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【余録】子獅子さんと宮司さんの説明書。

咲零神社【えみおじんじゃ】

関東西部に位置する神社の一つ。

神域の範囲は広いが設置された本殿など施設は簡易。

鳥居が青いのが特徴。

所属する霊獣は御神体の分身型の獅子。勇猛果敢で邪物の討伐に優れ、白毛と青毛が存在する。

見かけは獅子であるが付喪神、西洋ではガーゴイル等と呼ばれる、無機物に霊気が溜まって生物化したものであり、一定量の霊気と多少の鉱物、水さえ取れれば、他の食事を必要としない。

個体ごとに高い攻撃力、回避力を持ち、単独活動を好むネコ科でありながら団体行動を苦にしない。

若干、防御に難が有るも、それを補って余り有る戦闘力を誇る。


天祥【てんしょう】

獅子たちの中で一番の甘えん坊で頑固な聞かん坊子獅子。元気一杯、我が儘も一杯。

身体はそんなに大きくないけど、ガッツは人一倍。都合の悪いこと、忘れる速さも人一倍。

他の子獅子が躊躇する様なことにも迷いなく飛び込んで、大概痛い目見て帰ってくる。

でも、諦めない。絶対負けない。

瑞宮が大好きで何時も一緒に遊んでいるが、兄に対する敬意はあまりなさそう。

川ポチャした時に助けてもらった為か、最近、湊の後も追いかけて、迷惑がられている。

「いい子なんだけど、でも、」と、口にし難い補足が必ずつくタイプ。

ちびファイブ、レッド。ちびファイブメンバーは誰もリーダーと認めてないけどレッド。


瑞宮【みずみや】

子獅子の中で真ん中ぐらい。渾名はミミ太。時々、ミジュ。

ふっくらしっとりの白毛、魅惑のマシュマロボディの持ち主。

上の八幡や璃宮が少し歳が離れていることもあり、

子獅子たちから親しみやすく頼れるお兄ちゃんと認識されている。

ただ、本人は非常におおらかで、弟の面倒を意図せず見ていないことが有る。

どういうわけか食いしん坊で、本来、必要のないはずのおやつ、霊力の詰まった鉱石の欠片などを良く欲しがる。

早く立派な獅子になりたいと一生懸命身体を鍛えているが、足は其処まで速くない。

代わりに力は強く、そのパンチ力は大人も目を見張るものが有る。古参の獅子、陸奥が目標。

にゃんこスリーのリーダー。多分、リーダー。


陸晶【りくしょう】

瑞宮より年下。逸信と同い年。

なんだか何時も眠そうで、ぼんやりしているように見えるも、かなりの切れ者。運動神経も抜群。

周りの様子をきちんと見ていて言動に隙がない。でも、所詮子獅子。いたずらする時はいたずらする。

八幡と仲が良いが、年が離れているのでパトロールなど一緒にいけないこともあり、静かに悔しく思っている様子。

涼しい顔して、結構負けず嫌い。周りや記録がどうかじゃなくて、自分がきっちりやりたいから努力する。

同い年の逸信ともよく遊ぶ。ただ、逸信のお人好しに時々呆れ、心配していなくもない模様。

弟の面倒を見ないこともないが、天祥のことは放置。だって、あれはどうにもなんないよ。

にゃんこスリーにおける影のリーダー。


逸信【いつしん】

陸晶と同い年。のんびり、おっとり、ゆっくりさん。

食べないけど、りんごの匂いが好き。みかんも嫌いじゃないよ。

性格が大人しく、喋るのも得意でないので前へ出るのは苦手。

皆の後をちょこちょこついていくタイプ。でも、身体は大きくなりそうだし、足は早いし、力も強い。

競争心や闘争心は其処までないけど、皆の役には立ちたいので頑張る。

バランス型は何でも出来るけど、何にも出来ないとか言われちゃうけど、一生懸命頑張る。

結果、努力が時々空回りする。割と何でもこなすのに変な所で不器用。むしろ肝心な所で不器用。

にゃんこスリー、サブ。メインになれたらいいなって思うけど、サブ。


巳壱【みいち】

天祥より下の子。社務所で寝ている幼い子獅子の中でも、おちびさん。でも、赤ちゃんじゃないよ!

瑞宮の後を付いていきたいも、天祥が元気すぎて間に入れない。テンちゃんばっかり、ずるい!

小さくったって、か弱くないし、やる気も有るので方向性が分かれば、結構攻める。

でも、方向性が見極められず、オロオロしていることも。

神社に遊びに来る小さい人を妹だと思ってお世話する。だって、お兄ちゃんだから。

でも、向こうからは赤ちゃん猫だと思われていることには、まだ気がついていない。

ちびファイブ、ブルー。白毛だし、クールじゃないけど、でもブルー。


燦馳【さんじ】

社務所で寝ている子獅子組。

歳も毛並みも立場も巳壱と結構かぶるのでライバル視、するにはミイちゃん、ちっちゃいしなあ。

どうせ兄ちゃんに遊んでもらうなら、ニノ兄がいいよ。と、割と子獅子の群れを外れることも。

同じく豊一も仁護に構ってもらいたいので一緒に抜け出す。でも、兄ちゃんは忙しい。

仕方がないからミイちゃんと遊ぼうかな。あれ、豊一、どこ行っちゃったの?

