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タイトル未定2026/01/27 18:58

その後、父は太鼓で全国大会に出るようになり、そのたびに開催地へ足を運ぶようになりました。

当然、旅費はかさみました。家計のことなど、考えている様子はありませんでした。


休みの日になると、父は朝早くからパチンコ屋の開店前に並び、夜ご飯の時間になっても帰ってこない日が続きました。家にいない時間が増えていく一方で、家の中にいるときの父は、以前とはまるで別人のようでした。


少しでも気に入らないことがあると、頭を打たれる。

理由はいつも曖昧で、「気に入らない」「機嫌が悪い」――それだけでした。


ちょうどこの頃からだったと思います。

父は、気に入らないことがあると夜ご飯のお皿をひっくり返したり、昼のお弁当を外に捨てたりするようになりました。帰ってくるなり、母に怒鳴り散らすことも日常になっていきました。


夜ご飯の時間は、いつも苦痛でした。

何がきっかけでスイッチが入るのか分からない。

どんな言葉、どんな表情、どんな音が引き金になるのか、誰にも分からない。だから、食卓に座っている間、私はずっと身構えていました。


「今日は、何も起きませんように」


そう願いながら過ごす夜が、当たり前になっていったのです。


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