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手術は1度じゃ終わらない

ピンとこない方は自分の握り拳を自分の後ろ首(小脳)辺りに当ててみましょう。ヤバいですね

「脳腫瘍です。即入院して下さい。即手術しないと危険です。」

今までこれと言って家族ともに手術と縁の無かったおっさん。

話を聞くと小脳と言う脳の中でも1番中央付近のとこに拳大の腫瘍がありました。

色んなものを押しているので、もちろん水頭症も発生してました。

ただバランス能力が低下してるだけで、頭痛や意識障害記憶障害等いわゆるよく聞く症状が無かったのが逆に怖かったです。

「たぶん1度で取り切れないと思います。」

な、何だってーーー!?

古い表現ではありますが、本当にそう思いました。


私のように病院と縁の無かった方はよく知らないとは思いますが、手術ってのはある程度予約の様に決まっているもので。

医療ドラマもよく見ないおっさんはそう言う当たり前も初めて知りました。

世間知らずにも程がある。

ただおっさんの手術がその予約の前にぶち込まれる事から緊急性がよく分かります。


手術前に腫瘍の遺伝子検査やら何やらあり

孤立性線維性(脳)腫瘍

病名を告げられましたが全然ピンと来ません。

「まず悪性腫瘍ではありません」

いわゆる「ガン」ではありませんでした。安心しました。

「良性でもありません」

前言撤回、全然安心出来ませんでした。


医師の説明では中性と言う、もしかすると悪性にならないかもしれないし悪性に変わるかもしれない腫瘍のようでした。

それが明日変わるのか、はたまた一生大丈夫なのかは誰にも分かりません。

医師によっては健康状態を害してるのだから悪性と言う方もいるようで、悪性腫瘍=ガンと思われる事もありますし難しいところですね。


何やかんや自身はよく分からないですが手続きは進んで行きます。

輸血時の同意書やら手術の同意書

普通なら前もって書いてもらうものも速攻でやりました。


そして手術日

多くの看護師さん達が「頑張って」と言われながら手術室に向かいます。

あとで入院経験のある先輩と話しましたが、手術台に乗ってるだけなのに何を頑張れば良いのだろう?と。

これは男女や年齢なんかも関係あるのでしょうが、自分を応援してくれる人が存在する事で何としても生きようとする人もいるんだ。

と聞いて納得しました。多くのエッセイとかでも家族や子のため恋人のためと頑張る方の話はよく見ます。

独身おっさんの悲しきところですが、両親や友人達とまた馬鹿したいと言う思いで頑張れたとは思います。




そして術後、朝日で目が覚めました。

「気付きましたか?」

「はい」

「今日は何日か分かります?」

「手術が◯月☓日だから◯月(翌日)日でわ?」

「いいえ、1週間経ったので◯月△日ですよ」

「はい?」




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