。』
『二前こそ程々にして、こっちに来ればよかったのに。』
『折角ティー兄が相手してくれるのに、中断とか勿体ない。』
二匹の獅子達がガウガウ話し合うのを聞きながら、参道を登る。
瑞宮達はちゃんと本殿奥の寝床に飛ばしてもらっていたので、そのまま寝かし、巳壱や燦馳たちを回収した。
すっかり疲れ切って、くうくう眠る子獅子たちは大変可愛らしい。
ずっと、可愛いままでいてくれればいいのだが、子供は成長するものだ。
邪霊が増えている昨今、何時までものんびりさせておく訳にも行かない。
彼ら自身も一生懸命大きくなろうとしているのに、足を引っ張るようなことを望むのも宮司失格だろう。
また、明日から大変だ。
そう思うと自然に苦笑がこぼれた。
「ティー達は小さいのに凄い」という憧れにしろ、「自分より、小さいのに負けた」と言う悔しさにしろ、ぬいぐるみ達とのやり取りは一大奮起させるものが有るらしく、目が覚めた子獅子たちは皆、興奮状態で、今まで以上に身体を鍛えようとするからだ。
いいことだ。それはいいことなのだが。
今日も縁側で瑞宮が吠える。
『じいちゃん、カリカリ! カリカリおやつ、頂戴!』
「瑞宮、食べ過ぎだ。それに、もうない。」
『でも、強くなるには沢山食べなきゃ駄目だってティー兄が言ってた!
ボク、もっと沢山食べて、沢山動く!』
瑞宮の声に釣られてやってきた天祥も叫ぶ。
『ミミ兄ばっかり、ずるい! テンちゃんも食べる!』
「だから、もうないし、瑞宮も食べてないよ、天祥……」
『嘘だ! 台所にあるもん! 匂いがするもん!』
「あれは袋だけ! 中身は入ってないの!」
通常、霊獣は神域にいれば自然と身体が霊気を補充するので、腹を減らすことはないのだが、運動量を急激に増やすなど、自然回復では足らない場合は霊気の詰まったものを食べて回復しようとする。
加賀見はこれを見越して、獅子達が好む水晶の欠片を袋一杯くれた。
ただ、それは有限であり、貪るように食べていたら、あっという間に無くなるのは言うまでもない。
大体、神域にいる以上、なければないでどうにかなる。
ないおやつを強請るより、することがあると、逸信と陸晶が拝殿の前を駆け回る。
『もっと早く! もっと早く!』
『まだ遅い! もっと早く!』
「逸信、陸晶! ここでやらない! 参道か広場に行きなさい!」
拝殿前は子獅子達の遊び場だが、全力疾走するには流石に狭い。
誰かにぶつかったら大怪我に繋がりかねない。
砂利を蹴り飛ばして走り回る二匹を叱る。
端では枝を切られた楠を囲い、巳壱たちが喧嘩している。
『みいちも! みいちも!』
『いま、ぼくがのぼってんの! みいちゃんは、あと! じゅんばん!』
『はやくのぼって! さんじばっかり、ずるい!』
『ほら、喧嘩しない! 喧嘩するなら登らせないぞ!』
あの楠は天祥を始めとした、小さい子獅子の練習用に枝を切って調整しているが、喧嘩しながらの余所見しながらは、無理がある。
仁護が間にはいって何とか宥めようとしているが、興奮状態の子獅子たちは兄獅子の言いつけが耳に入らないようで、非常に危険だ。
あのままでは、何時か木から落ちかねない。
「にぎゃ!」
っていうか、今、悲鳴上がった! なんか、青いのが落ちた!
仁護がバッと横っ飛びに飛ぶ。
「グウッ!」
低い悲鳴とボスっと鈍い音がして、みゃあみゃあ子獅子の鳴き声が響く。
『おっこちた! いたかった! こわかった!』
「大丈夫か、豊一! 何処をぶつけた!」
慌てて走り寄れば、ころころっと地面に転がり降りた、青い子獅子が悲しげに鳴いた。
『じん兄ちゃんの、おなかにおちた!
