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【余録】お客さんと智知神社の説明書。

加賀見 真【かがみ しん】

時折、遊びに来るようにやって来る郵便屋。セカンドネームはカオス。

瞳が青いことを除けば一般的な東洋系の青年にみえるが、安易に関わってはいけないとされる魔物。

海を超えた先では7匹の使い魔を従える伝説の魔王、“山羊足の魔術師”の二つ名で知られている。

本人曰く移動探索特化型だが戦闘能力も高く、無駄に器用で余計な知識を蓄えているので、大概のことはなんとかする。

しかし、娘をはじめとした小さい者達のこと以外は割とどうでも良いらしく対応が雑。下手すれば子供絡んでも雑。

色々諦めた結果の合理主義です。出来ることって限られるから。

意外と嘘は付かず、聞けば物事の裏事情まで教えてくれる反面、聞かれなければ言うべきことを普通に忘れたりする。

時折、右目が青く光る。左腕は義手。


加賀見 きい【かがみ きい】

郵便屋の幼い娘。きいたん。きいこ。人見知りしない可愛いおちびさん。

髪の毛はパヤパヤ、頬は真ん丸、ふっくらしたお腹に手足と見るからに幼児であるが、何となく年齢がはっきりしない。

理由を知っている人は知っているも、触れないことになっている。

父親はまだしも、その優秀な飼い犬達、神に連なる魔狼二匹から過大な庇護を受けており、竜王や黒悪魔の長などその他からも、万一の際には面倒見てやらなきゃと言われる、ある意味世界最大のVIP。

不死者の帝王にも孫のように愛されているが、これには流石にお化け怖いと大泣きしている。

自己紹介を頼むと父親から教わったとおり、「たべこのきいたんだよ。」と笑顔で応えてくれるが、たべことは「食べて寝るだけが関の山の子」の略、引いては赤ん坊のことだとは全く分かっておらず、当人は一端のお姉ちゃんのつもり。


ハティとスコル【ティーとルー】

シベリアンハスキーの動くぬいぐるみ。大体30cm程度でふっくら柔らかな触り心地は瑞宮にも負けない。

茶色い毛皮に緑の眼が兄のティーで灰色の毛皮に青い眼が弟のルーであるが、何方にしても仮の器であるため、時々中身が詰まっていないことが有る。

その正体は大陸の神域、イアールンウィズに棲む太古の魔狼の霊。

同じ森の中の住民である小さい人を妹だと決め、一緒に居るためなら小さい子犬扱いされても然程気にしない。

どうせ人間って犬と狼の区別も碌につかないし、礼儀知らずな種族だもん。

炎と氷を操り、獅子たちとは比べ物にならないほど強いが、本気を出すと器が壊れてしまうので程々に力を制限している模様。

子獅子に稽古付けるのなんか、手加減したって楽勝、楽勝。五十嵐の相手だってしてやるよ。

本来、神に連なる存在だが、子供でもあるので結構考えなし。特にティーは割とその場の勢いで動く。

走ったり跳ねたり、遊ぶのも好きだが音楽も好き。歌は聞くのも歌うのも大好き。

きいたんのお父さんは歌が上手いし色々便利で、遊びに行くと小さい人が沢山いて面白いし、きいたんが大事だから仲良くしてやってる。

でも、お父さんって呼ぶと怒る。なんでだ?


水都【すいと】

関東地方を治める龍族が居を置く都。

複数の国からなる陽伴の中でも、最も栄えており、様々な種族が混在する。

本来、都の呼称として認められるべきは中央のみであるが、古来の習慣や便宜上、その近域も同じ名で呼ばれることが有る。

水都を囲む雨降、彩、布佐、緋舘などが実効支配域とされ、高位の龍が多く住む。

支配権は龍族の名家、竜堂家が掌握しているも、50年ほど前の流行り病と戦の影響で当主が亡くなったため、現在は前御台所が代理として統治を行っている。


竜堂 勇【りんどう いさみ】

関東を治める龍族の名家、竜堂家の直系の一人。前御台所と呼ばれる当主代理の御三男。

上が二人とも亡くなったため跡目を継ぐべきではあるが、長兄の一人息子こそが相応しいと甥っ子が出奔したあとも辞退し続けている。

嫌だ。そんな堅苦しい役目。俺は現場に出ていたい。

軍閥を束ねる存在でもあり、精悍な武人であることが見て取れる体つきに短く刈った黒髪、太い眉は龍って言うか、細身のゴリラだよねとは八幡談。

格式張った儀礼が嫌いなため、身分をぶん投げて周囲に無礼講を求め、無礼講って宴会のことだぞとか、返って気を使い面倒いなどと言われたりする。

これは気楽な間柄と言うより、ただ失礼なだけのような、子獅子にまで軽んじられているような。

人間であれば30代程度のため、静かにまだ「お兄ちゃん」だと若者アピールするが無視されて、おっさん扱いを受ける。違うから。まだ若いから。まだ、若いから!

