表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/15

すれすれの密会 -2

← アメリ着いたよ


 SNSを送ったが、モカトから返事は来ない。取り敢えず、ツリーを選びながら返信を待つ。モカトを驚かせるくらい、大きなツリーにしたい。1メートル以上あるツリーに決めたが、早々に買い物を終わらせる訳には行かない。しばらく迷っているふりをした。


「吟味してるね、まだかかりそう?」


 夫が話しかけてきたので「うん」と答える。夫は人混みを避けたいらしく、広い通路の方へと離れていった。その夫とすれ違い、逆に近付いてくる男性にみちゃこの視線が吸い寄せられる。


「モカト」


 心の中で叫びながら、無意識に笑顔になる。モカトの向こうにいる夫がこちらを見ていないことを確認し、再びモカトに視線を戻す。しかし、モカトは不機嫌そうな表情で横を通りすぎ、死角に消えた。夫と話しているところを見られたのかもしれない。モカトを追うが見当たらない。焦っていたらスマホが鳴った。


→ 今の人、旦那さん?


 なんて返したらいいのか分からず呆然とする。


→ そうなんだ…

← ごめん


 何を謝っているのか分からないけど、とっさにそう返した。近くの売り場を適当に探すが、モカトは見当たらない。渋々ツリーの売り場に戻ると、夫がいた。トイレに行っていたと言い訳をして、大きなツリーを夫に見せる。大きすぎると反対する夫の意見は適当に押しきった。


 その後も、時々モカトから素っ気ないLINEが届く。その度に、トイレだなんだと言い訳をして夫から離れてモカトを探した。正月用品や掃除グッズ等、興味の無い買い物で時間を引き延ばすのも限界に差し掛かかる。


→ みちゃこは、犬派? 猫派?


 突然、脈略の無いメッセージ。「動物が見たい」荷物をたくさん積んだカートで機敏に動けない夫にそう言って、みちゃこはペットコーナーへ走り出す。




「ちょっと待て」

 僕は思わずスマホに向かって言った。あの時の出来事と全く同じだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