表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

新入生徒の皆さああああああん!!敬語はちゃんと使いましょううう!!!


「おはようっ、勇二!!朝だぜ!!起こしてやるぜ、あ・な・た♪」


「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」


何故目覚ましから純也の声が!!!?


バタバタバタバタバンッ!!


「どーした兄貴!!!!」


「智裕ぉぉ!!目覚ましが沸いたああ!!!」


智裕は「は?」という顔をした。


「……兄貴の頭が沸いてんじゃねぇの?心配して損した。朝から大声出すなよ。」


ひでぇ!!


昨日のやさすぃ〜(?)智裕は何処行ったんだ!!?


「うっせぇ!!昨日の恩を忘れたのか!!?」


「……う…あ、あれは兄貴が勝手にやっただけだろ!!」


「の、割には気持ち良さげだったじゃねぇか。」


何があったかだって?


そこには触れてやるな。智裕唯一の弱味だからな。


……今までの分ちょっとづつ弄ってやる。


がはははははははは!!


「……兄貴、何一人で笑ってんだ?キモいぞ。」


「煩ええええええええええええ!!せっかく人が優越感的なものに浸ってたのに!!!」


智裕はもう一度「はぁ?」という顔をして、一言。


「バカじゃねぇの。」


と言って部屋から出て行ってしまった。


畜生、氏んじまえ!!!


昨日「いい奴」とか思っちまったオレも氏んじまえ!!!




「勇二ー。アンタ今日こそはちゃんと学校行きなさいよ。っていうか、何があったのか白状なさい。」


チッ。


食卓に付くなりそれかよ。


すっげぇテンションだだ下がりだぜ!!


「え?ゆうくん何かあったの?ちょっ!!何でぱぱに何もいってくれなかったの!!?」


これはオレの親父。いつも朝は早いのだが、今日は珍しくゆっくりの出勤らしい。


因みに、名を礼一という。俺が長男なのに勇二という名の理由はこれらしい。


「ゆうくん言うなって。そんな、大した事じゃないから。」


その親父なんだが………。一言で言ってガキだ。そして過保護。見た目いいおっさんでともしら渋いなんて印象があるばっかりに、この性格は正直イタイ。


「大した事じゃなかったらゆうくん学校休んだりしないでしょ!!?」


そしてオレの事をゆうくんと呼び、己の事をぱぱと言う。勿論智裕はともくん、母さんはままだ。………何処ぞの娘大好き親父じゃねぇんだからよ………。


「親父。頬に米粒ついてる。」


「えっ!?嘘!!?あ、ホントだっ、ありがとともくん!」


あれ、話題消えた感じ?


智裕と目が合う。すると、薄く微笑まれた。


ナイス、智裕!!さっきの氏んじまえ取り消し、取り消し!!


「勇二。いい加減吐きなさい。」


……ハッ


そうだ。オレの敵は親父だけじゃなかったんだった!!


どうしよう、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!!?


 

 

ぴーんぽーん…




オレは背筋が一気に凍った気分になった。


またか!!?


また奴等なのか!!!?


オレは椅子から滑り落ちて床に転がり、ムンクの叫びのようなポーズをとり、悶えた。


………自分でやっといてなんだが、正直キモい。


「あれー、どなたかなー?僕が出るよー?」


「あ、ちょまっ!!!」


オレは急いで飛び起きた。


何か親父がでたらとてつもなくとてつもないような事が起きる気がする!!!


「はーい。おはよ〜ございまーす!」


オレが手を伸ばした先にはやけにハイテンションでドアノブに手を掛ける親父。


がちゃり。


ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!


開けちゃった!!!!


パンドラのはk、じゃなくて扉的なものを開けてしまったああああああああああああ!!!


「おはようございます。お義父様。」


そこには、


にっこりと微笑んだ木野の姿があった。あえて台詞には突っ込まないぜ!!


「かかかかか帰ってくれ!!!」


また後からガチホモーズがやってくるのだろう!!?


そんなかに放り込まれたら俺は死んでしまう!!!


「おはようございます、だぁりん♪心配しなくても今日は僕しかいませんよ。昨日、あの後くじ引きで決めましたんでね。」


お前も来なくていいぜ!!!




「……?ゆうくん、何がなんなの?ぱぱに言ってくれない?」


「キモい。」


「グハァッ!!(吐血」


若干スッキリした。これからイラついたときは親父に当たるのも悪くは無いかもしれない。…アハハハハ。


「だぁりん、聞いてます?ちゃんとこっち見て下さいよ。」


「あはははははは。」


只今、脳内のお花畑を散策中。ポピー、バラ、チューリップ、ユリ……。


「……またあんたか。」


「おや、昨日はどうも。弟さん?」


シクラメン、ラベンダー、ヒマワリ、夏ミカン……アレ?夏ミカンって花咲いたっけ?