現在お嫁さん募集中であるが良縁が皆無。まあ、振られるだけのことはしてる。


小日向 政司【こひなた せいじ】

竜堂家に仕える龍族の一人。御用取次として勇の側に控え、護衛や業務補佐を行う。

本来、公務室と各部署との打ち合わせ調整が主な仕事であるが、隙あらば外へ飛び出す上司のお陰で現場への挨拶と説明、謝罪がメインに。

艶の有る黒髪を切り揃えた生真面目な青年で、優雅な気品も漂わせており、郵便屋に明治の華族みたいだと言われる。明治って何のことですか。

見た目は文官っぽいが、御庭番の家系で剣の腕も相当立つ。

そちらは幼馴染や後輩が牛耳っているので、やろうと思えば情報操作から暗殺まで色々手を回せる。必要がなくて何よりです。

両親を早くに亡くし、育ててくれた祖父も今は故人のため、家族は妹一人だけ。

親代わりに愛情持って厳しく育てた結果、他に要因あれど家出された。稀に里帰りしても、絶賛反抗期継続中で泣きそう。

見た目に違わず超優秀。勇の相手を努めて仕事に不備出さないとか、とんでもなく優秀。


智知神社【ちしるじんじゃ】

関東西部に位置する神社の一つ。

霊気が広域に駆け巡るのではなく、御神体を中心とした一点集中型で町中に位置する。

所属する霊獣はシロフクロウ、虎など。表には出てこないが、時折、神猿や龍の姿が見られることも。

皆、優れた眼力から邪物の発見に優れ、善悪や真理を見通し、他者を導く。

立地上、戦場に立つことは無いが、必要とあらば優秀な斥候、軍師として戦況を左右するほどの能力を持つ。


雪之丞【ゆきのじょう】

智知神社の筆頭霊鳥。雪のような白い羽が自慢の梟ではあるが、神社の眷属として昼間も普通に活動している。

荒野に隠れた一匹の小鬼すら見落とさないと言われるほど索敵に優れる他、博学で歴史や偉人などに下手な学者より詳しい。

筆頭に選ばれるだけあって優秀な霊鳥であるが、同神社のものからは表面上軽く扱われており、『家出してやろうか!』が口癖。

しかし、心配されるどころか、言った側から普通に居なくなるものとして扱われるので、更に怒る羽目になる。宮司も婆さんも酷いんですよ。

霊鳥仲間が欲しいので、三葉が竈門神社に行ってしまった時は凄くがっかりした。でも、三葉君、殆ど話相手になってくれなかったなあ。

瑞宮とピーコの話を聞いた時にはもっとがっかりした。相談してくれれば、うちで引き取ったのに!

気楽な独身貴族の生活を楽しんでいるが、嫁が来ないの、寂しいおっさんだのと誹りを受けるため、勇と話が合ってしまう。これでいいのだろうか。


紫【ゆかり】

金色の毛皮に紫水晶の如し瞳が美しい霊虎。

子守婆さんの呼び名で知られ、子供を守護し、学問の成就へ導くとされているが、身内には説教臭い、くどい、賢さを鼻にかけていると多々文句を言われている。

尤も、言われた側から倍返しが基本。鳥頭に負けるほど、あたしゃ落ちぶれてないよ。

歳老いているため肉体的に溌剌とはしていないが、長年蓄積された知識や技術は一朝一夕で抜けるものではない。

口煩いのは心配性で愛情の裏返しであり、嫌がられているのを知ってなお、くどくど話を続ける腹黒さも持ち合わせている。

煩がる前に、安心して黙っていられるようにしておくれ。

全くだらしがない上に子供っぽくて仕方がないよ、あのおっさん鳥は。だから嫁が来ない。

子虎たちのことも甘やかしているつもりはなく、咲零の獅子に比べて成長が数段遅いのを歯がゆく思っている。


武斬と美乃【ぶさんとみの】

智知のアイドルな金色の子虎達。武斬が兄で美乃が妹。

周囲に似たような子供が居ないので甘やかされ、ネコ科らしく気まぐれで我が儘。

しかし、本人たちにその自覚はない。

咲零の獅子たちのことも気にはなるけれども、自分たちとは別種の存在として本気で相手にしていない。まあ、八幡となら仲良くしてやってもいいよ。

時折訪れる郵便屋にも生意気な態度をとって泣かされ、以来彼にはけして近付こうとしない。

世の中には怒らせちゃいけないものがあった。


平 泰典【たいら やすのり】

智知神社の宮司さん。神職としては中堅で神術の腕もそれなりに。

加えて代々伝わる魔石の加工に優れ、オリジナルティ溢れた効果をもたらす。

明るく朗らかを通り越し元気一杯。

雪之丞と毎日の様に口喧嘩をしているが、本当に仲が悪いわけではなく単なるじゃれ合い。

ただ、紫婆さんはガチで筆頭霊獣の座を狙っていると思う。

お祭り好きで、特に花火に眼がない。好き過ぎて音真似は神の領域に達したとは本人談。

高校生の娘も、その場にいれば一緒にやってくれる。

意外と歴史と調和を重んじ、進んで輪を乱すことはないが、必要とあれば勢いで突っ走る精神力も持ち合わせている。

後のことは雪之丞に何とかさせよう。ね、婆さん。


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