じゃあ、無比刀……は、何でこんなにのんびりなんだろう。

うちの神社には沢山兄弟がいるのに、遊び相手を探すのが大変だよ。どうして?

ちびファイブ、グリーン。本人としては誠に遺憾だけどグリーン。


豊一【とよいち】

蒼い毛並みが格好いいと将来を期待された有望株……のはずなんだけど天祥とは違うタイプのオッチョコチョイな気配が。

居ないなと思ったら、大概同じ青毛の兄獅子の後にくっついている。

同い年の子? だって、巳壱や燦馳は白毛だし、無比刀は無比刀なんだもん。

別に仲が悪いわけではない。将来、目指す方向性が違うから、やるべき訓練も違うだけ。

後、仁護は凄い頼れる。豊一が失敗しても、必ず助けてくれる。

偶に首根っこ咥えられてプラーンってされるけど、ジン兄ちゃんといれば安心だよ。

ちびファイブ、ブラック。色々、穴なあたりがブラック。


無比刀【むひと】

現在、最年少な青毛の子獅子。渾名はムイ。動かざること山の如し。まあ、慌ててもしょうがないし。

驚異的なマイペースで周りに流されることなく自分の意思を貫く。

やりたいことはやってみる。眠い時は寝る。誰がなんと言おうと寝る。

協調性がないわけではなく、決まりはきちんと守る。早起きのルールがなくてよかったよ。

自分のこともしっかりやる。自己管理は大事。寝床のタオルも溜め込まずにちゃんと洗濯に出します。

皆がせっかちなだけなんじゃないかなと、静かに思いつつも約束の時間に遅れることはない。

ちびファイブ、イエロー。色、余ったからイエロー。残り物には福が有るよ。


八幡【はちまん】

鬣の生えてない子獅子の中でも上の方。大人と一緒に邪鬼討伐にも行きます。パトロールもします。

身軽で足がめっちゃ速い。一瞬の隙に別のところにいる。なんすか、忍者ですか。

細身で足が長く、スタイルがいい上に顔もいいと他所の神社の霊獣たちがきゃあきゃあ言ってるとか。

当人も身だしなみに気をくばり、鬣が生えたらきっちりセットしたいと思っている。

だけど、その前に尊敬すべき筆頭獅子、五十嵐のあのボサボサは何とかならんものか。

凄い気になる。イガ兄ったら、全然聞く耳を持たないんだから!

陸晶と仲良し。早く一緒にパトロールに行けるようにならないかな。

でも、一番足速いのはオレ。それは譲れない。

兄として弟たちにあれこれアドバイスもするけど、時折嫌がられてフシャーッて言われる。

オレが言わなくてもダサいのはダサい。


璃宮【りきゅう】

実は子獅子、最年長。八幡の方が目立つことが多いけど、璃宮のほうがお兄ちゃん。むしろ、本来は成獣組。

ひいては何でまだ子獅子扱いなの。何で鬣生えてこないの。足早いし馬力有るのにと、静かに周囲を焦らせている。

当人も一応危機感がないわけではないんだけども。それにやる時はやる。大丈夫、だから大丈夫。きっと大丈夫。

周りが騒がしいので、大人しいイメージ。

なんか物足りないなーと思わせて、突然とんでもないことをやらかしたりもする。

そして周りを微妙な空気に追い込む。なんで、ちゃんと出来るのに鬣生えてこないのかね。

ぼーっとしてると、また下に抜かれるよと時々脅かされて、飛び上がる姿が見受けられる。


山口 軼彦【やまぐち いつひこ】

咲零神社の宮司さん。一人神職。大体60歳ぐらい。

毎回、同じ話をしているようで実は微妙に違う。まだ、ボケてません。

でも、何か忘れていることがあるような、ないような。まあ、いいか。

元気でやんちゃな獅子達に振り回される、人の良いお爺さんに見せかけて、実は一部でちょっと有名な宮司さん。

北は三峰、南は不二と2つの神域が抑えている魔境、過負盆地から流れてくる邪鬼怨霊の殆どを退治している。

龍族も気にする驚異の魔物とも対等に渡り合っているとか。え、それはあんまり凄くないの?

静止のために大きな声は出しても、あまり怒ったりはしないので、獅子たちも安心して自由に動けているらしい。

本人的にはもう一人二人、補佐の神職が欲しい。でも、周りは気後れしちゃって名乗り出られない。


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