起きたら1週間経ってた
よく劇的ダイエットとか聞きますが、劇的過ぎるのは最早病気と変わらんと個人的には思います。
「1週間経ちましたよ」
目が覚めるとICU、いわゆる集中治療室に移動され呼吸も酸素マスクをされて色んなモノが自分と繋がってました。
まず驚いたのが1週間人間飲まず食わずで点滴だけでいると劇的に痩せると言う事。
70kg超えてた不摂生おっさんの肉体が、何と言う事でしょう。ガリと呼ばれる人ぐらい45kgに。
まず成人男性ではそう見かけないかと。
次に驚いたのは全く身体が動かないこと。麻酔から目覚めたてと言うのもありますが、備え付けのティッシュ箱すら持ち上げるのも窮するくらい。
改めて自分の身体が健常では無くなったんだなと分からされました。
おまけに水頭症の治療で脳内の水は抜かなきゃいけない。でも脳の髄液は漏らしてはいけないってので頭の前後にドレン管を付けてました。
1番一般の人に馴染みのあるのはエアコンのドレンホースとかですかね。あるいは蛇口付きの管が入ってたと思うと良いかと。
鼻や喉からも何が注入されてるかは分からないけどチューブが入ってました。
身動きも取れないICUでは時計やカレンダーの類はありません。あったと発見してもすぐに隠されてしまいます。医療従事者では無いのでよくは分からないのですが、こういった場所に来られる方は日にちや時間で心身が参ってしまうからかもしれません。
ただ無いと無いで困りもので、簡単に話すとテレビも何も無い部屋で身動きせず寝てて下さい。
これが出来る人はなかなか居ないと思います。
いたとしても仕事で疲れ果てて寝ていなかった方とかでしょうか?
ここで思い出してほしいのが前提条件として私は1週間寝ていたと言う事です。
身体は点滴で飢餓状態としても眠くないわけです。
これで何が起こるかと言うと、一向に終わらない1日。そしていつの間にか始まる同じ1日の始まり。
まるで漫画やゲームのループもののような。
時間が分かるのは定期的な院内アナウンスの朝、昼、最終面会時間と終灯の4回。
当たり前ですが、ループものでは無いので同じ1日ではありません。
なので私は同じループものを経験してるけど選択肢や正解がランダムに変わる状態とか馬鹿な事思ってました。
ある意味せん妄状態だったのかもしれません。
他でICUで記憶にあるのは夏が近付いたとはいえエアコンがクソ寒かった。
近くの患者さんが暑がりだったのもありますが、手術着の半裸みたいな状態で布団や防寒着も無かった。
急変した患者が出血したら大変だからかな?
一般病棟に向かう時にお日様ってあったけぇとしみじみ思いました。
あと唾液の回収のために突っ込まれたストロー的なものが喉に接触して痛かったこと。鼻水や排泄物や唾液、色々な事でナースコールしてたら、やんわりと怒られました。
貴方だけを診てる訳ではない。それはそうです。
自分なりには迷惑をかけてはいけないと思ってはいたものの。回数が多くなってしまったのかもしれない。
あと術後は定期的に強烈な頭痛が来て鎮痛剤の投薬感覚が大変だったと思います。
強力な薬ほどよく効くわけですが、連続して使えず数時間おいて使用せねばいけません。
ですが先程も言ったように時計とか無いわけで、まだか、まだなのか。そんな状態がずっと続く。
だいぶ地獄でした。
おまけの話
感覚的にしか分かりませんが深夜帯にひたすらナースコールが流れて、何故誰も止めないのかと思いました。
看護師さんのヒソヒソ話を聞いた感じでは何処から鳴ってるか分からないとのこと。
居場所のランプはつかないし患者は問題無いのにスピーカーからは流れるナースコール。
それはまさに心霊現象でした。
ただ何とか生き延びたおっさんは、怖いとか気持ち悪いより助けを求めてるのに見つけてもらえないのは可哀想だな〜
そんな事考えてました。