「帰っていただけるとありがたいがな?」


「それは……目上の者に対する言葉遣いではありませんよ?それに、僕にはこの家から追い出される理由が分からないのですが?」


コーチョーラン、はぴねす、カサガオ……あれ?なんだか訳分かんなくなってきたぞ


「………理由?フッ、ンなモンいるか。ここは俺ン家で、アンタは他人だ。」




「クスクス……確かにこの空間に僕は部外者………もっともな理由ですね……。いや、何事にも理由を求めるのは僕の悪い癖のようです。……しかし、僕もそれだけの理由では納得できませんし、僕にも秘めた欲求ぐらい存在します。………では、外で待たせていただく事にしましょうかね?」


「木野台詞なげぇよ!!!」


………しまった。


俺とした事が。完全無視のつもりが突っ込んでしまった。


にっこり笑われた。木野ににっこり笑われた。


「……と、いう訳です、ダーリン。僕は外で待たせていただきます。では、しばしの別れですね。」


そう言って微笑んだ木野は、俺の手を取って、優しく撫ぜた後、そこにちゅ、と音を立ててキスをした。


……………………………………キス!?


こ、こ、こ、これは……!


紳士的だが、紳士、紳s、しんしだがオレ凄くイタイ!!!!


「お前………!!」


智裕が木野の胸倉を掴む。


オレはまた軽くお花畑逝きだ。


「ば……ば…、ば、バカヤロー!!!」


ヒマワリに顔を埋めて叫んだ。


「ゆ、勇二、アンタそれゴミ箱よ。」


………臭い。どうやらラフレシアだったようだ。




取り敢えず時間も迫っていたので学校に行くことにした。


……っつーか行かなきゃ流石にヤバい。単位とか、単位とか、単位とか、単位とかがだ!!!


純也を日々バカにする俺だったが、何故かテストの点は純也の方が良い。教えてやったオレより成績いいってどーゆう事だ!!


だから学校には行かなければならない。昨日やすんじまったしな。


幸い木野なら手を出してきそうもないだろう。いや、そういうイメージなだけなんだけど。


「兄貴。何やってんだ。行くぞ。」


そうそう。それに智裕もいるしな。コイツ、何か「大学は推薦で入るもんだろ。」とか言って、自分のレベルより下の学校入りやがったんだぜ!!?


学校の立地がたまたまオレの学校のちかくだったから、毎朝一緒に仲良く行ってるってワケ。


「おー。今行く。」


智裕が一緒の学校なら良かったんだけどなー。ま、オレとはレベルが違うから………。


畜生ッ!!!!!!


智裕のバカヤロー!!!!!




「おや?弟さんも一緒ですか?」


扉を開けて開口一番、そう言われた。


「一緒にいて悪ィか?」


相変わらず上から目線だなー、智裕。オレとは大違いだ。色々……っつーか全部?


………お前兄弟じゃねーだろ。オレの兄弟じゃねーだろ。


「……本当、嫌な弟さんですね。」


うん。それはちょっと同意する。


同意はするが、同情はしない。だって俺、俺こそが同情されるに当たる人物だと思ってますから!!!!


「もう、言われ慣れてる。」


つーんとした表情の智裕は何処と無く自嘲気味た声で言った。


「と、とにかく行こうぜ!!」


重苦しくなった場の雰囲気に堪えきれなくなったオレは、極力明るく出発を促した。




「へぇ。電車も同じですか……。とんだお兄ちゃん子もいたものですね。」


無視だ、無視。


とんでもない事言ってる気がするが、俺はなぁーんにも、きーてましぇんから。


「ああ……そうだな。」


ほら、智裕だって呆れ返って……あれ?


「おや、認めましたか。」


意外ですね、と冷たく笑う木野。


ちょ、ちょっと待て。ちょっとつーより大分待ってくれ。意味が分からんし頭が付いてってない。


「そうか? 俺等、超仲いいから。ま、兄弟以上ってヤツだ。」


さらっと、ある事無い事発言をした智裕は、俺の肩に手を回して、抱き付いてきた。


……言っておくが、智裕は普段はこんなキャラではない。もっとこう……意地悪くて、根性曲がったカンジだ。少なくとも"お兄ちゃん子"という表現は智裕からは逸脱している。


木野よ。真に受けたりしないでくれよ。


「クスクス……そうですか。しかし……僕もその中に交ざりたいですね。」


頭ぶっ飛んでんじゃねーの?


そう突っ込む前に、木野は俺の、智裕が抱き付いているのと反対側の腕に、自分の腕を絡めてきやがった!!


こんな人目の多いところでそんな事すんじゃねえ!!!


俺まであっちの人的な目で見られるだろうが!!!!