おしりぶつけた! びっくりした!』
「大丈夫か、仁護ーッ!!」
『鳩尾に入った……』
ひっくり返ったまま、青獅子が呻く。
咄嗟に柔らかい腹で受け止めたので、落ちた豊一は驚いただけで済んだようだが、代わりに仁護の方がダメージを受けてしまった。
「偉かった! 偉かったぞ、仁護!」
身を呈して弟を守った兄獅子を力いっぱい褒めてやる。
いいところに入った一撃で呻きながら、仁護はグルウと鳴く。
『うん、まあ……こうなるのは分かってたし……
多分、イガ兄のほうが大変だろうし……』
仁護が言うとおり、参道下の広場に行った五十嵐の方には、同じく興奮状態だった八幡と璃宮がついて行った。
あの二匹は大人に近いだけ、ここのちび共より破壊力が上だ。
ただ、筆頭獅子である五十嵐ならば、なんとかするだろうと考えないことにする。
ゆっくり身を起こした仁護はブルリと身体を震わせ、悟ったようにガウと鳴いた。
『自分にも覚えがあるから、あまり言えないけど……
ティー兄とルー兄が来た後って、暫くは落ち着かないよな。』
ぬいぐるみ達の外見が小さくて可愛らしい分、彼らに出来るのであれば自分もと錯覚を引き起こすのだ。
結果、勘違いのまま張り切りすぎて、多々周りを巻き込む騒ぎになる。
ハイペースで飛ばしても、そうそう続くものではないし、一朝一夕で変化はなく、無理のない範囲で継続するほうが大事だ。
ただ、上を目指して努力すること自体は非常に良いことであり、折角やる気になっているのに水を差すのも如何なものか。
大体そんな理由で毎回、自然と落ち着くのを待つことになる。
青獅子は肩を落としたままガウと鳴き、ボール遊びへ変更するよう、子獅子たちに木登りを中止させた。
大きな兄さんが遊んでくれると幼い弟たちは大喜びし、落ちた豊一も泣くのを止めてはしゃぐ。
『みいちがとる! みいちがいっぱい、ぼーるとるよ!』
『だめ! ぼくがとんの!』
『ぼくも! ぼくもぼーる、たたく!』
『豊一、ボール叩くのは駄目! 危ないから!
巳壱も燦馳も仲良くしないと遊ばないぞ!』
フシャッと弟を叱りつけ、仁護はトボトボとボールを取りに物置場の方に向かっていった。
その後を子獅子達が跳ね回りながらついていく。
向こうでは相変わらず陸晶と逸信が走り回っているし、瑞宮と天祥はプロレスを始めた。
飛んだり跳ねたり叩いたり、ゴロゴロ、バタンバタンと砂煙が彼方此方で舞い、ガウガウ、ガアガア喚き声がする。
拝殿前は子獅子の遊び場として広く作ってあるが、ここにボールが飛び交うとなると、流石に無理がある。
下の広場に連れていくべきだろうか。
だが、向こうにも八幡と璃宮が……いや、陸奥や二前もいるから、きっと大丈夫だ。
「ジン、この際、全員まとめて下に連れて行け!」
大人の獅子には訓練の邪魔になるが仕方ない。
『わかったー』
指示に応えて青獅子が吠え、呼ばれた子獅子達が歓声をあげて兄獅子の元へ集まる。
彼らはギャオギャオ、みゃあみゃあ大騒ぎしながら、参道を降りていった。
見ているうちに揺れる尻尾も消え、途端に静かになり、サワサワと梢が風に揺れる音がする。
何もしていないのに、どっと疲れが肩に伸し掛かってくるのを感じた。
兄弟たちがいなくなったのを見計らい、縁側の下から小さな青い子獅子がのそのそと出てきて、にゃあと鳴く。
『みんな、いっちゃったね。』
「無比刀、お前は行かなくてよかったのか?」
他人事のようにブルブル身体をふるい、毛並みを直す子獅子に聞いてみるが、くああとアクビをするばかり。
『ルー兄も、ティー兄も、すごいけど、むいは、むいだから。ゆっくりやる。』
そう言って、小さな青獅子はのったりと寝床のダンボールに戻っていった。
あの落ち着きは、何処から来るのだろう。
協調性がない無比刀のマイペースには何時も心配させられるのだが、どうにも今日はそれが好ましい。