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プロローグ

「あ、、あ、、、」


おおおおお!気持ちいいっ!


「あ、あ、」


やばい...イきそう...


「ぬああああ!!!」


私はビクッビクッと痙攣する。


「ふっー、好き...あぁ!!ふっー!!」



「...」


ふぅ、日課のオナニー完了だ。

ちょっと前まではアクション漫画のBL同人誌でオナってたが、最近は悪役令嬢もののエロ漫画で妄想している。ほんとはもっとオホ声を出しながらやりたいのだが、生憎1Kのカスアパートではこれが限界だ。 

しかし、腹が減ってきたな。何か食べ物あったけな。

私はあそこを弄りながら考える。

が、何も思い出せなかったので渋々冷蔵庫に向かって漁ってみる。すると


「お!」


半額シールの貼られたナポリタン弁当を見つけた。ふ、私は半額シールの貼られた弁当しか買わない主義なのだよ。

温めるのも面倒なのでそのまま、割り箸でがっつく。そして、2Lの麦茶で豪快に流し込む。男らしすぎるな私。


「はー美味すぎたわこれ」


お腹いっぱいだ。


うーむ、何しようか。2週間近く風呂に入ってないし、風呂でも入ろうか。風呂でオナってから体を完全清潔状態にするのはとても気分がいいからね。でも、お湯入れるのが面倒いしバスタオルも洗ってないから、あがった後は犬みたいに体をふるふるして水分を落とすしか方法がない。しかもどうせ風呂入っても布団を洗ってないからどうせすぐ汚れてしまう、そう考えるとやはり今風呂に入っても仕方がないな。

















取り敢えず一回オナニーするか!



「おおお!!あ、あ、イクっ、ああああっ!」


「ふっー!、、ふっー!、、」



「...」






ああ…私の人生いつからこうなってしまったのだろう。

まあ、間違いなく原因は私の家庭環境だろう。親は私が中学生の頃に離婚して私は母親に育てられた。でも、母親は男と遊んでばっかで私を放置した。まあネグレクトってやつですよね。元々、離婚の原因も母親の浮気だったからそうなることは分かっていた。

そんなこともあって中学時代はまともに給食費も払えないし、服だって臭かっただろうし、スマホも買ってもらえないしで友達もいなく普通にいじめられていた。

そうして元々根暗だった私は更にコミュ障になった。

高校時代はただただ本当に陰キャだった。

国語の授業中に朗読するみたいなやつあったでしょ?あれで当てられてから1分間何も言わずに黙ってたら国語の先生が「...つ、次の人行こうか!」って哀れみの顔で言ったのは昨日のことのように覚えている。その話が他の先生にも伝わったのか、席順で当てられる授業の時はわたしだけ全部勝手に飛ばされていた。思い出しただけで泣けてくる。


そして高校在学中に悲劇か喜劇か知らんが母親が事故で亡くなったのだ。母親は売春したり男から結構金踏んだくってたみたいで今はその時の貯金でギリギリニート生活している、カスだったが中々たくましい女でもあった。

そんなわけで私は今年で31歳のニート女だ。リアルでもネットでも彼氏はおろか友達すらいない。趣味といったら炎上したYoutuberをTwitterで叩いたりアニメの批評をしたりするだけ。裕福な生まれで名門私大に通ってて親の金でタワマンに住んでて東大生の彼氏がいるって言う設定でTwitterをやっているが、実際はこのザマである。草すら生えない人生である、泣けてきた。


…まあ、過去のことを悔やんでもしょうがないから涙の大号泣オナニーでもしますか。


でもその前に喉が渇いたから、お茶飲もうお茶。


「ちっ、もう空じゃんか」


近くにあったやつが空だったので渋々玄関に買い置きしてた麦茶を取りに行く。


てくてくと玄関に向かうが、その時事件は起きた。


「!?ぬあああああ!!!」


オナニーしようと脱ぎかけてた自分のパンツに足を絡ませて転んだのだ。しかも、転んだ先で買ったけど一度も使ってない鉄のダンベルに頭を打った。


「くあっ!!」


やばい、意識が消える、、、


まだ、何も出来ていないのに。嫌だ死にたくない。


「い、、、や、、」




その呟きも虚しく私の人生は終わりを迎えた。


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