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第14話 ~俺の目が!!

暑いよホント。

母上が元に戻ったことは本当に喜ばしい、…だがどうやって元に戻ったんだ? 澱みも綺麗に消え去っとるし。母上はただ寝ただけだと言っているが、寝ただけで元に戻るもんなのだろうか? 不思議なことだ、…この屋敷に何かしらの力があると考えればいいかね?


後アレだ、それと関係があるかは分からんけど気になることが一つ。…隠蔽中で一休み中でもある俺の属性が、〈光〉が解除されていて〈闇〉と一緒に活性化されとるわけよ。それに何やら身体が軽い、新たな力を手に入れた! ってな具合に。


……新たな力? …そういえば、先程…《ステータスオープン》でステータスを見たけど属性の所だけだったよな。隠蔽が解除されていて代わりに活性化していて、…それにビックリして他の項目に目がいってなかった。…………見れば一目瞭然だよね?


「ステータスオープン!!」


【ステータス】

名前:ミュゼ・ロゼッタ

種族:人間

性別:男


LV:25

HP:1080

MP:1930

力:240

魔力:462

防御:195

魔防:313

技:209

速:230

運:344


【属性】

〈火〉〈水〉(隠蔽中)〈風〉〈土〉(隠蔽中)〈光〉(活性化)〈闇〉(活性化)〈氷〉(隠蔽中)〈雷〉(隠蔽中)〈月〉(隠蔽中)〈星〉(隠蔽中)〈森〉(隠蔽中)〈刻〉(隠蔽中)


【スキル】

《ステータスオープン》《剣》《斧》《瞑想》《魔力操作》《譲渡》《料理》《家事》《身体能力強化》《建築》《家具》《園芸》《慈善》《暗視》《従魔》《隠蔽術》《侵食》《補食》《吸収》《破邪》


【称号】

精霊の申し子

伝説を継ぐ者

山貴族

森貴族

変人貴族

年上キラー

悪魔の天敵


………こ、…これは!? ステータスの数値が全て上がっている! …というかLVも上がっているんですけど!? …俺はいつ魔物を倒したんだ? ここ最近外になんか出ないで修行のみよ? それに《侵食》《補食》《吸収》《破邪》とかいうスキルが増えとる、名前的に物騒なモノのような…。称号も一つ増えてる、…悪魔の天敵って何さ? …俺、悪魔になんか会ったことがないぜ?


わけ分からん、この一言に尽きると思わないか? 《ステータスオープン》が発動してまだ一ヶ月も経っていないんだ、しかも隠蔽術の修行をしていただけ。ただそれだけなのにLVとかが上がり、スキルと称号も増えるってーのには恐怖を覚える。俺の身体に一体何が起きているんだ! …せめて、…せめてスキルと称号の効果とかを教えてくれ! そうすれば、何故入手出来たのかぐらいは思い至れると思う!


自分自身にちょっとの恐怖を覚えた時、突如…身体が熱くなる。……何で!? と思いつつ、開きっぱなしのステータスが目に入る。そこで目にしたのは、活性化している〈光〉と〈闇〉が点滅して……、


カッ!!!


ステータスボード? がめっちゃ光輝いて、それを直視していた俺は、


「目がぁっ! 目がぁぁぁぁぁっ!!?」


当然のたうち回る。身体が熱くなるわ、目をやられるはの踏んだり蹴ったりだぜ!







ドッタンバッタンと音を立ててのたうち回り、悲痛な叫び声を上げた為に、


「「ミュゼ様!!」」


隣の部屋にて待機していたネムとダリアが慌てて俺の下へと来たようだ。続いて父上と母上も、そして他の使用人達も俺の部屋へ。現在…目が見えないからな、声や気配で判断したよ。それにしても、屋敷内に響く程…騒いじゃったようだね。


…何とか目の痛みというか刺激というか、それが無くなって目を開けてみれば、


「…ミュゼちゃん大丈夫!?」


…母上の顔がすぐ目の前に。悲鳴を上げそうになるもグッと我慢、心配してくれているのにそれは失礼だからな。とりあえず心配させまいと微笑を浮かべ、母上の目を真っ直ぐ見て、


「大丈夫です母上。…その、…ご心配を掛けてしまい申し訳ないです。」


と言えば、母上は目を見開いて…、


「…ミュゼちゃん!? …その目は何!!?」


めっちゃ狼狽えてしまいました。それにつられて父上も、ネムやダリアに使用人達も俺を見て唖然とする。…何? …俺に何が起きたの?


「…魔眼のスキルがミュゼに、…何ということだろうか。」


父上が額に手をやり、何とも言えない顔でそう呟いた。…………魔眼、……ですと!?







俺も皆も落ち着いたところで、ネムが持ってきた手鏡を覗いて驚愕する。いつも通りの強面三白眼の幼顔、その中で変わっているものが一つ。俺の右目が、瞳が赤から黄に変わっとる! …がそれだけ見れば多少は優しく見えるか? 赤よりも黄の方が。…じゃなくて赤と黄のオッドアイに!? 強面三白眼のオッドアイって誰得だよ、更に悪党顔に見えるのは気のせいか!? ……おぉ、…何ということか。


…しかし何故こんなことに? 《ステータスオープン》を発動させてステータスを見ていただけなのに。………ステータス! そうだステータスだよ、活性化していた〈光〉と〈闇〉が点滅して!! 俺は慌ててステータスを見る、解除していなかったから直ぐに見れる! …え~と、


〈光〉(一時休眠中)〈闇〉(一時休眠中)


…活性化が治まって一時休眠中になっとる、しかも…微妙に文字の色が違うような気がする。一時休眠中っていうのが気になるけど大丈夫だよな? …大丈夫だと信じよう。……でえ~と、…他に変わった所は、


〈聖魔の瞳〉


スキルに何か増えとる。…父上が呟いた魔眼のスキルというものだろうか? これが瞳の色を変えた原因。…一体、…どんな効果があるのだろうか? そう思った瞬間、右目が熱くなり……、


〈聖魔の瞳〉悪魔を補食・吸収し滅することで、力の増した光と闇の精霊が宿主に与えた魔眼。目に見えぬモノが見えるようになり、善きモノと悪しきモノを区別することが可能になる。


…スキルについての説明が見えるようになった。…やっぱり〈光〉と〈闇〉が関係していたか、…というか悪魔がどうのって…本当?


呆然とする俺に皆が声を掛けてきたので視線を向ければ、


「……!?」


皆の周りに何かが浮いていた。父上の横には小さな赤い竜が黒い炎を纏って浮いており、母上の横には黒いドレスを着た妖精? がいる。ネムには青い魚とオレンジ色の小人が、ダリアには赤いヒヨコが、他の使用人達にもそれぞれ何かしらの生き物? がいるっぽい。…これって精霊? …マジで? 俺はとりあえず、


「精霊を見ることが出来るようになったようです。」


そう言った。…瞬間、この場の時間が止まったね。

ダルい、ダルすぎる。

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