こんな出会いってあります?
初投稿となります、見切り発車の作品ですのでどうなるか分かりませんが楽しんでもらえたら幸いです<(_ _)>
「そんなに落ち込まなくてもいいんじゃないかな?」
まだぼんやりとする頭の中に見知らぬ女性の声が響く。そもそも自分が今起きているのか寝ているのかも分からない。
「何を言われてるか分からないって顔してるけど…大丈夫?」
大丈夫な訳が無い、と言い返したかったが今はそれさえも出来ないぐらいに混乱していた。
「あんまり黙っていられると少し困るんだけどなぁ...まぁ勝手に説明させてもらうよ」
そう言うと彼女はこちらに少し微笑んだ後に
まるで博士にでもなったかよのうな口調で喋り始めた。
「説明しよう!まず、キミはついさっき死んだ!ここはあの世と現世の中間みたいな所で私はざっくりと言うと天使です!背中に生えてる立派な翼が見えるでしょ!ほら!」
オレンジ色の髪がやたらと目に付く彼女はそう言って自慢の翼を見せつけてきた。思わず見とれてしまったがすぐに我に返った。それと同時に今まで失われた記憶が少し蘇った。覚えてる限りだと、俺の住んでいるアパートが火事になってその時に部屋に取り残された子供を助けようとしたら運悪く棚が倒れてきたって辺りまでは思い出した。そこから病院に運ばれた気がしないわけでもないが、今ここにいるってことはそういうことなんだろう。
「子供は助かったよ、キミはお人好しがすぎるようだね」
それなら良かった、と思ったが全く良くない。俺はあんまり幽霊とか死後の世界とかは信じてない、というよりかは興味が無い。だが実際に見せつけられると全てを受け入れて信じる他ないだろう。
「何となく状況は分かったがその他が全く分からないぞ」
「まぁ…それもそうだよね」
「まず俺はこれからどうなるんだ?」
「そこら辺も含めて一気に説明するね!」
「天使っていうのは決まりがあって16歳になると現世で生活しなければならないの!そこで社会経験っていうのかな?色々な常識やスキルを身につけなければならないんだよ。」
「とりあえず決まりがあるのは分かった、だけどもそれと俺に何の関係が?」
「実は現世に行くにあたって何か天界から一つだけ持っていっていい決まりになってるの...それで...なんというか.....キミにしました(てへっ☆)」
「.......は?」
さっき分かったと言ったが訂正しよう、
まったく意味がわかんねぇ!
だがもう何が起きても受け入れると決めてしまったので諦めることにした。
「はぁ...それで結局のところどうなるんだ?」
「私と一緒に現世に降りて色々レクチャーしてくれる先生になってもらいます!!」
「拒否権は?」
「もちろん無いです!!」
知ってたよ、ちくしょう。
そんなこんなでこのよく分からない天使と一緒に人生の延長戦が始まったのだ...
ここまで読んで下さりありがとうございます!お気づきの方はいらっしゃると思うのですがまだ登場キャラクターの名前が出ておりません(笑)次のお話で出したいと思ってますので良かったら今後ともよろしくお願いします!