une rêver
“こぉんにぃちぃはぁ~♪”
意識が戻る。目に向かって光が入ってくる。眩しい。
「う……ふぁ」
“おっきましたぁ~”
辺りを見渡す。一面真っ白な空間。そして前にいるのはアイドルのような女の子。ツインテールにフリフリのついた服。
“ちがぁ~う!うちはぁ本物のぉア、イ、ド、ル!”
「え?心読んでる系?」
“そのとおりぃ!!”
「はぁ」
“「はぁ」とはどういうことぉ?”
「いえ」
“うちはぁアイドル兼Matriochka様の使いなぁのだ”
「……」
なにも言えない。やっと頭が回りはじめ、さっきまでの記憶が戻る。僕は、赤い死体を見て、気が動転し、気絶した。
ということは……ここは……夢?
“夢と言えばぁ夢ですけどぉ……少しぃ違うかなぁ
そうなのか?全くわからん。
「なんで僕をこんなところに?」
“よくぞぉ聞いてくれたぁ♡うちはぁあなたにぃ説明をぉしなければぁいけないのですぅ”
「は?」
“えっとぉ……☆え~い☆これでいいかな……右手見てぇ”
怪しすぎるが、一応手のひらを見る。
手のひらには片仮名のマに似た字が彫ってあった。
「え?」
あれが魔法?もっと呪文とかを……。
夢が打ち砕かれた……。
“それはぁMatriochka様の使いのぉ証拠なのですぅ”
「え?僕がマトリョーシカ……さま?……の使い?」
“何ですかぁその目はぁ……。お前と同じは嫌だってぇ心の声聞こえてますよぉ”
「……」
“あぁ♡もぅライブ始まるのでまた後でぇ♡後ぉこの話したらあなたがあの死体になっちゃうのでぇ言っちゃだめぇね?