deux interrogatoire
少し遅れました。
すいません…
なんだったんだ?
本当に訳がわからん
どういう……こと?
あれ?……なんか意識が……
お……かしいな……夢な……のに
またい……しき……が……も……うろうと……
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――4月10日 午後2時 新宿警察署にて――
「全く、上もわからんの。こんな、死体を見て気絶する男児が表皮だけ剥がすような猟奇的な反抗するかな?」
「おいっ、起きろ!」
「う……うぁ」
目が覚める。さっきまでの会話が頭にはっきり残っていて夢ではないとわかる。
いや、夢ではあるのか?
「調べがあるから出ろ」
「え?」
辺りを見渡す。目の前には鉄格子。うん、牢屋だ。
そんなことを思っていると、牢屋から出るように促された。
そして、牢屋の扉の前で手錠&腰縄 を打たれる。
外を見ると担当捜査官と思われる男性が待っていた。
「歩くぞ」
手錠腰縄姿で歩かされる。
目の前に現れる取調室。僕は今から取り調べを受けるのか。
入るとそこは机以外には何もない殺風景な部屋。ここ が取調室?
連れてきた男に手錠が外された。しかし、腰紐までは解いてくれない。僕は容疑者なのだろう。
腰紐は外された手錠とともに、僕の座るであろう椅子(パイプ椅子)に繋がれる。
逃亡しようとすると椅子を引きずって逃げるしかない。
…………逃げないがな。
逃げないぞ。うん、絶対。
小説でありがちな脱走はしない。