「ちょ!!やめろよお前等!!歩きにくいだろうが!!!」


俺は怒鳴る。怒鳴っても言う事聞くような奴等ではないと分かってはいるのだが、怒鳴らないと気がすまない。


「おにーちゃん。」


「だぁりん。」


そ、そんな今にも泣き出しそうな顔すんなよ!!!


俺が悪いみたいじゃねえか!!


「とにかく!放れろ!!!」


俺は二人の腕を振りほどこうと、腕をぐちゃぐちゃに振り回した。


「おにーちゃん……。」


「だーりん……。」


う。


う、うるうる攻撃なんて無駄だからな!!!


俯き攻撃も無駄なんだからな!!


木野はともかく智裕はやめろ!!!なんなんだ、お前等。俺をからかってんのか!!?


ぷしゅー。


「あ、ホラ、電車来たから。乗るぞ!!」


木野と智裕はそれでも俺を解放するつもりは無いらしく、俺は仕方なくそのまま満員御礼状態の列車内に突撃していった。




「く、くるしい……。」


人込みは時として凶器になる!!


俺だってチビじゃねぇ。だから苦しみはだいたいそこらのリーマン連中と同じ位だろう。


女の子は可哀相だ。ちっさめの子なんかだと埋もれてしまうだろう。……俺はそういう子がタイプなワケだが。


電車で埋もれている女の子を、俺が颯爽と助ける。……とかいう事なんねーかな。世の中出会いがないよ、出会いが。


彼女ほしーな、彼女。彼氏はいらねぇ。彼女が欲しい。


やっぱ可愛い子がいいよな。背ぇちっこくて、笑い顔がフワッとしたカンジの……。


「何考えてるんですか、ダーリン?」


「うわ!!!?」


突然耳元で囁かれて、体がびくん、と跳ねた。


「クスクス…初々しい反応ですね……可愛い。」


ぞぞぞぞ。


すげえ。全身に鳥肌立った。


「兄貴。俺次で降りる。」


「あ、ああ。っえ!!?」


って事は俺とコイツ二人きりになんじゃん!!!


ぷしゅー。


「――――。」


ドアが開いた直後、智裕が木野に何か言っていたが、それは俺には聞こえなかった。


「じゃあな、兄貴。サボるなよ。」


「サボらねぇよ!!」


しゅうー…バタン。


「……これで邪魔者はいなくなりましたね……。」


………震えが止まらないのはなぜだろう?




「しかし……あの手の情報通は、敵に回すと厄介ですねぇ。」


「は?」


「こうして手を出せないでいるのは些か辛いです。」


いや、何の話だ?


「ダーリンは気にしなくてもいいんですよ。さ、参りましょう。」


ぷしゅー、と、扉がタイミングよく開いた。


とにかく急いで降りる。一回降り損ねて遅刻した事あったな。えっと……。入学式の次の日か。


あー。それで生活指導の中西に目ぇつけられて、悲惨だったんだよなぁ、一学期。


そういえば、あんとき誰か一緒だったな……。誰だっけ。ま、いいか。忘れても死なねーし。


駅から十分。


まあまあ近い距離だと思う。坂ねぇし。


「明日は純也君が向かえに行きますよ。」


「いや、もう来なくていいから。」


「ですよね。向かえに行くのは僕だけで十分です。」


「いや、お前もだよ。近くの精神病院紹介してやろうか?」


……会話は激しくおかしいが、雰囲気が和やかだ。実に素晴らしい。


この三日ほど、心休まる時間が無かったからな。何故か?……って、こいつらのせいじゃねーか!!!


精神病院なんて勿体ねぇ!!!近くの葬儀屋紹介してやるぜ!!!!




「酷いですね。」


苦笑しながら木野が言う。


「何故だ!!?何故オレがいま心の奥で悪口を言ったのがわかったんだ!!?超能力か!?超能力なのか!!?」


「声出てましたよ。」


うそん!!?


「本当です。」


……いやはや。


しかしだな。学校に近付くにつれ、足が重くなってきている。


次第に見えてきた校舎が、どす黒く見えるぜ!!


危険だ!!


あの場所は危険だ!!!


サアアアー


「おや、陰ってきましたね。」


ドクン。


ヤバい。動悸、息切れ、気付が……。きゅーしん、きゅーしん!!!


「ねぇ、あれ木野君じゃない?」


「あ、本当だー。かっこいー。」


「横にいるのは?」


「あ、あれ、この前山下君に牛乳ぶっかけた奴じゃん。」


「嘘ぉ。じゃ、何?取り入ってあの3人の中に入ろうとしてるわけ?」


「有り得なーい。マジキモいんだけどー。」


ぐっさー。


オレ何も悪くねーのにぐっさー。


「傷つくわー…ま、ある程度予想はしてたけど……。木野、行くんなら早くしてくれ。」


「………チッ。お前等にダーリンを侮辱する資格も、生命活動する資格もないんだよ。」


ええええ!!?


