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タイトル未定2026/03/11 17:38

その頃から、父の帰りは少しずつ遅くなっていきました。

帰ってきても機嫌が悪いことが多く、家の空気はいつも張りつめていました。


土日や祝日になると、父は朝から晩までパチンコに行っていました。

そのため、私たち姉妹はおじいちゃんとおばあちゃんの家で過ごすことが多くなりました。


母も土日関係なく働いていたので、自然と祖父母と過ごす時間が増えていきました。

おじいちゃんとおばあちゃんの家は、とても静かで、のんびりしていて、安心できる場所でした。

あの家で過ごす時間だけは、心が少し落ち着いていたように思います。


そんな生活が続く中で、ある日、父は突然仕事を辞めて帰ってきました。

母には何の相談もなく、勝手に辞めてきたのです。


当然、母とはしばらくの間、激しく揉めていました。

けれど、もう辞めてしまったものはどうすることもできません。

結局、母がこれまで以上に必死に働くようになりました。


その頃から、父が少しだけ私たち子どもの世話をするようになりました。

けれど、正直に言えば、私たちは毎日ひやひやしていました。


父の機嫌がいつ悪くなるのか、まったく分からなかったからです。


特に大変だったのは、お昼ご飯でした。

父が作るご飯は、どれも子どもには衝撃的なものばかりでした。


いちごジャムを塗ったパンの上に焼いたベーコンを乗せたり、

ご飯にマヨネーズと醤油をかけただけのものだったり。


今思い出しても、不思議な組み合わせばかりでした。


それでも、私たちはいつも半泣きになりながら食べていました。

食べなければ、父が怒るからです。


味がどうとかではなく、怒らせないために食べる。

そんなお昼ご飯の時間が、毎日のように続いていました。


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