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雪の星のお話をしましょう

作者: しろぎつね

3ヶ月ぶりの投稿です。

また間が空いてしまいました。

もう少し速度を上げたいものですが、なかなか。

おや、こんな時間にお客さんとは珍しい。

今お湯と鍋を温めるところなので少々お待ちください。

はい。

ああ、奥の席の人ですか。

あれは吟遊詩人さんですよ。

お時間もありますし、もしよかったら何かお話でもお聞きになりますか?


やあ、こんにちは。

いや、こんばんはになるのかな。

外は寒かったでしょう。

もっとも、昔は今と全く違っていたらしいのですけどね。

では、そのあたりのお話をしましょう。


先ほど触れた通り、昔の世界は今と違って暖かくて雪が降る時期はもっとずっと短かったんですよ。

むしろ暑すぎたと言った方がよかったかもしれない。

1年のうち何日かは暑すぎて人間がばたばた倒れるなんてこともあったそうです。

え?、寒さで倒れるのはわかるけど、暑さで倒れるのはわからない?

私も話に聞くだけなのでわかりませんが、昔はそんな感じだったそうです。


ただ、そのうち暑さが酷くなって、このままでは人間が住めなくなるという話になってきたのです。

人びとは炎の精霊が増えすぎたことまでは突き止めたのですが減らす方法までは知らなかったのです。

そんなとき、偉大な魔術師パラケルススが、

「自分の魔法で炎の精霊を減らそう」

と言って、彼の魔法で本当に炎の精霊が減っていったのです。

そして暑さも次第に戻っていったのです。


ところが偉大な魔術師パラケルススも年老いて寿命が来てしまいました。

彼が死んだ後も彼の残した魔法が、その後も炎の精霊を減らし続け、今度は世界は寒くなってゆきました。

しかし、偉大な魔術師のかけた魔法を解けるものは、世界に誰もいなかったのです。


やがて世界は雪に閉ざされた極寒の世界になってしまったということです。

これがこの世界の成り立ちだと言われています。


おや、疲れて眠ってしまったようですね。

良い夢を見られますように、

そして良い世界に行けますように。

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