何、何!!?


裏木野発動!!?




「ダーリン。そこで少しばかり待っていてもらえませんか?」


にっこり。


……ヤバい。何かとてつもなくヤバい予感がする。


「い、いや、ほら、木野?人間いや、生きとし生けるもの全てには和やかに生きていく権利があるんだぞ?」


「和やかに、ねぇ。……ダーリン。僕が和やかに生きるためには、ダーリンが常に隣りにいないといけないんです。」


わー。


また基地外がいるぞ。


基地に入れてないよ。もう完全にハミ子だぜ。空母、空母!!


………意味不明だな。サーセン。


「お、オレが和やかに生きるためには、お前等が視界の隅にも入らないようになることが必要だぜ!!」


「なるほど。なら、これならいいですね。」


は?


ぎゅっ。


「なっ!!」


コイツ……後ろから抱き付いてきやがった!!!頭いいな!!なんでこんな学校いるんだ!!!


「あ!木野君アイツに抱き付いてるよ、何で!!?」


頼むから耳元で「愛してるからですよ。」とか言わないでくれ!!!


「マジ有り得なーい。どんな手使ったんだっつーの。アレでモテるとか思ってんのかな。」


「キモい。本当死んでってカンジ。木野君に触んな。」


血、血塗れです、オレのハート。もう見る影もなく粉々です、ガラスのハート。破片で木野も血塗れにしてやりたい。


「へえ。そんなこと言うんですか。」


え?オレまた声出てた?


木野は、ゆっくりとオレから体を放した。


「僕的には、あなた方に消えてもらいたいんですけどね。」


「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!それ以上言っちゃダメええええええええええええ!!!」


マイナスだ!!!


全てがマイナス要因だ!!!




「何故ですか、ダーリン?」


「だーりん?」


「ミスチル?」


「木野……お前しばかれたいのか?」


会話が噛み合ってねぇとか言うな!!


「いえ。僕は山下とはちがいますので。」


「お前等が悪いんだ!!!オレは何も悪くねぇ!!!」


「何なのよ!!アンタが悪いのよ!!」


もう会話する気も無くなってきた。


「あ…、ご主人様。」


あ。


「おや、噂をすれば。」


またややこしいのが増えたああああああああああああああああああああ!!!


もうやめて!!


オレは何も悪くないのぉ!!神様の意地悪ぅうう!!


「!!……木野!!お前ご主人様に何こんな重たい鞄持たせてんだ!!ご主人様、そんなものお持ちになられたらご主人様の腕が折れてしまいます!!!」


「俺どんだけ軟弱者なんだよ!!!」


「何!?ご主人様ってどういう事!?」


もうお終いだ!!!


バレなければ平和に過ごせると思ってたのに!!!


嘘だったらいいのに!!全て夢だったらいいのに!!!


「……そ、そうだあああああああああああああああ!!!」


「どうしたんですか、ダーリン?」


俺は木野を無視して、女の子ズに向き合った。


「こ、これ、これは、皆罰ゲームなんだよ!!!」


すげー!!!


俺、天才!!!


「罰ゲーム?」


「そうそうそうそう。は、箱に罰ゲーム入れて、後で見る奴!!」


俺は必死に首を上下に降った。これは、必死過ぎて明日筋肉痛になりそうだ。


「罰ゲームなわけありませんよ。僕が罰ゲームでこんな事するはずないでしょう。」


木野おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


いらねぇ事言いやがって!!!!




「え?ど、どっちよ?」


「罰ゲームでよろしくお願いします!!!」


「ご主人様……。」


んな悲しそうな顔すんな!!!俺の人としての人生がかかってんだぞ!!!


あれ?人としての人生っておかしいな。人としての一生、か。


女の子ズはほっとしたように学校へと駆けて行った。


「た、助かった………。」


俺は大きく息をついた。


「助かった、ですか。」


「ご主人様……。」


げ。


これはマズい。


「そーやなぁ。いくらなんでもそれはなぁ。」


げげ。


なんでここに桃時がいるんだよ!!!


「真正面から嫌いって言われるよりぐっさーだよなー。」


げげげ。


あ、鬼太郎になった。じゃねえ!!これは物凄く危険なんじゃないか!!?


きーんこーんかーん……


「げ、チャイム!」


俺は学校に向かって走り出そうとした。


がし。


「ちょっと待ってください。僕らの話が終わっていません。」


「行かせてくれ!!!俺にはもう、出席日数しかないんだ!!!」


「ダメやで。ハニー。さぁて、これから5人で、デートでもしにいこか。」


だ、ダメだ!!!


マジでそれだけは勘弁!!!


「しのごの言わないでね、勇二?」


「じゃ、行きましょうか、ご主人様。」


ガッ


「いやぁあぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!ちょっ!!首っ!!!死ぬって!!!首いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