第1話「転生、ですか?(ニチャァ)」
「おーい、平手ななみさーん。聞こえてますか~?」
「ぬおっ!!!」
何者かに呼ばれて私は目覚めた。え、私死ななかったっけ?そう思って私を呼んだ人物を見てみると、The女神みたいな女神が微笑んでいた。
まさか、、、これは、、、
「転生、ですか?」
「お!その通りです~!ななみんは転生します~!パチパチ~!」
すごいノリの軽い天使だが、まあそれはいい。
転生、ガチで言ってるの?
「...なんかチートとか貰えんですか?」
先手を打って聞いてみる。
「うーん、あなたはすごくかわいそうな人生だったし、死に方も"(笑)"って感じの死に方だったので色々おまけしてあげます!こんなチートがほしいみたいなリクエストはありますか?」
ちょっと煽ってきてないこの女神?
まあいい。こう言うのは強気に行くのが大事なのよ、本で読んだわ。
「永遠の美しさ、そして金、そしてイケメンな彼氏ね。でもノリが寒い明るいだけの陽キャは無理、私に依存する陰キャだけどイケメンで変わり者の童貞じゃないと私認めないわよ?それと、趣味の合う可愛い女友達も数人。あと、適当にチート何個か頂戴」
「......」
…
女神様絶句。
やばい、人とちゃんと話したの4年ぶりだから距離感が逝っちゃってる。Twitterでネタツイートする時みたいなテンションで話しちゃった、それも女神に。
「な、なかなかななみんは強欲ですね。ふふ、貴女みたいな人は初めてですよ、、、」
もう私も引くに引けない。ならこのまま押すしかない。
「まあどうせあなたじゃ無理でしょうね女神様。もういいわ、適当に早く転生させて」
ピキッ、ピキッ、
女神様が可愛い顔を鬼みたいに歪めながら必死に耐えている。
「...無理じゃないですよ~!」
ほう、見せてもらおうか。
「へぇ、じゃあやってみせてよ」
「...はーい!!!」
すると女神が謎の魔法?を唱え始めた。
「じゃーね!!!!ななみん!!!頑張れ!!!!
おおおおおおおお人間如きのクソ女が!!!飛べええええええええ!!!」
おもんない腐女子みたいなテンションで女神がキレてる、
その思考を最後に、私の意識はまた消えた。